精強な部隊づくりに心血 元海自・佐世保海上訓練指導隊2等海佐、尾嵜永幸氏(65) 国民の自衛官 横顔⑤
精強な部隊づくりに心血 元海自・佐世保海上訓練指導隊2等海佐、尾嵜永幸氏(65) 国民の自衛官 横顔⑤2025/9/13 09:00元の記事を見る- 政治
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陸上自衛官だった父の姿を見て育った。寡黙な父が晩酌の折に語った「常に考えろ。予期せぬことをつぶし心に余裕を持て」との言葉が47年間の自衛官人生の指針だ。
昭和53年、海上自衛隊佐世保教育隊に入隊。「おおよど」など延べ15隻で勤務し、ミサイル艇「おおたか」や「輸送艇1号」、多用途支援艦「あまくさ」で艇長・艦長として指揮を執った。平成27年の再任用後は、佐世保海上訓練指導隊で10年間に累計約220隻の艦艇訓練を手掛けた。
「なぜ艦によって技量の伸びに差が出るのか」。長年の懸案に答えを見いだしたのは令和4年ごろ。指導隊がプロの目で指導する期間と同様に、洋上勤務でも訓練指導を主導する人材の育成が艦の力を左右すると結論付け、5年から「艦内訓練指導班」への〝魂のブラッシュアップ〟に着手した。
佐世保での取り組みは横須賀や呉、舞鶴、大湊などに広がり、全国で指導にあたった。今年3月の退官までに2年間で育成した艦内指導班員は約600人にのぼる。
現在は自衛隊援護協会に籍を置き、リクルートカウンセラーとして自衛官の再就職を支援する。精強な部隊づくりに心血を注いだ半生を振り返り「私たちの仕事は必要となった際に役に立てる精強さが不可欠。現職隊員はその本質を捉えて訓練に取り組んでほしい」と語った。(内田博文)
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