翠富士、驚異の粘りで豊昇龍を土俵際で大逆転…2敗を守って7日目は1敗の貴景勝戦
翠富士、驚異の粘りで豊昇龍を土俵際で大逆転…2敗を守って7日目は1敗の貴景勝戦 2023年1月14日 5時40分スポーツ報知◆大相撲 ▽初場所6日目(13日・両国国技館)
西前頭3枚目・翠富士(みどりふじ)が土俵際の驚異の粘りで、好調の関脇・豊昇龍を撃破した。絶体絶命の状態から大逆転の突き落としで勝ってトップと1差の2敗をキープした。豊昇龍には5勝1敗と“キラー”ぶりを発揮。7日目の大関・貴景勝も破り、優勝戦線をかき回す。貴景勝は東前頭3枚目・阿炎を押し出して1敗を守った。全勝が消え、1敗は貴景勝に平幕の大栄翔、阿炎ら8人と今場所も大混戦の様相を呈してきた。
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翠富士が執念で上回った。4勝1敗と合口のいい豊昇龍との立ち合いはもろ差しにして互角。得意の肩透かしを封じるように右をきめられ、「腕が折れちゃいそうで怖かった」と、顔をゆがめたが辛抱した。最後はもつれ込むように共に土俵下へ転落。だが、渡し込みにかかる相手を左手で押し込んでいた。会心の突き落とし。物言いがつくも軍配通りの吉報に、「ドキドキしました。三役相手に勝つのはうれしい」と、胸をなで下ろした。
1敗のV候補を撃破し、2敗を死守。驚異の粘りで殊勲星をつかんだ171センチ、117キロの小兵業師を、八角理事長(元横綱・北勝海)は、「粘りがあった。(最後は)よく残った。足腰の良さというより運動神経の良さですね」とたたえた。
この日は平日にもかかわらず満員御礼で大歓声を浴びた。人なつっこい性格で冗舌な業師は、「『うぉー!』って言われるとテンションが上がります。めちゃくちゃうれいい」と気分上々。大一番に向け、「あしたも『いえーい』とやってもらえたらいいですね」と、ニコニコだった。
恩返しの大活躍だ。昨年12月には部屋付きだった安治川親方(元関脇・安美錦)が独立。40歳まで関取を務めた相撲巧者の同親方にはこれまで毎朝、当日の対戦相手に関するアドバイスをもらい、作戦を練っていた。“司令塔不在”で迎える初めての本場所には、「負けてよく怒られていたけど、それがなくなって寂しい」と名残惜しさを見せつつ、堂々の結果を出している。
6日目で全勝が消え、トップとは1差。直近3場所は平幕Vが続いているだけに、新三役を狙う翠富士にも初Vの期待が高まる。次戦の貴景勝との大一番に向けては、「先場所は情けない負け方をしたのでバチバチいきたい」と闘志メラメラ。しこ名は「翡翠(ひすい)という石は『磨けば磨くほど光る』」が由来だ。よりどりみどりのV候補が混在する中、翠富士が一人大関を撃破し、さらなる輝きを放ってみせる。
(竹内 夏紀)
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