レーシング・ブルズ、ローソンへの去就質問を”封印”―母国メディアが反発・取材辞退…その背景に苦い記憶
2025年F1第17戦アゼルバイジャンGPを前に、リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)がニュージーランド・メディア勢の取材に応じた。だがチームは異例の対応として「2026年の去就に関する質問」を禁止。同国最大のニュースサイト『Stuff』はこれに反発し、取材への参加を辞退した。
ニュージーランド・メディアの質問を事前審査
『Stuff』によれば、木曜夜に予定されていたラウンドテーブル取材では、レーシング・ブルズ側が事前に質問内容を精査するという“異例の対応”が取られたという。
「残り8戦という状況の中、来季シートを懸けて争っていると感じているか? それに関してチームやレッドブルからのフィードバックはあるのか?」との問いは却下され、さらにシーズン序盤のレッドブル降格に関する言及も事実上、禁じられたと伝えている。
ローソン本人がこの審査の存在を認識していたかどうかは明らかでなく、同メディアは「質問が却下された事実すら彼に知らされていない可能性が高い」と報じている。
なお、却下された質問の真意は「すでに来季のシートは決定済みなのではないか」という点にあったものと推測される。
過去の“口外禁止”と重なる苦い記憶
同メディアが今回の対応に強く反発した背景の一つには、2023年シンガポールGPでの出来事があるようだ。
当時、ダニエル・リカルドの代役として参戦していたローソンは、予選のわずか1時間前に「2024年のシートはなく、再びリザーブを務める」と通告された。そのため、結果として予選で10番グリッドを獲得する健闘を見せたものの、その後のインタビューでは本心を隠さざるを得なかった。
ドキュメンタリー『Liam Lawson, In the Wings』の中でローソンは次のように回顧している。
「メディアから『素晴らしい、来年は絶対にシートがある、君の未来は明るい』って言われる一方、僕は来年走らないことを知っていた。でもそれを言えず、仕方なく『すごくうれしい』って答えなきゃならなかったんだ」
この件を引き合いに出すことで、ローソンが二度にわたり去就について自由に答えられない状況に置かれていることを示す狙いがあると見られる。
2026年シートを巡る現状
現時点でレッドブル陣営で来季の契約が確定しているのはマックス・フェルスタッペンのみ。レーシング・ブルズ残留か、レッドブル昇格かは不透明だが、アイザック・ハジャーの来季シートは安泰と見られている。
そのため、ローソン、角田裕毅、そしてジュニアドライバーでFIA-F2選手権に参戦中のアーヴィッド・リンブラッドの3人が、残された2枠を争う構図と考えられている。
フラビオ・ブリアトーレがアルピーヌ移籍の可能性を明確に否定したことで、ローソンが来季もF1グリッドに残るための現実的な道は、レーシング・ブルズ残留という事実上の一択に絞られた。
ローソンは直近2戦に加え、マイアミ、イギリス、バーレーンでも他車と接触するなど安定感を欠き、ハジャーほどの結果を残せていない。だが一方で、ハンガリーGPではレッドブル勢最上位となる8位入賞を果たし、存在感を示してみせた。
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