建築工事の流れを解説:鉄骨造の建物【その1】
建築工事の流れを解説:鉄骨造の建物【その1】 2023 12/18 工事の流れ 2017年9月24日2023年12月18日建築工事がどのような流れで進んでいくかを紹介します。ここでは鉄骨造の建物を取り上げ、着工から外壁工事までを見ていきます。
目次現地調査
現場の取りかかりはまず敷地や近隣の調査からです。資材搬入や工事に楽な現場ならいいなあ、なんて淡い期待を持ちつつ現場に行きます。現地を見てたいてい「ゲッ!」となる結果となる場合が多い。
現場監督の仕事 敷地の測量測量機器を使い、敷地の正確な寸法をはかる
現場周辺状況の確認近隣の環境や建物、搬入路などを確認する。敷地境界決定の立ち会いをすることも
近隣への挨拶近隣住民に対し、工事着工を説明する挨拶回り(お土産持参)
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現地調査をした結果をもとに、敷地全体の仮設計画図を書きます。それをもとに敷地の周囲に仮囲いをし現場事務所やトイレを搬入します。工事用の電気や水道もこの時点で現場に引いておきます。地鎮祭の段取りなんかもしなければいけません。
杭工事
杭屋さんがやってきます。杭打ち機や他の機材、杭本体を搬入して杭打ちをします。
杭打ち機が転倒しないかいつも冷や冷やします。
現場監督の仕事 杭芯出しカケヤで木杭を打込みまくり、水糸を張って杭芯出しをします。木杭を打込んでいるうちにずれてしまい、いやになったりもします。
施工写真杭の実物、杭打ちの施工状況、杭同士の溶接があればその様子を撮影します。
あわせて読みたい 現場監督の仕事『杭工事』の流れを解説 【杭芯出しをする】 杭打ち機が現場にやってくるまでにしておかないといけない仕事が杭芯出し、です。 現場の地面に「ここに杭を打つんですよ」という目印を付ける作業…基礎工事:土工事
建物の文字通り基礎となる箇所の工事。建物全体の品質にかかわる重要な工程となります。土と地下水との格闘の日々を過ごすことになります。現場仕事の厳しさを十分堪能させられることになります。もー勘弁。
土工屋さんがユンボで地面を掘削して、砕石を敷いてランマで転圧して、捨てコンを打つ。
現場監督の仕事 墨出し捨てコンの上に基礎の墨出しをします。
施工写真施工状況や砕石の厚みなどを撮影しておきます。
あわせて読みたい 現場監督の仕事『土工事』の流れを解説 【土工事、それは水との戦いである。】 昔見たプロジェクトXの黒部ダム建設の回では、トンネル工事で壮絶な水との戦いが描かれていて、すごすぎるわ、と強く心に残った…基礎工事:鉄筋工事
鉄筋屋が基礎鉄筋を組立てる。途中、鉄筋同士をガス圧接する業者もやってくる。
現場監督の仕事 施工写真鉄筋を圧接している状況や、設計図の指示通りに配筋されているか撮影しておきます。
あわせて読みたい 現場監督の仕事『鉄筋工事』の流れを解説 【鉄筋工事は鉄筋と結束線だけで様々な造形物を作りだす】 初めて基礎配筋の工事を見た時、軽く感動しました。なにもない所から鉄筋を細い結束線で組み上げて、立体的な…基礎工事:型枠工事
配筋完了後、捨てコン上の墨にそって型枠を組立てていく。
現場監督の仕事 コン天レベル出しある程度型枠が組み上がった後、コンクリートを打つ高さを型枠の内側に出していく。
基礎工事:コンクリート工事
型枠が組みあがればいよいよ基礎コンクリートの打設だ。現場にはポンプ車が据え付けられ、生コン車(ミキサー車)がどんどんやってくる。生コンを流し込み、現場にはバイブレーターのヴーーーンという音が響き渡る。コン打ち後は適切な養生期間をおいて、型枠をばらして埋め戻しを行います。
現場監督の仕事 基礎コンクリートの打設量の計算コンクリートがどれくらい必要なのかを計算します。
施工写真出設時の施工状況や、脱型(型枠をばらすこと)後の出来型を撮影しておきます。
あわせて読みたい 現場監督の仕事『コンクリート工事』の流れを解説 【コンクリートは生ものだ】 コンクリート工事は現場の一大イベントです。別に楽しくはないけど。 コンクリートは時間経過とともに液体から固体に変化する文字通り”生も…鉄骨工事
鉄工所で製作した鉄骨を現場で建て方し、各階の床にデッキプレートを敷きます。現場内にどでかい鉄骨が運び込まれ、巨体のレッカー車を使い鉄骨鳶たちが軽やかに組み上げる様はなかなかの光景だったりします。
現場監督の仕事 図面チェック鉄工所が書いた図面のチェック(納まりに矛盾がないか?を慎重に確認していく)
製品検査鉄工所での各種検査の立会
墨出し建て方用の柱芯の逃げ墨と、出来れば立上り壁もやっておく
レベル出し鉄ダンゴの天端のレベル出し
施工写真各工程の段階ごとに撮っておく
建入直し鉄骨柱の建て入りをトランシットを使い確認する
あわせて読みたい 現場監督の仕事『鉄骨工事』の流れを解説 【テツダンゴのレベルは忘れないようにしよう】 いつものような朝、缶コーヒーを飲みながらぼんやりと現場を眺めて本日の工程を確認していた時、気付きます。 あっ!レ…立上り壁・各階床コンクリート工事
鉄骨工事完了後、各柱のベースプレート下端に無収縮モルタル詰めをします。
1階の床は地面(GL)より700~800mm程度上になるので、立上り壁を作って埋め戻しをして、かさ上げする必要があります。
立上り壁の配筋・型枠工事の後、コンクリートを打ちます。立上り壁のコン打ちは上の階の床コン打ちと同時に行うことが多かったです。そのほうが効率的なので。
脱型後、埋め戻しや土間配筋などして土間コンクリートを打ちます。
現場監督の仕事 墨出し立上り壁の墨出し(通常は鉄骨建方の前にやっときます。鉄骨が建ち、見通しが悪くなると、墨出しがものすごく大変になります)
レベル出し各階の床のコンクリート高さを出します
施工写真デッキプレート上のワイヤーメッシュのピッチや重なり幅が分かるように
土間シートの厚みや重なり幅、スタイロフォームの厚みが分かるように
土間配筋の鉄筋径や配筋ピッチなどが分かるように
あわせて読みたい 現場監督の仕事『立上り壁・各階床コンクリート工事』の流れを解説 【立上り壁は差筋が問題だ】 鉄骨工事が完了すれば、次に立上り壁と各階床のコンクリート工事が待ち受けています。 立上り壁で注意すべきは「差筋」かな。立上り壁の内…仮設工事
鉄骨工事が完了すると、建物を囲うように作業用足場を組み立てます。
鉄骨からの離れをどれくらいにするか、が重要。近すぎても遠すぎても工事に支障が出てしまいますので、事前に図面を書いてよく検討しとかないといけない。
あわせて読みたい 現場監督のコツ『足場図面の書き方:平面図』 仮設工事において、現場監督は仮設計画図という図面を書くことになります。 その図面を書く時に考慮すべき項目としては、主に以下の5つ。 ・仮囲いをどの範囲でどの程…仮設工事は共通仮設工事と直接仮設工事に分かれます。分けた所でなんなんだ、ということですが、現場事務所や仮囲い、仮設の電気や給排水は共通仮設工事に入ります。足場関係、昇降設備などは直接仮設工事に入ります。
あわせて読みたい 現場監督の仕事『仮設電気工事』の流れを解説 【仮設の電気を引き込むといよいよ工事も本格化だ】 建物の周りを足場で囲い、各階の床コン打ちが終わったら仮設の電気を現場に引き込もう。これからの工事には何がなく…足場を組み終わったら、次に外壁工事に取りかかっていきます。【その2】にへと行ってみましょう。
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