Excelで2つのデータを照合する方法まとめ|一致確認・差分チェック・抽出を初心者向けに解説
Excelで2つのデータを照合する方法まとめ|一致確認・差分チェック・抽出を初心者向けに解説- 2025年12月9日
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エクセルで2つのデータを照合したい場面って、意外と多いですよね。例えば、
-
商品リストと在庫リストを見比べたい
-
新旧データを比較して、どこが変わったのか確認したい
-
名簿の重複や抜け漏れをチェックしたい
-
別ファイルの一覧どうしを突合(つきあわせ)したい
など、事務作業や現場の管理業務では “2つの一覧を比べる” という作業がよく発生します。
私自身も初心者の頃は、2つのシートを横に並べて必死にスクロールしたり、見様見真似で並べ替えをしてはデータを崩してしまったり……失敗の連続でした。
しかし、エクセルには データ照合に使える便利な機能がたくさん あります。うまく使い分けることで、
-
重複をすぐ見つけられる
-
一致したデータだけを抽出できる
-
違う部分を色で強調して一覧化できる
-
大量データでも素早く突合できる
といった作業がボタン1つ、関数1つで一気にラクになります。
この記事では、初心者の方でも使いやすい “照合に強いExcelの機能” を7つ に絞って紹介します。用途別にわかりやすく解説しますので、明日の仕事からすぐに活用いただけます。
目次- 1 エクセルで2つのデータを照合する基本|どんな場面で必要?何を使う?
- 1.1 まず「照合の目的」を決めよう(削除・一致抽出・差分チェックなど)
- 1.1.1 ① 同じデータがあるか確認したい(存在チェック)
- 1.1.2 ② 一致したデータだけを取り出したい(抽出)
- 1.1.3 ③ どこが違うのか確認したい(差分チェック)
- 1.1.4 ④ 2つのファイルを突合して一覧化したい(大量データ向け)
- 1.2 照合に使える主なExcel機能一覧(初心者向けの全体像)
- 1.3 照合のための準備|並び順・空白・重複の整理
- 1.3.1 ① 列(項目名)をそろえる
- 1.3.2 ② 余計な空白を取る
- 1.3.3 ③ 全角・半角のゆらぎを整える
- 1.3.4 ④ ID列がない場合は「採番」する
- 1.1 まず「照合の目的」を決めよう(削除・一致抽出・差分チェックなど)
- 2 Excelで2つのデータを照合する7つの実践テクニック(初心者~中級)
- 2.1 COUNTIFで「同じデータがあるか?」をチェックする(存在照合)
- 2.1.1 例:A列のデータがB列にあるか確認する
- 2.1.2 よく使う組み合わせ
- 2.2 条件付き書式で一致・不一致を色分け(視覚的にチェック)
- 2.2.1 例:A列とB列で違う部分だけ色をつける
- 2.3 フィルターと「重複の削除」で簡易照合
- 2.3.1 ポイント
- 2.4 VLOOKUP / XLOOKUPで関連情報を引き出して比較(詳細照合)
- 2.4.1 例:A列の品番に対し、Bリストから単価を取得して比較する
- 2.5 2つのシートを並べて見比べる(ウィンドウの分割・新しいウィンドウ)
- 2.5.1 おすすめの使い方
- 2.6 パワークエリで大量データを突合する(中級者向け)
- 2.6.1 できること
- 2.7 関数+フィルターで「一致データだけ抜き出す」実践例
- 2.7.1 例:共通しているデータだけ抽出
- 2.7.2 【コラム】Excel 365なら「=A1:A10=C1:C10」で一括比較も可能(動的配列)
- 2.7.3 注意点
- 2.1 COUNTIFで「同じデータがあるか?」をチェックする(存在照合)
- 3 まとめ|目的に合わせて最適な方法を選べば、照合作業はもっとラクになる
- 3.1 【関連記事】
- 3.1.1 ※外部リンク※
- 3.1.2 ※参考書籍 (PR)※
- 3.1 【関連記事】
エクセルで2つのデータを照合する基本|どんな場面で必要?何を使う?
エクセルで照合作業を行うとき、まず大切なのは「何を照合したいのか?」 をはっきりさせることです。
照合といっても、目的によって最適な方法が変わってきます。ここでは、よくあるシーンと必要な機能をわかりやすく整理します。
まず「照合の目的」を決めよう(削除・一致抽出・差分チェックなど)2つのデータを比べる場面は、大きく次のように分かれます。
① 同じデータがあるか確認したい(存在チェック)例:
-
在庫リストに、注文されている品番が含まれているか
-
名簿Aと名簿Bに同じ人がいるか
→ COUNTIF・条件付き書式が便利です。
② 一致したデータだけを取り出したい(抽出)例:
-
仕入れリストと販売リストから、共通の商品だけ抽出したい
-
顧客リストから「既存客と同じID」を抜きたい
→ COUNTIF+IF、XLOOKUP が使えます。
③ どこが違うのか確認したい(差分チェック)例:
-
古い一覧と新しい一覧で「変更された部分」を知りたい
-
毎月更新されるデータの変化点を探したい
→ 条件付き書式・XLOOKUP・比較用関数が活躍します。
④ 2つのファイルを突合して一覧化したい(大量データ向け)例:
-
入荷データと出荷データを紐づけて管理したい
-
数千〜数万行のデータを結合して整えたい
→ Power Query(パワークエリ)が最適。
目的が明確になると、「どの方法を使えばいいか」が自動的に見えてきます。
照合に使える主なExcel機能一覧(初心者向けの全体像)照合に使えるExcelの代表的な機能は、この7種類です。
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COUNTIF:存在チェック・重複チェック
-
条件付き書式:一致 or 不一致を色で強調
-
フィルター(重複の削除):簡易照合・重複整理
-
VLOOKUP / XLOOKUP:詳細情報の突合
-
2つのウィンドウ表示:見比べるだけの簡易比較
-
Power Query:大量データの突合・差分抽出
-
(新機能)動的配列での範囲比較:行どうしの一致判定
「こんなにあるの!?」と思われるかもしれませんが、目的がわかれば使う機能は自然と絞られますので大丈夫です。
照合のための準備|並び順・空白・重複の整理照合作業は、事前準備が半分以上 といっても過言ではありません。特に次のポイントを整えておくと、関数のミスや誤判定が大きく減ります。
① 列(項目名)をそろえる-
A列:品番
-
B列:品名
-
C列:数量など、比較対象の表どうしで同じ項目が同じ列にあるかを確認します。
TRIM関数や「検索と置換」で空白を削除しておくと、誤判定(例:同じに見えて実は違う)が防げます。
③ 全角・半角のゆらぎを整える Excelでは、全角と半角、カタカナの種類の違いは別の文字として扱われ、照合で不一致になる原因になります。型番や品番は特に、
-
“1”と“1”
-
“A”と“A”などで不一致になる場合があります。
変換しておくと安心です。
④ ID列がない場合は「採番」する2つの表に共通の番号がない場合、A列に 1,2,3… と番号を付けておくと照合作業が一気にラクになります。
事前準備をしっかりしておけば、この後紹介する照合手法がスムーズに使えるようになります。
表記ゆれについては以下の記事も参考になります。 →Excelの置換がうまくいかない?表記ゆれ・改行・複数一括置換の対処法まとめ!
Excelで2つのデータを照合する7つの実践テクニック(初心者~中級)
ここからは、実際の作業でよく使う「照合テクニック」を目的別に紹介していきます。すべて難しい操作ではないので、用途に合った方法だけ覚えればOKです。
COUNTIFで「同じデータがあるか?」をチェックする(存在照合)2つのデータを比べるとき、最もよく使われるのが COUNTIF関数 です。
例えば、
-
Aリストの品番が Bリストにも存在するか?
-
名簿Aの名前が名簿Bに含まれているか?
といった「存在チェック」に向いています。
例:A列のデータがB列にあるか確認する =COUNTIF($B:$B, A2) COUNTIF関数を使えば、Aリストの値がBリストに存在するかどうかを 1(あり)/0(なし)で簡単に確認できます。- 結果が 1以上 → 同じデータがある
-
0 → 見つからない(未登録)
という判断ができます。
よく使う組み合わせさらに IF を組み合わせると、判定をわかりやすくできます。
=IF(COUNTIF($B:$B,A2)>0, "あり", "なし") COUNTIFとIFを組み合わせると、『あり/なし』のように、初心者でも判断しやすい形で結果を表示できます。初心者でも取り入れやすい、実務で最も優しい照合方法です。
条件付き書式で一致・不一致を色分け(視覚的にチェック)「とにかく違いが知りたい!」そんなときに便利なのが 条件付き書式 です。
セルの値を比べて、
-
一致したセルを色付け
-
不一致の部分だけ色付け
といったことが簡単にできます。
例:A列とB列で違う部分だけ色をつけるメニュー:[ホーム] → [条件付き書式] → [新しいルール] → [数式を使用して…] 条件付き書式の設定は、[ホーム]→[条件付き書式]→[新しいルール]から操作します。
設定する数式:
=A1<>C1 『数式を使用して…』を選べば、A列とC列の値が異なる場合だけ色をつける、といった柔軟な比較が可能になります。 条件付き書式にCOUNTIFを組み合わせると、『一致するデータだけ色付け』など、照合作業の見える化が簡単にできます。これで、違う内容だけが一目でわかるようになります。
並びが揃っているデータの差分チェックに最適です。
フィルターと「重複の削除」で簡易照合2つのリストを縦に結合して、重複を探したり、逆に“片方にしかないデータ”を見つけたい 場面もあると思います。
そんなときは「Aリスト+Bリストを1列にまとめて → 重複の表示 or 削除」という手順がシンプルで使いやすいです。
ポイント-
重複の強調表示(条件付き書式)
条件付き書式にCOUNTIFを組み合わせると、『一致するデータだけ色付け』など、照合作業の見える化が簡単にできます。 -
データ → 重複の削除
2つのデータを1列にまとめて『重複の削除』を行うと、重複を簡単に整理できます。 重複の削除ダイアログでは、どの列で重複を判定するかを選択できます。 重複削除後は、削除された件数と残った一意データ数が表示され、データ整理が簡単に行えます。 フィルターを使うと、特定の値だけを絞り込んで比較することができます。フィルターには並べ替え機能もあり、昇順に並べ替えることで重複データを横に並べて確認しやすくなります。
昇順で並べ替えると、重複データが隣り合って表示されるため、目視での照合がしやすくなります。 並べ替え後はデータが整列し、重複や差分を視覚的に確認しやすくなります。 -
フィルターで絞り込み
この3つを組み合わせると、名簿管理や会員リストの照合がとてもスムーズに行えます。
\ Microsoft 365 をお使いなら /UNIQUE関数で “重複なしリスト” を一瞬で作れます
=UNIQUE(A2:A100) UNIQUE関数を使えば、重複を自動で除いたユニーク値リストを一瞬で作成できます。フィルターや並べ替えを使わなくても、重複なしの一覧を即生成できる便利な関数です。
VLOOKUP / XLOOKUPで関連情報を引き出して比較(詳細照合)「同じデータがあるかどうか」だけでなく、
-
新しい情報を紐づけたい
-
Aリストを基準に、Bリストの情報を持ってきたい
-
新旧データで変更された内容を確認したい
という場面では VLOOKUP / XLOOKUP が最適です。
例:A列の品番に対し、Bリストから単価を取得して比較するXLOOKUP を使うと簡単です。
=XLOOKUP(A2, $B:$B, $C:$C, "未登録") XLOOKUPを使えば、品番から単価を自動取得し、見つからない場合には“未登録”と表示させることができます。-
見つかった場合:単価が表示される
-
見つからない場合:”未登録” と表示
照合作業と情報の紐づけを同時に行えるため、実務で大変役立ちます。
2つのシートを並べて見比べる(ウィンドウの分割・新しいウィンドウ)初心者の方が最初に直面するのが「2つのシートを行き来しながら確認するのが大変…」という悩み。
実は、エクセルには “画面を2つ並べて表示する機能” があります。
おすすめの使い方-
[表示] → [新しいウィンドウ] [表示]→[新しいウィンドウを開く]を使うと、同じブックを2画面で同時に閲覧できます。
-
[表示] → [並べて表示] [整列]を使えば、複数ウィンドウを横並びや上下分割で表示でき、見比べが容易になります。 ウィンドウの整列では、横並び・上下・重ねてなどから表示方法を選べます。
-
またはウィンドウの分割
これで、2つのファイルでも横並びにできるので、行番号・列番号を合わせて見比べれば照合作業がスピーディになります。
並び替えが必要ない “見比べるだけの照合” に非常に便利です。
パワークエリで大量データを突合する(中級者向け)数千件〜数万件のデータを扱う場合は、関数での照合が重く感じることがあります。
そんなときに便利なのが Power Query(パワークエリ) です。
[データ]タブ → [データの取得と変換]では、Power Query を利用できます。大量データの照合や差分抽出を自動化したい場合の入口となる機能です。 できること-
2つのデータを結合して差分を抽出
-
完全一致 / 不一致 の行だけを並べ替える
-
データ更新時もワンクリックで再読み込みできる
在庫管理や業務データの突合など、“毎月・毎週の定型業務” に向いています。
初心者には難しく見えますが、実際は ウィザード形式でボタンを押すだけ の操作が多くおすすめです。
※この記事では概要のみを紹介しています。まずはCOUNTIFやXLOOKUPに慣れてから使うと理解しやすくなります。
関数+フィルターで「一致データだけ抜き出す」実践例実務でよくあるのが
-
“一致した行だけを新しい一覧にまとめたい”
-
“不一致の行だけ抽出して確認したい”
というケース。
COUNTIF・IF・フィルターを組み合わせると簡単です。
例:共通しているデータだけ抽出-
判定列に以下を入力
=IF(COUNTIF($B:$B,A2)>0,"○","") フィルターで「○」を選択するだけで、一致データのみを素早く抽出できます。 -
フィルターで「○」だけを表示
○だけフィルターすることで、共通データの一覧を簡単に作成できます。 -
一致データを新しいシートにコピー
○だけフィルターすることで、共通データの一覧を簡単に作成できます。
これだけで “一致データの抽出一覧” が完成します。
初心者でも使いやすい、現場で即戦力の方法です。
【コラム】Excel 365なら「=A1:A10=C1:C10」で一括比較も可能(動的配列)Excel 365 / 2021 以降では、
=A1:A10=C1:C10のように“範囲どうしの比較”ができるスピル機能が搭載されています。
Excel 365なら、2つの範囲を一括比較してTRUE/FALSEをまとめて表示できます。-
TRUE → 一致
-
FALSE → 不一致
という結果がまとめて表示されるため、行どうしの比較にはとても便利です。
注意点-
並び替えると比較対象がズレる
-
行欠け・空白があると誤判定
-
大量データには向かない
そのため実務では、COUNTIF・条件付き書式・XLOOKUPと併用する のが安心です。
“表の並びが揃っている前提” なら、簡単に一致チェックができる便利技として役立ちます。
まとめ|目的に合わせて最適な方法を選べば、照合作業はもっとラクになる
2つのデータを照合する作業は、初心者の方にとってはとても大変に感じるかもしれません。しかし、エクセルには 存在チェック・一致抽出・差分確認・突合 といった作業を助けてくれる機能が数多く用意されています。
この記事で紹介した方法を振り返ると──
-
COUNTIF:最も簡単な存在チェックに
-
条件付き書式:一致・不一致を色で見える化
-
フィルター & 重複削除:名簿やリストの整理に便利
-
XLOOKUP / VLOOKUP:情報の突合や詳細比較に最適
-
ウィンドウ表示の並列:とにかく見比べたい時の時短テク
-
パワークエリ:大規模データの突合や差分抽出に強い
-
(コラム)スピル比較:行どうしの簡易チェックに便利
このように「目的に合った方法」を選べば、今まで時間をかけていた照合作業が 格段にスピードアップ します。
特に実務では、COUNTIF と 条件付き書式 の2つだけでも驚くほど効率化できます。
エクセルの照合機能を上手に使えば、日常業務のミス防止や資料作成の精度向上にもつながります。ぜひ、今日の業務から少しずつ取り入れてみてくださいね。
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