歩行精度92%、いよいよ人間じみてきた女性ヒューマノイドロボット
歩行精度92%、いよいよ人間じみてきた女性ヒューマノイドロボット

歩行精度92%、いよいよ人間じみてきた女性ヒューマノイドロボット

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 視線も歩行も生々しくて不気味?機械はどこまで人間に寄せるべきなのか。中国で発表されたばかりのヒューマノイドロボットがSNSで物議をかもしている。

 渦中にあるロボの名は「Moya(モヤ)」。上海のロボット企業、DroidUp(ドロイドアップ:上海卓益得机器人)が開発した女性型のAIヒューマノイドロボットだ。

 Moya は見た目はもちろん、それ以外の仕様でもナチュラルな人間らしさを高めた新モデル。温かい皮膚を持ち、笑顔でうなずいたり、アイコンタクトまでできる。  加えて、歩行時の安定性も非常に高く、92%の高精度で姿勢をキープし、ますます人間じみてきた感がある。

 ところがSNSでは賛否両論真っ二つにわかれたようだ。

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人間に寄せたAIヒューマノイドロボット「Moya」デビュー

 2026年1月30日、中国・上海のロボティクスバレーでお披露目された「Moya(モヤ)」は、DroidUp(ドロイドアップ:上海卓益得机器人)社が開発した、世界初の“完全バイオミメティック”人型ロボット。

 人体を模倣し、その特徴を極限まで再現したAIヒューマノイドロボットだ。

 身長165cm、体重32kg。成人女性に近いプロポーションで、32〜36℃の体温もある。まるで人間のような温もりを持つこのロボは、もはやただの機械ではない。

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歩行精度92%!アイコンタクトやうなずきも

 多くの二足歩行ロボットの課題とされる歩行精度も、Moyaは驚異の92%と余裕でクリア。

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 さらに表情も繊細で豊かだ。人と目を合わせ、微笑み、うなずくことまでできる。

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The new humanoid robot Moya from the Chinese company Droidup Robotics, which has a silicone skin, an internal skeleton, and a tendon system.Li Qindu, the founder of Droidup Robotics, notes that the goal is to create soft and warm humanoid robots, rather than the cold ones like… pic.twitter.com/ZENoml03Py

— Still Learning (@Still_learner) February 2, 2026

 SNSの投稿動画を機に、まるで実際に人間と会話しているかのようなMoyaの仕草が拡散。さっそくこんな声が寄せられた。

  • リアルすぎて引く
  • 未来がもう来た
  • 目まで合うのか気味が悪いな…

「不気味の谷」現象多発?違和感を覚えるユーザーの声

 Moyaの登場は、テクノロジーの進化を称賛する声と、違和感を覚える声の両方を引き出した。

 とりわけ多かったのが、「人間に似すぎて逆に怖い」「目が合うとドキッとする」といった「不気味の谷」現象への反応を思わせる感想だ。

 だが当のDroidUp社はあえて「不気味の谷」に真っ向から挑んでいる。同社の目標は、“人間らしさ”が求められる場でのMoyaの活用であり、そこを避ける気などないもよう。

 目を見て話せる、表情で感情を伝えられるロボットが、人間との距離を縮める可能性に期待を寄せているのだろう。

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骨格は共通?UBTECHの産業ロボとの関係もうわさに

 なおMoyaには、中国・深圳ベースの大手ロボット企業、UBTECH(ユービーテック)とのつながりがささやかれている。

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 ロボティクスとAIに特化したメディア、RoboHorizo​​nをはじめとした複数メディアが、Moya が「Walker (ウォーカー)3」と呼ばれるシャーシ(骨格)を基に構築されたとみなしているからだ。

 「Walker」は、UBTECHの産業用ヒューマノイドロボットシリーズであることから、ネット上では「技術的に関係してるのでは?」との憶測が飛び交っている。ただし、両社ともに公式な関係性は明らかにしていない。

カスタマイズ可能なヒューマノイドロボット Moya が上海でデビュー、DroidUpの最新技術を搭載/Moya, customizable humanoid robot, makes debut in Shanghai, powered by DroidUp’s latest tech

人間と自然に交流できる可能性を秘めたロボット

 技術的な詳細はまだベールに包まれているが、地元メディアに散見される「Moyaは身体性知能(Embodied Intelligence)型AIロボットである」との報道は点は注目に値する。

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 Moyaは、純粋なデジタル環境下での表層的な動作ではなく、人間同様、物理的世界で知覚、推論、行動できる人工知能のアイデアに基づき構築されており、人間と自然に交流できる可能性を秘めてるからだ。

 またRoboHorizo​​nは、Moya の特徴の一つにモジュール設計を挙げ、ベースの機械的構造を変えることなく外観をカスタマイズできると報じている。

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お値段2,700万円。目が合えば微笑むMoyaがまもなく販売

 Moyaの商用リリースは2026年後半を予定。価格は約120万元(約2,700万円)と高額だが、DroidUpは 家庭はもちろん、介護福祉分野も想定しており、企業や研究機関、教育現場などへの導入も期待している。

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 ロボット産業の競争が激化する中国を始め、ヒューマノイドの開発は世界中で進んでいる。ただしその外観は様々だ。

 人間との比較を避けるため、あえて二次元風、または部品をチラ見せするような”いかにもロボットらしい”見た目を採用する企業もあれば、一目で産業用とわかるよう機械的な形状を強調する企業もある。

 そんな中、DroidUp を含む一部の企業は「不気味の谷」を超えることを目指し、極めてリアルなデザインを追求し続ける。

  「人間に似せる」ことがロボットの進化のゴールなのか、それとも新たな課題を生むのか。Moya の登場はその問いの象徴と見ていいだろう。

 人間そっくりな見た目だけでなく、自ら人間のそばに歩み寄り、話しかけ、目が合えば微笑むロボットが普及する時代は案外早く訪れるのかもしれない。

References: Tomsguide / Interestingengineering

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