【土工事】埋戻しの現場管理。埋戻しの方法と、転圧の手順とは?
この記事を読んでわかる事 ・埋戻しの方法 ・転圧の基準 目次- 埋戻しとは
- 型枠の脱型
- 埋戻し土の種類
- ケース①:根切り時の良質土を使う
- ケース②:購入土を用いる
- ケース①と②どちらを採用するか
- 埋戻しの方法
- ダンプ×ユンボ
- ダンプ×ユンボ×クレーン
- 埋戻し方法まとめ
- 転圧・床付け
- 手順
埋戻しとは
建築工事の埋戻しのタイミングは基礎コンクリートや地階などが完了し、その型枠を解体し終えた時点で行う事が多いです。 埋戻しとは、文字通り基礎を作る前の状態に土を埋め戻す作業となります。
その中でも ・埋戻し時に型枠は全て解体できるか? ・どの重機を使用して埋め戻していくか? ・埋戻し土に使う材料は何か?
などと現場管理を行う上で、実際の作業前に計画や確認をする項目がいくつかあります。
次に管理のポイントを解説していきます。
型枠の脱型
埋戻しに先立ち、埋戻し部分にある型枠等を取り除く。ただし、型枠等を存置する場合は、監督職員と協議する。 ※公共建築工事標準仕様書より抜粋 仕様書にも謳われている通り、埋め戻し部分における型枠については全て脱型して埋め戻すことが原則です。 ただ現場では解体したくても解体出来ない所が出たりします。 例えばこれ 基礎フーチング底と基礎梁底とで段差があり、梁底で型枠が噛んでしまっている状態。 仕様書でもただし書きで書かれていますが、こういった部分は協議によります。 基礎コンクリート打設前に協議しておくのが一番良いので、参考までに覚えておきましょう。 他にも解体出来ない所の例として、基礎打設後にスペースが狭すぎて脱型が出来ない所などが出る場合もあります。(フーチングとフーチングの間が200~300㎜しか無いなど)可能な限り基礎施工図の段階で、こういった部分を洗い出しておくことが重要です。埋戻し土の種類
次に埋戻しの土についてです。コストにも影響する重要な所で、
何の土を使うか?
まずこの計画を行う必要があります。
ケース①:根切り時の良質土を使う 現場の敷地が広い場合に用いられ、根切り時の土を現場に置いておき、基礎が出来た時点でその土を埋め戻す方法です。 【この方法のメリット】 ・土を購入するコストを抑えられる ・搬入車両の数を抑えられる 土を運ぶダンプの往復が少なく、車両運搬(搬出・搬入)費も抑えられて、なおかつ土を買う 費用も抑えられます。コスト面をみれば最良の手です。 ケース②:購入土を用いるケース①と大きく現場計画が変わります。 根切り発生土は全て搬出し、購入した土で埋戻しを行う方法です。
【この方法のメリット】 ・埋戻し土の品質が良い 現場外から購入した土を搬入し、埋戻しを行います。良質土(品質の良い物)で埋戻しが可能です。 ケース①とコスト面を比較するとダンプの搬出・搬入費が増え、土の購入分費用がかかります。 ケース①と②どちらを採用するか標準仕様書で謳われている内容は、「特記による」となっています。 設計図書に特記の無い場合は仕様書で種別が決められています。
※画像:標準仕様書より抜粋
以上のように種別が定められていて、着工前に定めた見積にもその種別は反映されているのが当然です。
よってケース①と②のどちらかというのは着工前に決まっています。
ただし「当初は購入土の予定だったが、根切り土の一部が良質土だった」など現場が進んだうえで新しく判明した場合など、協議をする必要があると思われます。
土工事はやってみて解る事が比較的多い工種ですので、現場の進捗を見て判断・計画することが現場管理者の重要な務めです。
埋戻しの方法
埋戻し方法の計画について、いくつかの方法を紹介で挙げます。
ダンプ×ユンボユンボで埋戻し場所に土を入れていく方法です。 ダンプで購入土もしくは場内の土を運搬→ユンボの近くに土をあける→ユンボで埋戻し
といった流れで埋戻します。建物によりユンボのアームが建物外周部より届かない場合は、基礎上をユンボが乗り上げて建物内部に入らないと埋戻しできない場所が出てくる場合があります。
基礎や鉄筋を傷つける恐れがある場合は、次の方法となります。
ダンプ×ユンボ×クレーン クレーンで埋戻し場所に土を入れていく方法です。 ダンプで購入土もしくは場内の土を運搬→ユンボの近くに土をあける→ユンボでクレーンのバケット部分に土をいれる→クレーンで埋戻し 単純にクレーンが入る分1工程増える流れです。 クレーンには土砂バケットやワイヤモッコなど、安全に土を運べるツールを使います。 ※写真は土砂バケット 埋戻し方法まとめ代表して2つ、埋戻しには以上のような方法があります。
重機が建物内部に入る場合は、基礎天端の差筋や梁上ふかし筋などの鉄筋を傷めないようにする方法も検討する必要があります。
建物外周部は安全が確保できればダンプで直接土を埋戻したりと、現場に合わせた計画が重要です。
転圧・床付け
土を埋戻し場所まで入れた後、最後は人力で転圧や床付けをしていきます。
転圧は300㎜ごとに行わなければならないので、埋戻しの土量を調整しながら埋戻しを締め固めます。 ※標準仕様書記載
手順
埋戻しに先立って、基礎躯体の壁に30㎝刻みで印をつけます。 (画像は特記により20㎝刻みでつけています)
マーキング後、1層目の埋戻し・転圧を行っていきます。 土を入れた直後、床付け(土を均す)して転圧を行います。
同じように2層目の土を入れ、転圧をかけます。
以上のような手順で埋戻しをします。