たんぶーらんの戯言
次に遊覧船はいよいよ旧潜戸へと向かいます。 異界への口が開いています。 旧潜戸へ到着すると、遊覧船を降りて島へ上陸することができます。 加賀築港岸壁から正面に大きな洞穴が見えるのですが、それが旧潜戸。仏潜戸とも呼ばれ、年端もゆかぬのに、生命絶えた幼子の魂の集まる場所といわれ、苔むした小石積みし塔が無数に立ち並ぶ「賽の河原」旧潜戸です。 上陸してすぐ右手には水子地蔵様があって・・・ 左手には賽の河原へと続く長さ約130メートルのトンネルがあります。トンネル内にも6体のお地蔵様があり、子どもの玩具などがお供えされていました。トンネルは薄暗く、ヒンヤリとしています。 まさしく異界への入口です。 トンネルを抜けると、そこには無数に詰まれた石が。 はっきり言って、かなりディープで厳かな異空間。安易な観光気分は吹っ飛んでしまう霊場です。 ~二つや三つや四つ五つ、十にも満たない幼子が、西院(さい)の河原に集まりて、父恋し、母恋し、恋し、恋しと泣く声はこの世の声とはこと変り悲しさ骨身を通すなり~ その幼子が泣きながら河原の石を集めては塔を積みあげると伝えられ「一重積んでは父のため、二重積んでは母のため」と一心不乱に石を積んでいると、どこからか鬼どもが現れ、折角積んだ塔を片っ端から崩していく。すると、お地蔵様が現れて鬼どもを追い払い、幼い亡者を助けて下さると云います。 まだ朝日の昇らぬうちに賽の磧に行くと、崩れてしまった石の塔は積みなおされ、夜の間に石を積んだ子供の足跡が片足のみ点々と残っているが、朝日が昇るとその足跡はいつしか消えてなくなっていると云われています。 また、石の塔は、時化などで全て崩れても、子供たちが泣きながら一晩中かけて積みなおすなど伝説、伝承は数多くあります。 タグ:- 旅行
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