ツチイナゴ
日本語名ツチイナゴ(土蝗、土稲子)
学名Patanga japonica
大きさ(mm)50~70mm程
時期4~8月、10~12月(成虫越冬)
生息地本州、四国、九州、南西諸島
成虫の食べ物マメ科のクズやアサ科の植物など
幼虫の食べ物成虫と同じ
写真ギャラリー
ツチイナゴの幼虫
葉っぱの間にツチイナゴがいます(大阪)
ツチイナゴの顔(大阪)
ツチイナゴを背中側から(大阪)
ツチイナゴの全体(大阪)
ツチイナゴの顔(大阪)
ツチイナゴは後ろ足の使い方が上手い(大阪)
複眼の下の模様が特徴的(大阪)
目次
バッタ科まとめ 飛蝗図鑑
ツチイナゴってどんな虫?
日本国内で唯一の成虫で冬をこすバッタです。冬にはあまり昆虫は見られませんが、越冬している昆虫を探していた時に木の高いところに登ってじっとしているツチイナゴを見つけた時には驚きました。その時は冬に生きているバッタがいるとは思っていなかったからです。
体の色の秘密ツチイナゴは幼虫の時期には緑色をしています。しかし成虫になると茶褐色に変わります。
これにはツチイナゴの生活サイクルが関係していると考えられています。幼虫時代を過ごす夏の時期は緑が生い茂っていますが、成虫で越冬するので冬の時期は枯れ葉などの茶色が多いのです。ですから、茶色をしていたほうが見つかりにくいのですね。
葉っぱの上のツチイナゴ 春になって暖かくなりました。冬場は目立たないツチイナゴの体色ですが、緑が茂ってくると見つけやすくなりますね。 ツチイナゴの特徴や大きさツチイナゴはトノサマバッタやクルマバッタと同じくらい大きなバッタです。オスでは50~60mm程、メスでは60~70mm程あり、雰囲気も似ています。他のバッタでは大きさにばらつきがあったり、オスのほうがかなり小さくなったりもするのですがツチイナゴはオスも大きいです。これは冬をこすのに体力が必要なためにオスでも大きいのではないかと思います。
他のバッタと違う特徴では、複眼の下の模様や全身に細かい毛が生えているところなどです。幼虫は緑色をしていて成虫と雰囲気は違うのですが、目の下の模様だけは同じ特徴です。
ツチイナゴの顔 ツチイナゴの目の下には涙のようにも見える模様が入っています。そして、よく見てもらうとわかるのですが、顔にも細かな毛が沢山ありますね。これは、寒い冬をこすのに役に立っているのではないかと思います。 ツチイナゴの幼虫の顔 ツチイナゴの幼虫も複眼の下に涙のような模様がはっきりと入っています。 後ろ脚(アシ)の使い方が上手いバッタ土バッタを捕まえると器用に後ろ足で攻撃をしてきます。まるでヨガをするように器用に後ろ足を曲げて逃げようとするのですが、トゲもたくさんついているので意外に痛いです。
トゲが目立つ後ろ脚 ツチイナゴの後ろ脚にはトゲがついていますね!この部分を使ってうまく逃げようとしています。 バッタ科昆虫の分類でバッタ目があるのですが、その中に「バッタ科」があります。ツチイナゴはその中の一種です。バッタ目には、他にキリギリスやコオロギ、ケラの仲間なども含まれています。バッタ科の近い仲間ではトノサマバッタやイナゴの仲間などが有名です。
食べ物、餌(エサ)は?マメ科のクズやアサ科のカナムグラなどを食べます。他のバッタ科の昆虫がイネ科の植物などを好んで食べるのに対して、葉っぱの広い植物を好んで食べます。
生息地と分布ツチイナゴは本州から南西諸島まで見ることのできる昆虫です。平地から丘陵などで見られ、草原や林縁などで見られます。冬を越している間は、枯れ葉の下にいたりもするようですが、日光浴をしに木に登ったりもするようです。
南西諸島に近縁種のタイワンツチイナゴも住んでいる南西諸島にはツチイナゴの他に「タイワンツチイナゴ」が生息しています。見た目は一回り大きな印象ですが、他にも体毛が少ないなどの特徴があります。ツチイナゴはクズなどの葉っぱの広いものを好んで食べますが、タイワンツチイナゴはイネ科の植物を好んで食べるようなので見られる場所にも違いがありそうです。
バッタの仲間をもっと見る!
バッタ科まとめ 飛蝗図鑑 関連記事(一部広告含む) イナゴ ツチイナゴ バッタ 成虫で冬を越すバッタこの記事を書いた人
村松佳優昆虫写真家/講師/カメラマン/ムシミルの運営。
昆虫の面白い!魅力たっぷり! たくさんの人にそれを知ってもらうことで、人も昆虫もよりよい未来を築いていけたらと思ってこのサイト「ムシミル」を運営しています。
カメラマンやイベント運営などに携わりながら、大学の講師やクリエイターの支援活動もし、次代の育成にも力を入れて活動しています! 詳細なプロフィールはこちらのページで御覧ください。 TwitterやInstagramもやっているのでフォローや応援してもらえたら嬉しいです(^^)
記事一覧- LINE