ノクターン第19番ホ短調(遺作) 【ピアノ楽譜】
1827年、ショパン17歳の時に書かれた最初のノクターンです。通称19番とされていますが、ショパンの死後1855年に友人のユリアン・フォンタナによって出版された遺作で、実際の作曲年代とは無関係です。 広い音域にわたる左手のアルペジオの上に哀愁を帯びた旋律がゆったりと流れる情緒的な曲想です。目まぐるしく短調と長調を行ったり来たりしながら転調し、変奏や対位法的書法も随所に盛り込まれ、さまざまな試みに挑戦した初期の意欲作と言えます。 ショパンのノクターンの中では比較的平易な方ですが、左手のアルペジオは跳躍が大きく、指使いに注意しないと滑らかに弾くのが難しいです。3連符と8分音符が重なるポリリズム、右手の対位法的な音の動き、不規則な連符、トリルなど技巧的に難しいところもあるので、かなり弾きごたえはあります。BOT