Power Automate Desktopのフローのショートカット起動無償化
2025年12月10日、Power Automate for Desktopにて大きなアップデートがあり、これまでプレミアムでのみ利用可能であった「ショートカットからの起動」や「URL Schemeからの起動」が無償ユーザーでも利用が可能になったという情報がありました。
Power Automate Desktopがスタート時からあれこれ駆使して起動させていたテクニックが不要になり、そしてこの結果タスクスケジューラなどからも登録して起動が可能になったので、デスクトップ自動化の大きな障壁がなくなりました。今回はこの機能を検証してみたいと思います
リンク目次
- 1 今回利用する素材
- 2 検証環境と注意点
- 2.1 今回の検証環境
- 2.2 注意点
- 3 検証を実行してみる
- 3.1 呼び出し方法
- 3.1.1 ショートカット作成と起動
- 3.1.2 URL Schemeからの起動
- 3.1.3 コマンドプロンプトから呼び出す
- 3.2 タスクスケジューラに登録する
- 3.3 実行確認ダイアログを消す
- 3.1 呼び出し方法
- 4 関連リンク
今回利用する素材
- Power Automate for Desktop ストア版
- ショートカットから起動の公式ドキュメント
リリース当初は、作成したフローをタスクスケジューラ経由やショートカット起動させるためにはプレミアムプランが必要でした。フリープランの人は、PadFlowRunといったUWSCのツールを使って、起動させるという絡め手が必要でした(これが4年前の話)。
プレミアムプランには他にもプレミアムコネクタやPower Automate側からPower Automate for Desktopを遠隔起動するなどがありますが、これらは依然としてプレミアムプランが必要です。ただし、HTTP要求の受信時トリガーなどは無償で利用が可能になっています。
今回はショートカットからの起動とURL Schemeからの起動、ピクチャーインピクチャーモードで有人フローを実行する機能が無償で利用可能になったので前者2つについて検証してみています。
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検証環境と注意点
今回の検証環境Macbook Air 2020上のParallels Desktop 20上にて構築した、 Windows11 24H2 ARM版上で動かしています。Microsoftアカウントは自身の持つMicrosoft365契約テナントのアカウントを利用しています(フリー版でもいけるのかも)。
用意したフローは単純にExcelを起動するだけのもので、1ステップしかありません。
図:単純なフローを用意しておく
注意点公式のRelease Note上では「2.62.161.25297」から使えると記載がありますが、実は使えません。最新にアップデートや最新のMSI版のインストーラを入れてみましたが、Buid2511の「2.62.161.25297」になるわけなのですが、今回の機能開放はこのバージョンではないのです。
Microsoft Store版のインストーラはなぜかBuild2512の「2.63.00163.25342」となっており、このバージョンからでないとショートカット起動を使おうとすると「プレミアムプランが必要」とエラーが出てしまうというオカシナ状態になっています。ゆえに現時点で使いたい場合には、ストア版をインストールして使いましょう(Microsoftのバージョン管理やドキュメント管理は実にいい加減です)。
※ただし、MSI版とストア版は同居ができませんので、すでにインストール済みの場合はアンインストールしてから、Microsoft Store版をインストールしましょう。ADでの配布にはMSI版が必要なので注意が必要です。
※MSI版のこのトラブル、MS側も認識していたようで2.63.xのRelease Noteが出ました。インストーラはまだ2.62のまま。更新を確認しても2025年12月17日時点で最新版が降ってきません。
図:MSI版の最新バージョンだとエラーになります
図:ストア版が必要
図:このバージョンが必要になります
検証を実行してみる
呼び出し方法 ショートカット作成と起動ショートカットの作成はたいへん簡単になっています。そして、そのショートカットの中に記述されているコマンドが重要なポイントになります。
- フローの一覧画面を出します
- ショートカット作成したいフローの「⋮」をクリックし、「デスクトップショートカットを作成」をクリックする
- デスクトップにフロー名での直接実行用ショートカットが作成される
あとはこのショートカットをダブルクリックすれば、即時にPower Automate Desktopが起動してタスクの処理が始まりますが、デフォルトではフローを実行確認ダイアログが出るので、「続行」をクリックすると処理が始まります。
図:ショートカットの作成手順
図:ショートカット経由時の起動確認ダイアログ
URL Schemeからの起動前述のショートカットのプロパティを開くと、URL Schemeで呼び出すようになっており、exeの引数で起動するようにはなっていません。このURLをWin+Rで開くファイル名を指定して実行にて実行してみると、タスクが自動実行開始されます。
その際のURLは以下のような形式になっています。
ms-powerautomate:/console/flow/run?environmentid=Default-xxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxx&workflowid=xxxxxx&source=Shortcut他のアプリケーションからの呼び出しなどでも、このURL Schemeで呼び出せそうですし、ローカルのウェブアプリなどからもこの形式で呼び出すことができるでしょう。
ただし、タスクスケジューラなどからや、コマンドプロンプトからの呼び出しを行うにはすこし加工が必要です。
図:URL Schemeが入ってる
コマンドプロンプトから呼び出すコマンドプロンプトから呼び出すためには、PowerShellを利用して前述のURL Schemeを改造した内容で呼び出します。以下のようなコマンドを構築して、コマンドプロンプトから実行します。
powershell.exe -Command "Start-Process 'ms-powerautomate:/console/flow/run?environmentid=Default-xxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxx&workflowid=xxxxxx'"command引数とStart-Process、そしてその後にURL Schemeを入れますが、&source=Shortcutは不要です。URL Scheme部分はシングルコーテーションで括る点に注意が必要です。呼び出すにあたって特権管理者権限等は不要です。
図:PowerShellから呼び出してみた様子
タスクスケジューラに登録するこのままでは、手動で常に実行が必要な状況です。Power Automate Desktop自身にはスケジュール実行の機能は備わっていないので、Windows標準装備のタスクスケジューラに登録して定期実行できるようにします。
- Win+Rでファイル名を指定して実行にて「taskschd.msc」を実行し、タスクスケジューラを起動する
- 右サイドパネルからタスクの作成をクリックする
- 名前に適当なタスク名をいれる
- トリガータブをクリックする
- 新規をクリックする
- タスクの開始は通常は「スケジュールに従う」で問題ないですが、ログオン時なども選ぶことができます。
- 設定では、たとえば毎日を選択します
- 開始日と時刻を設定します
- 間隔は1であれば毎日になり、2であれば2日置きになります。
- 終了日を指定したい場合には、有効期限にチェックを入れて日付をセットします。
- 次に操作タブをクリックします
- 新規をクリックする
- プログラムの開始のままにして、プログラム/スクリプトには「powershell.exe」を入力する
- 引数の追加の部分に、前述のコマンドプロンプトで呼び出すの残りの-Command以下のすべてを入力します。
- 条件タブと設定タブは特に設定変更しなくて結構です。OKを押して閉じます。
これで左サイドバーパネルのタスクスケジューラライブラリ内に指定の名前でタスクが登録されていることを確認できます。今回の設定であれば、、毎日9:00にPower Automate Desktopの指定フローが自動実行されるようになります。
図:トリガー設定
図:コマンド設定
図:登録された自動実行タスク
実行確認ダイアログを消すショートカットからの起動時の確認ダイアログは完全自動化する上で障害になります。しかし、設定から「フローを外部から呼び出すときに確認ダイアログを表示する」のチェックをオフにすればいけそうなのですが、何故かグレーアウトしていて操作ができません。
そこで、レジストリエディタから特定のエントリーを追加して再起動することで、確認ダイアログをオフにすることが可能になり、完全自動化が実現可能です。
- レジストリエディタを起動する
- 「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Power Automate Desktop」のエントリーを開く
- 右側のパネルにて右クリック→DWARD 32bitを選ぶ
- 名前は「EnableAskBeforeRunningAFlowExternally」とし、値は0を入れておく
- タスクトレイ内のPower Automate Desktopから完全に終了させてから、Power Automate Desktopを再起動させる
これで、確認ダイアログが出てこなくなるため、ショートカットからでもコマンドプロンプトからでも自動でフローを呼び出して動かすことが可能になります。
図:グレーアウトしててチェックできない
図:レジストリエディタからオフにする
関連リンク
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- [Power Automate for desktop]URL経由でデスクトップフローを実行する
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