工場設備の裏側ノート
工場や設備で頻繁に使われるエアーシリンダー。構造がシンプルで扱いやすい反面、稼働時間が長くなるとどうしてもトラブルが発生します。今回は、現場でよく出会う不具合とその原因・対策をまとめます。
① 動きが遅い・力が出ない
原因
エアー供給圧が不足(コンプレッサー不調、配管漏れ)エアフィルタの詰まり内部シール(パッキン)の摩耗や劣化
対策
エア圧を規定値に調整(0.4~0.6MPaが一般的)フィルタやレギュレータを清掃・交換シリンダー分解点検 → シールキット交換
② 途中で引っかかる・スムーズに動かない
原因
ロッドの曲がりや傷ガイドの摩耗シリンダーチューブ内の異物混入
対策
ロッドの目視点検、必要に応じて交換グリスアップを実施異物が入り込まないよう、配管にフィルタを追加
③ ロッド先端からエア漏れ
原因
ロッドシールの摩耗ロッド表面の傷やサビ
対策
シールキット交換
ロッド研磨または部品交換定期的に給油(オイラーミストなど)で潤滑性を確保
④ シリンダーが戻らない(復帰不良)
原因
スプリング式でのスプリング折損片側配管の詰まりソレノイドバルブの作動不良
対策
スプリング内蔵型は内部交換配管・バルブを点検、清掃バルブコイル断線がないかチェック
⑤ シリンダーから異音(シューッ、ゴリゴリ)
原因
エア漏れによるシュー音内部摩耗による金属接触音潤滑不足
対策
漏れ箇所の石けん水チェック内部消耗品を交換定期的に給油・オーバーホール
まとめ
エアーシリンダーのトラブルは「圧力不足・漏れ・摩耗」が三大原因です。
現場では 「まず圧力確認 → 漏れ確認 → 分解点検」 の流れで診断するとスムーズ。
消耗品(シール、Oリング)は定期交換をルール化しておくと、突発トラブルを減らせます。
BOT