【体位】仰臥位はわかるけど、良肢位ってなに?
様々な体位を見ていきましょう。名称を見て、それぞれどんな体位なのか具体的にイメージできるようになってください。
スポンサーリンク 目次- 体位の種類
- 仰臥位(ぎょうがい)
- 側臥位(そくがい)
- 伏臥位(ふくがい)
- 半伏臥位(はんふくがい)
- 端座位(たんざい)
- 椅座位(いざい)
- 長座位(ちょうざい)
- 半座位(はんざい)
- 起座位(きざい)
- 膝胸位(しっきょうい)
- 良肢位(りょうしい)
- 体位変換
- 過去問
- 第31回 問題42
- 第33回 問題40
- 第31回 問題100
- 第34回 問題42
- 第34回 問題102
- 第36回 問題83
- 次の記事
体位の種類
仰臥位(ぎょうがい)仰向けに寝る姿勢です。
側臥位(そくがい)横向きに寝る姿勢です。
伏臥位(ふくがい)腹這いになって寝る姿勢です。
カリスマくん赤ちゃん体勢!
半伏臥位(はんふくがい)伏臥位と側臥位の中間状態です。
端座位(たんざい)椅子やベッドなどの端に足を下ろして座った姿勢です。
椅座位(いざい)椅子(車いす)に座った時の姿勢です。
長座位(ちょうざい)上半身を起こして両足を伸ばした状態です。
半座位(はんざい)ベッド上の上半身を45度程度あげた状態で、ファーラー位ともいいます。
起座位(きざい)上体を起こしてテーブルや机に枕を乗せ、そこにもたれかかるように座らせた姿勢です。
膝胸位(しっきょうい)体を折りたたむように膝を胸につける体位です。
良肢位(りょうしい)関節が動かなくなった場合に、ADL(日常生活動作)において支障の少ない姿勢のことです。
つまり特定の体位のことではなく、仰臥位や側臥位それぞれに良肢位があります。
例えば仰臥位での良肢位とは、適切な枕の高さで褥瘡が起こりやすい仙骨部の圧迫が分散され、適切にクッションなどが施されているような状態です。
側臥位であれば、大転子部が集中的に圧迫されるので圧力を分散し、股関節・膝関節を適度に屈曲させている状態です。
体位変換
体位変換するときは、以下のようなボディメカニクスの原則に沿って行いましょう。
<ボディメカニクスの8原則>・支持基底面を広くとり、重心を低くする・重心を近づける・より大きな筋群を使う・対象者の身体を小さくまとめる・「押す」よりも手前に「引く」・水平に移動する・身体をねじらず、肩と腰を水平に保つ・てこの原理を使う カリスマくん例えば、腰を曲げてものを拾うよりも、腰を下ろして拾う方が負担は少ないよ。これは大腿四頭筋や大殿筋などの大きな筋肉を使うからだね。
例えば、仰臥位から側臥位への体位変換では、利用者の膝を立て身体を小さくまとめる形にすると、トルクの原理を活用して小さな力で回転することが出来ます。
過去問
第31回 問題42Bさん(84歳、男性)は、生活全般に介護を必要としている。ベッド上に仰臥位でいるBさんは、喘息があり、咳込みが続き呼吸が苦しくなり、「楽な姿勢にしてほしい」と訴えた。介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。1 枕を外して、顔を横に向けて腹臥位にする。2 枕を重ねて、頭を高くする。3 左側臥位にして、背中にクッションを当てる。4 半座位(ファーラー位)にする。5 オーバーベッドテーブルの上に枕を置いて、上半身を伏せる。
選択肢5が正解です。目の前にある机などに寄りかかる起座位は、横隔膜が下がり呼吸面積が広がって呼吸がしやすくなります。
第33回 問題40介護福祉職が利用者を仰臥位(背臥位)から側臥位へ体位変換するとき、図に示された力点の部位として、適切なものを1つ選びなさい。1 AとC2 AとD3 BとC4 BとD5 BとE
選択肢1が正解です。膝を立てた状態で膝と肩に手をかけると、てこの原理が働いて楽な動きで側臥位への体位変換ができます。
第31回 問題100良肢位に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。1 ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)に最も支障が少ない姿勢である。2 肘関節を伸ばした姿勢である。3 つま先が下を向いた姿勢である。4 拘縮を起こしやすい姿勢である。5 クッションを用いた保持は避ける。
選択肢1が正解です。
第34回 問題42 利用者を仰臥位(背臥位)から側臥位へ体位変換するとき、トルクの原理を応用した介護方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。1 利用者とベッドの接地面を広くする。2 利用者の下肢を交差させる。3 利用者の膝を立てる。4 滑りやすいシートを利用者の下に敷く。5 利用者に近づく。仰臥位(背臥位)から側臥位へ体位変換というのは、仰向けに寝ている人を横向けにするということです。
1 利用者とベッドの接地面を広くする。誤りです。接地面(支持基底面)を広くすると摩擦面が増えて動かしにくくなります。
2 利用者の下肢を交差させる。誤りです。利用者の下肢ではなく上肢を交差させます。
3 利用者の膝を立てる。これが正解です。利用者の膝を立てることで、トルクの原理が働き回転させやすくなります。
4 滑りやすいシートを利用者の下に敷く。誤りです。滑りやすいシートを敷くと軸となる脊椎がずれやすくなるため有効ではありません。
5 利用者に近づく。誤りです。トルクの原理を用いる場合は、利用者との距離が近すぎるとかえって大きな力が必要になってしまいます。
第34回 問題102 介護者が効率的かつ安全に介護を行うためのボディメカニクスの原則に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。1 支持基底面を広くする。2 利用者の重心を遠ざける。3 腰がねじれた姿勢をとる。4 重心を高くする。5 移動時の摩擦面を大きくする。1 支持基底面を広くする。これが正解です。
2 利用者の重心を遠ざける。誤りです。重心を近づけます。
3 腰がねじれた姿勢をとる。誤りです。肩と腰は水平に保ちます。
4 重心を高くする。誤りです。重心を低くします。
5 移動時の摩擦面を大きくする。誤りです。摩擦面は少なくします。
第36回 問題83 仰臥位(背臥位)から半座位(ファーラー位)にするとき、ギャッチベッドの背上げを行う前の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 1 背部の圧抜きを行う。 2 臀部をベッド中央部の曲がる部分に合わせる。3 ベッドの高さを最も低い高さにする。4 利用者の足がフットボードに付くまで水平移動する。5 利用者のからだをベッドに対して斜めにする。1 背部の圧抜きを行う。 誤りです。背部の圧抜きはギャッチベッドの背上げを行った後に実施します。背部の圧抜きとは体を一度ベッドから離して戻すもので、褥瘡を予防できます。
2 臀部をベッド中央部の曲がる部分に合わせる。これが正解です。これによりずり落ちにくくなります。
3 ベッドの高さを最も低い高さにする。誤りです。ベッドの高さを最も低くすると介助者の腰にかかる負担が大きくなるため、利用者の安全が確保できている状況であればその必要はありません。
4 利用者の足がフットボードに付くまで水平移動する。誤りです。利用者の臀部がベッド中央部の曲がる部分にくるように合わせます。
5 利用者のからだをベッドに対して斜めにする。誤りです。利用者のからだはベッドに対してまっすぐにします。
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次は、終末期の支援について。
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