学科専門~過去問私的解説&ヒント~第55回気象予報士試験
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目次 非表示

  • 問1:地上気象観測と観測結果の統計について
  • 問2:ウィンドプロファイラ観測について
  • 問3:気象レーダーによる観測やその特性
  • 問4:数値予報モデルについて
  • 問5:メソアンサンブル予報について
  • 問6:高解像度降水ナウキャスト&降水短時間予報
  • 問7:天気予報ガイダンスについて
  • 問8:北半球の温帯低気圧の特徴(発達中)
  • 問9:気象衛星画像から解析される現象
  • 問10:月別台風接近数
  • 問11:日本の竜巻
  • 問12:台風に関する気象情報
  • 問13:週間天気予報および早期注意情報
  • 問14:予報精度評価
  • 問15:月平均天気図
  • さいごに
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5:メソアンサンブル予報について

問題文

気象庁では,メソモデルの初期値や境界値に少しずつ異なった誤差(摂動)を人工的に 加えて複数の予測を行うメソアンサンブル予報を運用しており,その一つ一つの予測を メンバーと呼ぶ。このメソアンサンブル予報について述べた次の文(a)〜(c)の下線部の正 誤の組み合わせとして正しいものを,下記の1〜5の中から 1 つ選べ。

(a) 各メンバー単独の降水量の予測精度は,統計的には,摂動を加えていないメソモ デル単独の予測精度より劣る。

(b) 激しい気象現象が発生する可能性について,メソモデルの予測結果のみでは把握 が難しい場合でも,複数のメンバーの予測結果を用いることにより早い段階で把握 することができるようになる場合がある。

(c) メソモデルで予測が難しい現象は,メソアンサンブル予報でも予測が難しいが,複数 のメンバーの予測結果から現象の発生を確率的に捉えることができるようになる。

答え

① (a)正, (b)正, (c)正

(a)各メンバーの予測精度

メソアンサンブル予報の各メンバーは、統計的にMSM(摂動なし)よりの予測精度が低いものが多いです。

だから(a) の「各メンバー単独の降水量の予測精度は,統計的には,摂動を加えていないメソモデル単独の予測精度より劣る。」は正しい!

(b)激しい気象現象発生の可能性
  • メソアンサンブル予報なら、激しい気象現象が発生する可能性について、早い段階で把握することができる場合がある?
    • そうね〜できる場合もあるでしょうね〜(絶対早い段階で把握することがである!というものではないよ。)
  • 激しい気象現象発生の可能性を把握には、複数のメンバーの予測結果を用いることが役立ってる?
    • その通り!(絶対に激しい現象を予測できる!ということではないけれど。)

例えば大雨や暴風など災害をもたらす激しい気象現象が発生する可能性について、一つのMSMの予測結果のみでは把握が難しい場合でも、複数の予測結果を用いることによって、早い段階で把握することができるようになる。

引用元:気象庁

(b) 激しい気象現象が発生する可能性について,メソモデルの予測結果のみでは把握 が難しい場合でも,複数のメンバーの予測結果を用いることにより早い段階で把握 することができるようになる場合がある。」は正しい!

(c)現象の発生を確率的に捉える

アンサンブルは複数のメンバーから予測値を得られるので、現象が起きる確率を計算することができるよね。

だから(c) の「メソモデルで予測が難しい現象は,メソアンサンブル予報でも予測が難しいが,複数 のメンバーの予測結果から現象の発生を確率的に捉えることができるようになる。」は正しい!

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