「言葉の力(大岡信)」要約と筆者の伝えたいこと(テスト対策)
「言葉の力(大岡信)」要約と筆者の伝えたいこと(テスト対策)

「言葉の力(大岡信)」要約と筆者の伝えたいこと(テスト対策)

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中学校2年生の国語で学習する大岡信さんの「言葉の力」について、内容のポイントと要約、筆者の伝えたいことをわかりやすく解説するよ。言葉の意味調べや、新出漢字も確認をしよう。

「言葉の力(大岡信)」テスト対策ポイントまとめ

  • 内容は3つに分けられる。➀結論(筆者の主張)➁主張を裏付けるエピソード③まとめ(エピソードと主張を結びつける)と結論
  • 筆者の主張は「言葉の一語一語は、それを発している人間全体の世界を背負っている。そのことを念頭において、言葉というものを考える必要がある。」
目次

目次

  • 「言葉の力」あらすじ
  • 「言葉の力」要約
  • 「言葉の力」内容とポイント
  • 「言葉の力」筆者の伝えたいこと
  • 「言葉の力」言葉の意味
  • 「言葉の力」新出漢字
  • まとめ

「言葉の力」あらすじ

「言葉の力」あらすじ

「美しい言葉」「正しい言葉」は、単独にそれだけで「美しい」「正しい」と決まっている言葉ではないし、その言葉を発する人によって変わる。なぜなら、言葉の本質は、口先だけ、語彙だけのものではなく、それを発する人間全体の世界を背負っているからだ。桜の花びらのピンク色は、その樹木全身が生み出している色であり、花びら一枚一枚が、樹木全身を背後に背負っているのだ。言葉も同じである。言葉の一語一語がその言葉を発している人間全体の世界を背負っていることを、念頭におきながら発する必要があるのではないか。

大岡信さんについて

大岡信おおおかまことさんは静岡県出身の詩人。代表作には「折々のうた」「わが詩と真実」などがあるよ。「言葉の力」は、大岡信さんの書いた「ことばの力」という本に書き足しをしたものだよ。

「言葉の力」要約

「言葉の力」は、大きく3つのまとまりに分かれているよ。まず、筆者である大岡信さんの「言葉のもつ力」についての主張を述べているよ。(第1段落)結論をはじめに言うことで、読み手に「これからこの文章では何を伝えようとしているのか」をハッキリと意識してもらえるよ。次に、なぜそう考えるようになったのか、その主張を支えるエピソードを紹介しているよ。(第2~4段落)ただ主張を述べるだけでは、説得力がないよね。なので、理由や根拠をエピソードを含めてくわしく説明をすることで、読み手に、筆者の主張を理解してもらいやすくなるよ。そして最後に、そのエピソードと大岡信さんの主張を結びつけてまとめているよ。(第5段落)理由や根拠を踏まえて、もう一度結論をまとめて述べることで、読み手に主張をしっかりと伝えることができるよ。かんたんにいうと、➀私はこう思う➁たとえば、こんなことがあった。③だから、私はこう思うのだ。という流れだね。それぞれの内容を要約すると、次のようになるよ。

➀筆者の主張

言葉とは、それを発している人間全体の世界を背負っている。

➁エピソード

桜の花びらは、桜の樹木全身が生み出している色を背負っている。

③まとめ

言葉も桜の花びらと同じだ。言葉がそれを発する人間全体の世界を背負っていることを念頭において、言葉は発するべきである。

「言葉の力」内容とポイント

「言葉の力」は、すこし難しい言い回しで書かれていたり、どういうことかをハッキリと書いていない部分があって少し難しいよ。それぞれの内容のポイントを確認しよう。

単独にそれだけで美しいと決まっている言葉、正しいと決まっている言葉はない

「この言葉を言えば、だれでもかならず美しいと感じる」とか、「かならず正しい」というものは無いということだよね。これは、同じ言葉でも、その言葉が使われる状況によって、美しさや正しさはまるで変わってしまうということを言っているね。たとえば、落ち込んでいる人に対して、自信を持ってもらうために「あなたは特別な存在です」と声をかけることは、人を思いやる気持ちが美しく、正しいと感じるよね。けれど、自分たち以外の人種や国籍を差別するために「あなたは特別な存在です(だから他の人を差別して良い)」と子供たちに教育することは、自分勝手で人を思いやらない、正しくない言葉であると感じるよね。このように、言葉は、その言葉だけで「美しさ」とか「正しさ」が決まるのではなくて、どのような状況で使われるのか、どのような目的で使われるかによって決まると言っているんだね。

ある人があるとき発した言葉がどんなに美しかったとしても、別の人がそれを用いたとき同じように美しいとはかぎらない

また、言葉はその言葉を発した人によって、その美しさが変わるとも言っているね。たとえば、おなじ「ありがとう」という言葉でも、相手の目をまっすぐ見て、微笑みながら心をこめて「ありがとう」と言う人と、本当は感謝の気持ちなどないのに、ぶっきらぼうに形だけ「ありがとう」と言う人ではその言葉の美しさは全然違うよね。本来「ありがとう」という言葉はプラスの言葉だけれど、それが「どんな言葉か」ということだけで美しさは決まらないんだ。その「ありがとう」を発している人間の心の中や、考えていること、ふだんの行い、生き方のように「その人間の全体」が言葉に反映する、と言っているんだね。

素人の気安さとは

染織家の志村さんに、なんとも美しい桜色に染まった糸で織った着物を見せてもらった大岡信さんは、その桜色は桜の花びらを煮詰めて色を取り出したものだと思ったとあるね。このときのことを、「素人の気安さ」と表現しているね。「気安さ」は、ここでは「気楽なこと」の意味で使われていて、つまり、大岡さんは染織についての知識はほとんどない「素人」なので、桜色=桜の花びらを煮詰めたのかな、と気楽に思ってしまった、ということを言っているんだね。

たろうたしかに、まさか桜の木の皮から桜色が取れるとはなかなか想像できないよね。体が一瞬揺らぐような不思議な感じに襲われたとは

志村さんから、桜の花が咲く直前の頃、山の桜の皮をもらってきて染めると、えもいわれぬ美しい桜色が取り出せることを聞いた大岡さんは、体が一瞬揺らぐような不思議な感覚に襲われたと言っているね。これは、これまで桜のピンク色は、花びらだけがピンクに色づいているとなんとなく思っていたのが、本当は木全体が懸命に最上のピンク色になろうとしていること、それも一年中いつでもそのピンク色が出るわけではなく、これから花を咲かそうというその時に、桜の木が全身で春のピンク色に色づこうとしているということを知った衝撃をあらわしているんだ。ほんの尖端にだけ出た花びらのピンクの裏に、そんな桜の木の懸命な姿があったことに、大岡さんは驚き、感動したんだね。

「これはまさにそのとおり」とは

志村さんに話を聞いて、衝撃をうけた大岡さんだけれど、よく考えてみるとそれは当たり前のことだ、とここでさらに実感しているよ。つい花びらにばかり注目してしまうけれど、花びらは桜の木の一部分であり、そのピンク色は桜の木全体で作り出しているんだということは、考えてみれば「それはそうだよね」ということだね。けれど、この「考えてみればあたりまえ」のことに気が付くのって、それも難しいことだったりするよね。「われわれの限られた視野」には、桜の花びらに現れ出たピンクしか目に入らないので、その裏に桜の木全体の活動があるとはなかなかそこまで想像することができなかったりするんだ。けれど、志村さんが桜の木の皮からピンク色を取り出してくれたことで、その「目に見えない裏の世界」のことに気が付いて、はっと驚いたと言っているんだね。

「言葉の世界での出来事と同じこと」とは

「言葉の世界での出来事と同じこと」とは、「何と何が同じ」だと言っているのだろう。これは、大岡信さんが京都の嵯峨で体験した桜の木での出来事が、言葉の世界での出来事と同じだと言っているんだ。2つの出来事が、どう対応しているかを表にまとめたよ。

桜の木での出来事言葉の世界での出来事花びらのピンクは、ほんの尖端だけ姿をだしたものにすぎない言葉というものの本質が、口先だけのもの、語彙だけのものではない木全体の一刻も休むことない活動の精髄が、春という時節に桜の花びらという一つの現象になるにすぎない人間全体が、ささやかな言葉の一つ一つに反映している全身で花びらの色を生み出している大きな幹を、花びら一枚一枚が背後に背負っている人間全体の世界を言葉が背負っている

このように、「桜の木は、木全体の精髄を、花びらが背負って、そのピンク色を現している」ことが、「言葉とは、人間全体の世界を、言葉が背負って、その人間の全体を反映している」ということと同じだと言っているんだね。

桜の木と言葉の対応桜の木言葉花びら一枚一枚言葉の一語一語その花びらの色を生み出している大きな幹その言葉を発している人間全体

「言葉の力」筆者の伝えたいこと

「言葉の力」で筆者が伝えたいこと(筆者の主張)

言葉の一語一語は、それを発している人間全体の世界を背負っている。そのことを念頭において、言葉というものを考える必要がある。

桜の花びら一枚一枚が樹木全身で生み出している色を背後に背負っているように、言葉の一語一語は、それを発している人間全体の世界を背負っている。だから、たとえささやかな言葉一語一語でも、その人間全体の世界を反映するということを念頭におきながら言葉を発さなくてはならないと、大岡さんは主張しているんだね。

くまごろう美しい言葉、正しい言葉を発するには、その人間が美しく正しくなくてはならないということだね。

「言葉の力」言葉の意味

言葉意味語彙言葉の集まりや種類のこと。例えば、知っている言葉の数が多いと「語彙が豊富」と表現する。いやおうなしに自分の意思に関係なく、強制的に何かをさせられること京都の嵯峨京都市内の地名。美しい自然や古いお寺がある。染織家布や糸を染めたり、織物(おりもの)を作ったりする仕事をしている人のこと秘める何かを隠して心の中に留(と)めておくことです。たとえば、誰にも言わずに秘密にしておくこと素人あることについて経験が少なかったり、専門的な知識がない人のこと。反対に、経験豊富でプロフェッショナルな人を「玄人(くろうと)」という。気安さ相手に対してリラックスしたり、親しみやすい気持ちになること気楽なこと上気体温や気持ちが高まって、顔が赤くなったりすること。運動したり、何かに興奮したりしたときに顔が赤くなること。えもいわれぬ言葉では表現しきれないほど美しい、または素晴らしいことを意味する。懸命一生懸命に頑張ること。全力を尽くして何かをしようとする姿勢。最上いちばん優れていることや、最高の状態脳裏頭の中や心の中。何かを考えたり、思い出したりする場所。尖端先がとがっている部分のこと。また、最も進んでいる技術や考え方を指すこともある。一刻短い時間のこと精髄そのものの本質や、一番大切な部分時節ある時期や季節のこと視野目で見える範囲や、物事を考えるときの広がり念頭におく何かを常に心の中で考えたり、気にかけたりすること

「言葉の力」新出漢字

漢字音読み訓読み彙イ語彙ごい淡タンあわ(い)淡あわい華カ(ケ)はな華はなやか煮シャに(る)煮詰につめる髄ズイ精髄せいずい

「言葉の力(大岡信)」テスト対策ポイントまとめ

「言葉の力(大岡信)」テスト対策ポイントまとめ

  • 内容は3つに分けられる。➀結論(筆者の主張)➁主張を裏付けるエピソード③まとめ(エピソードと主張を結びつける)と結論
  • 筆者の主張は「言葉の一語一語は、それを発している人間全体の世界を背負っている。そのことを念頭において、言葉というものを考える必要がある。」

ここまで学習できたら、「言葉の力(大岡信)」テスト対策練習問題のページに挑戦しよう!

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