インフルエンザ
いんふるえんざインフルエンザ監修:伊藤 友弥先生- トップ
- 原因
- 症状
- 検査・診断
- 治療
- 治験
- 予防
- 記事
- 医師の方へ
概要
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスにより引き起こされる急性ウイルス性疾患です。例年、11月頃から徐々に患者が増え始め、1月頃に流行がピークに達し、4月過ぎに収束する傾向があります。
インフルエンザの典型的な症状は、急激な発熱や悪寒戦慄(おかんせんりつ)、のどの痛みなど、急激に出現する上気道症状です。38度以上の高熱が3、4日持続した後、解熱していくという経過を辿ることが一般的です。熱が高くならない場合や長引く場合もあり、経過には個人差があります。
インフルエンザは基本的には自然に治癒をする病気ですので、必ずしも抗インフルエンザ薬が必要になる病気ではありません。しかし、肺炎や脳症を発症するリスクもあるため、風邪とは区別して考えるべき病気といえます。
治療を必要とするかどうかは、重症度や合併症の有無などによって異なります。そのため、医療者には注意深く観察する姿勢が求められます。
- 感染症対策が緩和された今こそ考えたい、子どものインフルエンザ予防新潟大学 大学院医歯学総合研究科小児科...齋藤 昭彦 先生
2020年からの2年間は、新型コロナウイルス感染症に対する感染対策が強化されたことでインフルエンザによる大きな流行は起こりませんでした。しかし...続きを読む
- 子どものインフルエンザ対策について――ワクチン接種の疑問を医師が解説新潟大学 大学院医歯学総合研究科小児科...齋藤 昭彦 先生
子どもや高齢の方は重症化のリスクもあるインフルエンザ。流行懸念の話題が毎年挙がるものの、過去2シーズン(2020年~2021年、2021~20...続きを読む
- 新型コロナウイルス感染症の流行が続く中でのインフルエンザへの備え――手洗いや予防接種など一人ひとりの感染対策が重要川崎医科大学 小児科学 教授中野 貴司 先生
2020年から始まった新型コロナウイルス感染症の流行により人々の生活意識や行動は大きく変化しました。新型コロナウイルスが発生する以前は、毎年冬...続きを読む
- 高齢者や子どもはインフルエンザが命にかかわる?インフルエンザによる死亡川崎市健康安全研究所 所長岡部 信彦 先生
インフルエンザは、基本的には自然に回復する感染症です。しかし、割合からいえばまれですが、急性肺炎・急性脳症などで、命にかかわることもある感染症...続きを読む
原因
インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3つの型があります。このうち、冬に流行する「季節性インフルエンザ」を引き起こす型は、A型とB型です。
インフルエンザウイルスにはさまざまな種類があるため、一度かかっても同じ年でも、違うインフルエンザウイルスに感染することがあります。インフルエンザには、季節性インフルエンザ以外にも新型インフルエンザなど、世界的な大流行を引き起こしうるものが存在します。
新型インフルエンザとは、季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なるインフルエンザで、一般の多くの方が免疫を獲得していないことから、全国的かつ急速なまん延により多くの方の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものを指します。
季節性インフルエンザと異なり、ほとんどの方が初めて直面するタイプであるため有効な免疫を持っていません。そのため、世界的な大流行を引き起こし、ウイルスの性質によっては死亡率も高くなる可能性があります。2009年に大流行した新型インフルエンザ(H1N1型)は、日本だけでなく世界中で猛威をふるいました。
- 今年のインフルエンザの傾向――医師に聞く流行の型・時期と効果的な対策医療法人社団ときわ 理事長、医療法人社団...小畑 正孝 先生
今年もインフルエンザが流行する季節になりました。 例年では1月~2月をピークに流行するインフルエンザですが、今年の流行状況などはど...続きを読む
- インフルエンザの潜伏期間はどのくらい? 発症前に気付くことは可能なのか揖斐郡北西部地域医療センター 副センター...菅波 祐太 先生
潜伏期間の段階でインフルエンザに感染したかどうかが分かれば、人にうつすことも少なくなるのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、潜伏期間中、...続きを読む
症状
インフルエンザは咳や鼻水を介する飛沫感染によって感染し、1〜2日程度の短い潜伏期間の後に発症します。
典型的なインフルエンザは、悪寒戦慄、急激な高熱と共に発症します。同時に、筋肉痛や咳、鼻水などの上気道の症状が現れることもあります。発熱期間は3〜5日ほどであることが多く、38度以上の高熱が持続した後に解熱傾向に向かいます。
一度解熱してから再度発熱する「2峰性発熱(にほうせいはつねつ)」と呼ばれる熱型をとることもあります。2峰性発熱の場合は、インフルエンザの自然経過なのか、肺炎などの合併症による発熱なのか、医療機関で正しく判断を受けることが重要です。新型インフルエンザでは、下痢や嘔吐などの消化器症状が生じることもあります。
また、肺炎や脳症などの合併症にも注意が必要です。インフルエンザウイルスの感染に合併症を発症している場合、以下の症状が現れることがあります。
- 発熱の期間が典型的なインフルエンザの例よりも長くなる
- 咳がひどくなり呼吸が苦しくなる
- 意識状態がおかしく、けいれんを起こす
など
重症の肺炎を発症している場合、呼吸のサポートが必要となることがあります。また、重症度が増した場合には、通常の呼吸管理が難しくなり、ECMO(体外式膜型人工肺)を用いた呼吸管理が必要になることもあります。
- インフルエンザA型とB型の症状や治療法の違い国際医療福祉大学救急医学 主任教授、国際...志賀 隆 先生
日本では冬の時季に流行しやすいインフルエンザ。インフルエンザにはいくつか種類がありますが、その中でも流行しやすいといわれているものがインフルエ...続きを読む
- インフルエンザの合併症−後遺症が残ることはある?川崎市健康安全研究所 所長岡部 信彦 先生
インフルエンザは、自然に治っていくことがほとんどです。しかし、まれに重い合併症を発症してしまうこともあり、なかには後遺症が残ってしまうケースも...続きを読む
検査・診断
インフルエンザの診断には、迅速キットが使用されることがあります。鼻から長細い棒を入れて鼻咽頭から検体を採取したあと、迅速キットを用いてインフルエンザウイルスの有無をチェックします。結果は10〜15分ほどで判明します。
また、インフルエンザの検査時に合併症の有無も検査することがあります。肺炎の有無を確認するためには胸部単純レントゲン写真検査や胸部CT撮影を行います。脳症の有無を確認するためには、脳波検査やMRIなどの検査を行います。
- インフルエンザと診断された!ー自宅でのケアや過ごし方は?[医師監修]
インフルエンザなどの病気で体調が悪いとき、「安静に過ごす」と言われることがよくあります。しかし、実際どのように過ごせばよいのか迷う場面も多いの...続きを読む
- インフルエンザの検査とは 検査なしでも診断書はもらえる神戸大学大学院医学研究科 感染治療学分...岩田 健太郎 先生
「自分はインフルエンザなの?」と心配になったとき、ついつい検査の結果が気になってしまいます。しかし、検査がインフルエンザと診断するわけではなく...続きを読む
治療
インフルエンザの治療方法は、重症度や患者さんの持病を考慮しながら決定されます。
特に、気管支喘息(きかんしぜんそく)や心臓疾患、腎臓疾患などを抱えている患者さんの場合、インフルエンザが重症化するリスクが高くなります。このような患者さんには、積極的な治療を検討します。
インフルエンザの治療薬には、内服薬、吸入薬、点滴薬があります。早期の段階で使用すると高い効果が期待でき、発症後48時間以内に開始することがよいとされています。しかし、実際には症状や経過をみながら治療方針が決定されます。
治療薬の服用の有無や種類にかかわらず、インフルエンザ発症時には、異常行動などが発生しないよう注意深く観察する必要があるとされています。インフルエンザ治療薬のなかには、小児に対して原則使用してはならないとされていた内服薬もありました。しかし、その後さまざまな議論をふまえ、現在では10代の患者さんも使用することができるようになっています(2021年3月時点)。
また、抗生物質と同じように不適切に抗ウイルス薬を使用することは、薬剤耐性ウイルスを誘導することにもつながりかねません。インフルエンザ治療薬は医師の判断のもとで、指示に従った内服・吸入を行いましょう。
- インフルエンザの治療――4つの抗インフルエンザ薬に対する考え方神戸大学大学院医学研究科 感染治療学分...岩田 健太郎 先生
抗インフルエンザ薬は4つありますが、まず投与経路が大きく違います。オセルタミビルは内服薬でザナミビル、ラニナミビルは吸入薬、ペラミビルは点滴薬...続きを読む
インフルエンザに関連する漢方薬があります
漢方薬をチェック
治験
インフルエンザに関連する治験の情報をご覧いただけます。
詳しく見る予防
手洗い、うがい、マスクの着用などを心がけましょう。また、ワクチン接種を受けることは重症化を防ぐための方法のひとつです。
- 感染症対策が緩和された今こそ考えたい、子どものインフルエンザ予防新潟大学 大学院医歯学総合研究科小児科...齋藤 昭彦 先生
2020年からの2年間は、新型コロナウイルス感染症に対する感染対策が強化されたことでインフルエンザによる大きな流行は起こりませんでした。しかし...続きを読む
- 新型コロナウイルス感染症の流行が続く中でのインフルエンザへの備え――手洗いや予防接種など一人ひとりの感染対策が重要川崎医科大学 小児科学 教授中野 貴司 先生
2020年から始まった新型コロナウイルス感染症の流行により人々の生活意識や行動は大きく変化しました。新型コロナウイルスが発生する以前は、毎年冬...続きを読む
- インフルエンザにかかりにくい体づくりによい食べ物や飲み物とは揖斐郡北西部地域医療センター(久瀬診療所...横田 修一 先生
秋から冬にかけての季節は全国的にインフルエンザが流行します。つらい症状を引き起こすインフルエンザを予防するためには、ウイルスを体に取り込ませな...続きを読む
- 【医師監修】インフルエンザワクチンの効果―予防接種はいつ受ける?[医師監修]
「インフルエンザが流行する前に、予防接種を受けたほうがいいかな?」と考えている人も多いでしょう。インフルエンザワクチンの接種によって、発症を抑...続きを読む
処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください
「インフルエンザ」に関連する記事
- コロナ5類移行後の今、親が知っておきたい子どものインフルエンザ対策聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 小児...勝田 友博 先生
- 感染症対策が緩和された今こそ考えたい、子どものインフルエンザ予防新潟大学 大学院医歯学総合研究科小児科...齋藤 昭彦 先生
- インフルエンザの予防接種とは?[医師監修]
- 子どものインフルエンザ対策について――ワクチン接種の疑問を医師が解説新潟大学 大学院医歯学総合研究科小児科...齋藤 昭彦 先生
- 新型コロナウイルス感染症の流行が続く中でのインフルエンザへの備え――手洗いや予防接種など一人ひとりの感染対策が重要川崎医科大学 小児科学 教授中野 貴司 先生
よく検索されているキーワード
- 吐き気・嘔吐
- 背中が痛い
- 下腹部が痛い
- 感染性胃腸炎
この病気の新着記事
コロナ5類移行後の今、親が知っておきたい子どものインフルエンザ対策
勝田 友博 先生
感染症対策が緩和された今こそ考えたい、子どものインフルエンザ予防
齋藤 昭彦 先生