ダークエネルギーカメラが観測した“ケンタウルス座”の銀河団「Abell 3754」
こちらは、ケンタウルス座の方向・約2億光年先の銀河団「Abell(エイベル)3754」です。
画像の幅は満月の見かけの直径よりも少し大きいくらい(視野は34.43×24.43分角)ですが、Abell 3754に属するものからさらに遠くにあるものまで、無数の銀河が写っています。
【▲ セロ・トロロ汎米天文台(チリ)のブランコ4m望遠鏡に設置された「ダークエネルギーカメラ(DECam)」で観測された銀河団「Abell 3754」(Credit: Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA; Image processing: R. Colombari, M. Zamani (NSF NOIRLab) & T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab))】銀河団は、数多くの銀河が重力で結びついた巨大な天体。NSF NOIRLab=アメリカ国立科学財団の国立光学・赤外天文学研究所によると、Abell 3754では数百の銀河が集まっています。
画像の中でも目立つのが、左上に写る銀河「IC 4329」。中心部を同心円状に取り囲む構造は、過去に起きた銀河どうしの衝突を物語っています。
画像の右側、青白いガスに囲まれた銀河「NGC 5291」にも注目です。NSF NOIRLabによれば、断片化したこれらのガスもまた衝突の証拠とみられています。
冒頭の画像はセロ・トロロ汎米天文台(チリ)のブランコ4m望遠鏡に設置された観測装置「ダークエネルギーカメラ(DECam ※)」で取得した観測データを使って作成されたもので、NSF NOIRLabから2025年10月22日付で公開されています。
※…暗黒エネルギー(ダークエネルギー)の研究を主な目的として開発された観測装置で、画素数は約520メガピクセル、満月約14個分の広さ(3平方度)を1回の観測で捉えることができます。当初の目的である暗黒エネルギー研究のための観測は2013年から2019年にかけて実施されました。
関連画像・映像
【▲ ダークエネルギーカメラ(DECam)で観測した銀河団「Abell 3754」のクローズアップ。同心円状の構造を持つ銀河は「IC 4329」(Credit: Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA; Image processing: R. Colombari, M. Zamani (NSF NOIRLab) & T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab))】【▲ ダークエネルギーカメラ(DECam)で観測した銀河団「Abell 3754」のクローズアップ。青白いガスの断片に囲まれている画像中央の銀河は「NGC 5291」(Credit: Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA; Image processing: R. Colombari, M. Zamani (NSF NOIRLab) & T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab))】【▲ ダークエネルギーカメラ(DECam)で観測した銀河団「Abell 3754」のクローズアップ。中央左上の銀河は「NGC 5302」(Credit: Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA; Image processing: R. Colombari, M. Zamani (NSF NOIRLab) & T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab))】
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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