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夜、目を閉じると誰もが迎える世界――夢。時には懐かしい思い出に浸り、時には奇妙で不思議な体験をすることもあるだろう。
しかし、夢の中には人知を超えた怪異が潜んでいるという怖い都市伝説も語られる。
本記事では、そんな夢にまつわる怖い都市伝説を厳選して6つ紹介します。
世界中で目撃される「This Man」、ネットで話題となった悪夢「猿夢」、夢に現れる少女「ソウシナハノコ」など、読むだけで背筋が凍る体験談と夢にまつわる都市伝説についての考察をお届け。
閲覧注意、この記事を読んでしまうと、あなたの眠りに影が忍び寄るかもしれない――。
- 夢にまつわる怖い都市伝説6選
- 概要まとめ
- 夢に現れる謎の男「This Man」
- 悪夢が続く恐怖「猿夢」
- 夢に出る少女の謎「ソウシナハノコ」
- 創作怪談から広まった「ブキミちゃん」
- 夢が現実になる恐怖「夢の結末」
- 夢の学校に現れる怪異「ばりばり」
- 夢にまつわる都市伝説が少ない理由(考察)
- 要因 1:そもそもとして構造のパターンが限られる
- 要因 2:夢は個人的・主観的な体験である。
- 要因 3:「噂」との相性が悪い
夢に現れる謎の男「This Man」 出典元:Wikipedia
This Manとは
2006年、ニューヨークの精神科を訪れた女性が「夢に何度も現れる奇妙な男」を訴え、モンタージュが作成された。
その特徴は太い眉、薄い横分け頭、大きな唇を持つ不気味な中年男。後に別の患者も同じ顔を夢で見たと証言し、医師が同業者に話すと世界各地で同様の報告が集まった。
精神科医が「この男を夢で見たことは?」とサイトで公開すると、2千件以上の目撃証言が寄せられた。男の夢での行動は追跡や会話、恋愛まで様々で、正体は依然不明。
2009年頃から徐々にネット上で注目を集めるようになり、その年の10月から「This Man」のウェブサイトのアクセスが急増し、世間一般に知られるようになった。
This Manの体験談
- 「夢の中で。ただ見つめられる」
- 「延々と追いかけられる」
- 「日に日に近づいて来る」
💡 This Manの正体考察
説1:政府によるマインドコントロールの実験の一部という説
説2:宗教的観点から、この男性は神が具現化した存在ではないかという説
説3:ドリームサーファー説。この男性は実在する人物で、人々の夢の中を行き来できる能力を持っているというもの。
説4:集団無意識収束偶像説。ストレスを受けた人々が夢の中でイメージする人物は、この「This Man」の姿に収束するというもの。
このように様々な憶測を呼んだ夢に出てくる「This Man」だが、急速に話題となった翌年の2010年に、ある衝撃的な事実が判明する。
クリックで表示:【This Man の正体】社会学者の「アンドレア・ナテッラ」による作られた話であったことが判明。
アンドレアは広告業界人でもあり「ゲリラマーケティング」の実験の一つとして「This Man」を作り上げたことを公表した。
悪夢が続く恐怖「猿夢」2000年頃に「2ch」のオカルト板に投稿されたことがキッカケで広まった夢にまつわる怖い都市伝説。
猿夢は投稿主が夢の中で体験したことをネット掲示板に書き込んだもので、猿夢の名称も話の内容からユーザーが自然とそう呼んでいるにすぎない。猿夢の怖い話が広まった後では、類似する怖い夢の話は総じて猿夢と呼称されることも。
◤猿夢の内容とは◢ある日、夢の中で駅のホームにいたという投稿主。その駅に到着した電車は、遊園地のあるような猿の電車だった。電車の中には虚ろな顔をした乗客がおり、発車した電車内でアナウンスが流れるとその通りの出来事が次々と乗客の身に襲いかかる。
「活けづくり」
「えぐり出し」
「ひき肉」
徐々に減っていく乗客。とうとう自分の番が近づいた投稿者は必死に目覚めようとする。
「次はえぐり出し〜」
アナウンスが聞こえた時、なんとか目を覚ますことに成功した。
それから4年が経ち、すっかりこのことは忘れていた投稿主。しかしある晩にまた「あの夢」を見ることに。しかも前回の続き「えぐり出し」からだったのだ。
そして新たなアナウンスは「次はひき肉〜」という言葉。とうとう自分の番になった投稿者は台に固定され、迫るミンチ機の音に恐怖する。何とか目を覚まそうとした瞬間「また逃げるんですか?次が最後ですよ?」とアナウンスの声が聞こえたという…。
この猿夢だが、ネットでは「検索してはいけない言葉」の一つとしても知られている。
その理由は。
この話を見た読んだ人の夢に登場すると言われているからだ。
✦ 猿夢を見てしまった対処法 ✦- そもそも見ない様にする。猿夢に強い印象を持つと…
- この夢は夢であることがわかる「明晰夢」の特徴をもつ…
- 夢に見てしまい、目を覚ますことができたなら、即行、神社に行って御祓いを…
信じるか信じないかはあなた次第…
夢に出る少女の謎「ソウシナハノコ」この話、ソウシナハノコのことを聞いた者は事故でバラバラになった少女が夢に現れ「小指」を持ってくるよう指示を受けてしまう。小指を取りに行く手順が複雑で、もし間違えてしまうと夢から戻ってこれなくなるという都市伝説。
夢から覚める方法は2つ。1つは正しいルートを辿って小指を見つけること。もう1つはバラバラの少女が現れた段階で、「ソウシナハノコ」に隠された謎を解き明かすこと。
そしてその謎とは…。
クリックで表示:隠された謎の答え「ソウシナハノコ」逆さまから読むと「コノハナシウソ(この話し嘘)」となる。
💡 類似系
◤あぎょうさん◢
噂を知った人のもとに現れ首を絞め、「あぎょうさん、さぎょうご、いかに」と問いかけてくる。
謎を解かないと、そのまま首を絞められ続け命を失う。
◤与田惣◢
噂を知った人の夢に現れる。毎日夢に現れてはだんだんと近づいてくる。
完全に寄られる前に「与田惣(よだそう)」の謎を解かないと連れされててしまう。
クリックで表示:隠された謎の答えあぎょうさんの謎、「あ」行の3番目、「さ」行の5番目、ということ。いわゆる「うそ」。
与田惣(よだそう)の謎、ソウシナハノコ同様、逆から読むと「うそだよ」。
創作怪談から広まった「ブキミちゃん」 出典元:地獄先生ぬ〜べ〜OVA
「ブキミちゃん」の噂話を聞いた者の夢の中に現れる。決まった手順で「ある物」を探し出さないと、一生夢から覚めることはない。『地獄先生ぬ〜べ〜』で登場し、世間の子供達を恐怖に落し入れた存在。この「ブキミちゃん」だが都市伝説の一つとしては実在している。
実際は「トイレの花子さん」の噂に似ており、「花子さん」はトイレの3番目に潜んでいる噂が多いが「ブキミちゃん」は1番奥の個室に出現する。性格も「花子さん」より苛烈なことが多い。花子さんの「妹」とも言われることも…
◤フィクションのブキミちゃん◢「ブキミちゃん」は意地の悪い子で、よく同級生の持ち物を隠して喜んでいました。
そんなある日、交通事故で「ブキミちゃん」は亡くなってしまいました。
しかし、大切な持ち物である「ハーモニカ」は、現場から発見されませんでした。
後日、クラスメイトの夢の中に「ブキミちゃん」は出てきました。そして言ったのです。「私のハーモニカ返してよ……」「あなたが隠したことはわかっているのよ…」「でも私は隠し場所を知っているの…あなたが取って来なさい」と…。
そして『ブキミちゃん』は1度だけ見つける手順を教えてくれる
複雑な手順を間違えずに行わないと、夢の世界から出られなくなってしまうよ?
この話を聞いた者の夢にブキミちゃんが現れ、ハーモニカを探す様迫られてしまう。正しいルートを通ってハーモニカを見つければ夢から覚めるが、もし間違えてしまったら…夢の中に閉じ込められてしまうーー。
実際に語られる都市伝説上の「ブキミちゃん」に、原作者が「ソウシナハノコ」の都市伝説をミックスして作り出された怪異。
夢が現実になる恐怖「夢の結末」夢の結末は、昔からある都市伝説で本記事で紹介してきた「夢に出てくる」「夢で体験する」とは一味違った怖さが特徴的。
◤夢の結末とは◢ある人物が「近所のコンビニで暴漢に襲われる夢」を見た後、気になって実際にその店を訪れると、夢の中で見た人物と同じ男が本当にいた。
慌てて逃げ出そうとした瞬間、その男に『夢と違うことをするな』と声をかけられた。
この体験には複数のバリエーションが存在し、例えば「暴漢に追われる夢を繰り返し見ていたが、現実で少し早めに逃げたため助かり、ドア越しに『夢と違うだろ』と脅される」パターンや、「母親の車で迎えに来てもらい助かった」なども語られている。
すべての内容に共通するのは「正夢により危機を回避」し「相手に正夢通りに動け」と言われること。
結城モイラの『わたしの心霊体験』(小学館)に読者投稿の類話が掲載され、編者はこの体験を「夢ではなく幽体離脱し、異次元をさまよっていたためで、その男は異次元世界に引きずり込もうとしている悪霊である」といった解説をしている。
引用元:Wikipedia
夢の学校に現れる怪異「ばりばり」夢の中に登場する中学校に現れる怪異で、おかっぱ頭の少女の外見をしており、いわゆるトイレの花子さんを彷彿とさせる姿をしている。
夢の中に迷い込んだ人間に襲いかかり、捕まってしまうと頭蓋骨をばりばりと音を立てて食べられることからその名がついた。
とはいえ、ばりばりは学校の外に出られないため、校門の外に出れば助かる。しかし、この夢を見るのは一度とは限らず、同じ夢を見るたびに対策を立ててくるため逃げ切る難易度は上昇していく。
夢にまつわる都市伝説が少ない理由(考察)
夢にまつわる怖い都市伝説をまとめてみたが、非常に少ない。
これにはいくつか理由がありそうで、記事最後に夢にまつわる怖い都市伝説が少ない理由を考察してみた。
💡 考察結果
夢にまつわる都市伝説が少ないのは、結末が限られてしまう物語構造の制約、夢という体験の個人的・主観的性質、そして噂としての伝播力を補強する必要性、以上の3つが主な要因である。
そのため「猿夢」や「This Man」のようにネットを通じて一気に拡散するケースもあるが、一般的には夢の体験という各人の主観性が強すぎてフィクション要素が前面に出てしまい拡散されにくい一面が強い。
夢系都市伝説は「量よりも印象に残る少数精鋭型」になってしまっている。
要因 1:そもそもとして構造のパターンが限られる「This Man」や「猿夢」、「ソウシナハノコ」など夢系の怪談は、最終的に以下のような構造で分類できる。
都市伝説 物語の構造 This Man 多数の人が同じ人を見てしまい今度は自分も見てしまうという、夢を見ること自体が恐怖になる怪談の構造。 猿夢 次に夢を見ると自分の順番で始まるという、夢を見ること自体が恐怖になる怪談の構造。 ソウシナハノコ 謎や言葉を解かないと回避できない。謎を解かないと夢から出らなくなる怪談の構造。 ブキミちゃん 道順を間違えると、夢から出られなくなる怪談の構造。 夢の結末 悪夢が現実になるという、夢を見ること自体が恐怖になる怪談の構造。 ばりばり 捕まってしまうと、夢から出られなくなる怪談の構造。大きくカテゴライズすると
- 夢から出られなくなる
- 夢を見ること自体が恐怖になる
- 謎や言葉を解かないと回避できない
こういった構造に収束しやすい。
構造がパターン化すると完全新規の夢怖のバリエーションが生まれにくく、語られる数もそれに伴い少なくなる。
要因 2:夢は個人的・主観的な体験である。現実に起きた怪異(幽霊、事故現場、場所にまつわる噂)は共有されやすいが、夢は本来「各人が見るもの」であり、共有性が低い。
個人の夢を他人に伝えても共感や信憑性が得にくいため、そもそも都市伝説として広まりづらい土壌にある。
例えば、犬鳴トンネルは誰でも行けて何か怪奇現象に遭遇すれば共有はしやすいし、口裂け女は誰しもが遭遇する可能性があり現実のコミュニケーションで恐怖を共有できる話題性を持つ。夢にまつわる都市伝説には、自分のみが体験したという共有性や話題性がない。
要因 3:「噂」との相性が悪い都市伝説は「誰かが体験した」「知ってしまった人に降りかかる」といった伝播力が重要。
昔に流行した不幸の手紙は、誰かが客観的に体験している体験性があり、一定期間中に他人に回さないと不幸が降りかかるというが伝播力が備わり爆発的に広まった。
夢の話はそもそも「夢を見なければ成立しない」ため、体験性が乏しく噂として広がるには条件が特殊すぎる。
そのため「猿夢」「ソウシナハノコ」など夢にまつわる怖い都市伝説には「噂を知ったら夢に見る」という形で“伝染”の仕組みを補強しないと爆発力が備わり都市伝説として定着しにくい。また夢の中という主観性が強すぎて創作やフィクション色が強くなりやすいのも爆発力が発揮されにくい土壌の一つなのだろう。
創作性が強いと「リアルに起こるかも」という都市伝説特有の生々しさが薄れ、噂が広がりにくくなる。
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