伊藤とし子のひとりごと
伊藤とし子のひとりごと

伊藤とし子のひとりごと

本日(1/23)千葉地裁で「O先生の過労自死民事裁判」の証人尋問がありました。

これまでの公判は、ちょうど議会の日程と重なって、傍聴できませんでしたが、証人尋問を傍聴することができました。

原告はMrs.O

佐倉市の安全配慮義務違反を問う民事裁判を2022年に提訴。

大詰めの証人尋問にこぎつけました。

原告側証人は事務局長の安西さん、被告側証人は前教育長、元指導課長、元指導主事班長。

自死に至る経過*****

21年間印旛管内の中学校教師として勤務していたO先生は、佐倉市教育委員会の指導主事5年目の2013年に、過重な業務を負わされ、上司から適切なサポートも受けられず、しかも、最も安全配慮を行う組織のトップである教育長からパワハラを受けたことで、精神障害を発症し、12月末、自ら命を絶つまでに追い詰められました。

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争点は、いかに過重な労働状況だったか。

佐倉市教育委員会の労務時間管理が徹底されていなかったか。

上司が部下の労務量の把握をしていなかったか。

加えて、組織のトップである教育長に呼び出されて、指導の名の元パワハラをうけていたのか。

 

O先生が担当していた業務

・引き継ぎのないまま筆頭指導主事になった。

 2人の新人が同時に入ったため、その指導にもあたる。

・初任者研修

・2011年福島第一原子力発電所の爆発事故後であり、放射線対応に追われる。

 各学校の校庭をメッシュに分けて放射線を測定し、除染作業を行っていたのもこの時期。

・理科・数学教育振興補正予算 (理科振興法)

 理科備品の予算配分のため、小学校23校、中学校11校の備品リストを出向いて確認、作成。

 国が理科教育に力を入れることを打ち出し、降ってわいたように理科教材購入費に補助金が大幅についた。

私も議員として、詳細なリストを確認。

一眼レフカメラの購入とか、これが理科教材とどう関係あるのか?と質問した覚えがあります。 

 国の補助金なので、厳しいチェックが入り、報告書にも神経を使ったはず。

・「子ども議会」の準備担当者が療養休暇に入ったため、18人分の質問を担当課とすり合わせ、という一番大変なところで引き継ぐ。

 日程的にも大幅に遅れていた。

 主権者教育という目的で毎年実施されている。

 教育委員会にとって重要なイベントとなっている。

・関東ブロック教育研究大会 

 文科省、県教育委員会も関わる大きなイベントで全域から約360人が参加。

 実行委員会型式とはいえ、実務はO先生が一人で担っていた。

・教師の障害のある生徒への問題発言事件など、学校でのトラブル対応 2件に対応。

他に

・佐倉市スポーツ大会などの行事では、朝5時半から駐車場係の準備にかかり、その後、22時まで残業を行っていた。

1人ではとてもこなせない異常な業務量を1年を通して担当し、さらに同僚の療養休暇のため10月、11月はそれを超える仕事量をこなさざるをえなかった。

輪をかけて、経験不足の課員の補助にも入っており、連日22時、23時残業で残り、朝は7時ごろには出てきていた。

早朝に出てきていても、仕事とみなさない(自由な時間なので、とは指導主事班長の証言)ため、出勤のためのICカードを通さないので、業務外。

時間外がつけられるのは、始業時間前、もしくは就業時間後のどちらか、とのこと。

これほどの業務を割り当てられた上、関東ブロック教育研究大会での市長あいさつ文の作成に当たり、教育長の度重なる指導を受けることになった。

安西証人によると、「2週間にわたりわかっているだけで10回。

1回は20分ぐらい。

ここはこうだろう!ここはこうしろ!と怒鳴られている声が、教育長室の外まで聞こえてきた。

業務上の指導を逸脱した行為である」と証言。

当の教育長は、「連日叱責はしていない。3回呼んで、最初の案文には歴史的なものを入れたらどうか、2回目は大会の趣旨を入れたらどうか、と指示した。

3回目は一緒に直した。

将来管理職になるための指導」と証言。

しかし、指導課長は「あいさつ文はA4いち枚で、問題ない仕事量のはず」というぐらいのシロモノ。

そもそも、起案、決裁を通っているものを、教育長が再度、O先生を呼び出し「直接指導」するような案件ではないはず。

被告の弁護士は、教育長の声は、部屋の外で聞こえなかったのでは、と原告の証人の証言の信ぴょう性について盛んに突いていた。

佐倉市教育委員会の労務管理問題が浮き彫りになった事案です。

既に10年経ち、現在は改善されたのでしょうか。

 

次回は1月30日(金)11時から 2回目の証人尋問があります。

原告が証言します。

ぜひ、大勢の傍聴をよろしくお願いいたします。

「O先生を支援する会」HPより

私たちは、O先生の元同僚や教え子を中心に、ご家族やご親族と共に発足しました。 O先生自身が最も自死から遠い存在であったと、当会に参加する誰もが思っています。

正義感が強い熱血漢、そしてすべての生徒に対して真っすぐに向き合っていたO先生が、なぜ自らその命を絶たなければならなかったのか。公正な審理・判断によってその真相を明らかにし、二度と同じようなことが起きないよう願っています。

 

代理人は尾林義匡弁護士(八王子合同法律事務所)労務災害に関しては第一人者

私にとっては、自治体の民営化問題の学習会でおなじみの講師の先生です。

 

 

 

 

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