自民が圧勝したのに落選した杉田水脈氏 「高市派」アピールしたのに比例復活もできず…高市首相の等身大パネルを作る気合いの入れようなのにボロ負けの理由は
国内 2026.02.11 11:00 週刊ポスト 自民が圧勝したのに落選した杉田水脈氏 「高市派」アピールしたのに比例復活もできず…高市首相の等身大パネルを作る気合いの入れようなのにボロ負けの理由は タレコミする自民党の杉田水脈氏(時事通信フォト)
写真一覧自民圧勝のなかで、党内“唯一”ともいえる「高市派」の候補が落選した。大阪5区に落下傘候補として出馬し、維新の梅村聡氏にダブルスコア近いの大差をつけられた自民党元職の杉田水脈氏だ。
自民党は岸田政権時代に「派閥解消」を決め、その後も高市早苗・首相が派閥を結成したことはない。だが、杉田氏は選挙の街頭演説で「高市派の杉田です」と連呼し、選挙カーやポスター、ビラにも「高市派」の文字を盛り込む念の入れようで、これでもかと「高市派」をアピール。
演説のなかでも、「自民党が(公明党の地盤だった大阪5区に)候補者を立てたのは30年ぶりなんです。そして、はっきり申し上げて落下傘候補です。決まったのは公示6日前でした。選挙区のために初心に戻ってやりたい。『選挙区ほしい』と言って、いただいたのが大阪5区です。大阪5区の生活を守って守って守って、守り抜きたい!」と、高市首相の「働いて働いて働いてまいります」発言を意識した言い回しで絶叫。
さらには、「あとで記念撮影してください」と高市首相の等身大全身パネルまで作成して、ともに選挙区を回ったほど。このパネル、杉田氏によると自民党の広報本部から写真データをもらい、個人的に製作したものだという。
「(パネルは)街頭でも人気です。感触がいいというのは、私ではなく高市早苗人気だと思います」と選挙中に語っていた杉田氏。また、演説後の囲み取材で、杉田氏はこうも話していた。
「手応えはとってもいいです。私が今まで戦ってきた選挙のなかでは、ビラの受け取りもよくて、ビラが足りなくなってしまったほど。握手をしていただける方も向こうから求めてきてくださるんです。なかなか今までの選挙ではなかったことですね」
そんな高市首相への追い風が、唯一の自称「高市派」候補に届かなかったのは皮肉である。
自民党は比例重複立候補していた選挙区候補の多くが当選し、複数のブロックで比例名簿登載者が足りずに14議席を他党に回すことになった。ただ、近畿ブロックでは10議席を得たものの、杉田氏は惜敗率が約51%と低く、比例での復活当選にも届かなかった。地元紙記者はこう話す。
「敗因について、杉田氏は『(対抗馬が)維新候補者のなかでも地元出身の強い相手(梅村聡氏)だったこと』、『選挙では“高市総理との距離の近さ”をアピールしたものの、維新との関係で総理が大阪に応援演説に来なかったことが大きい』と嘆いていたようです」