【徹底考察】DECO*27「チェリーポップ」の曲名や歌詞に隠された意味を解説
【徹底考察】DECO*27「チェリーポップ」の曲名や歌詞に隠された意味を解説 2026 4/02 ボカロ考察 2025年7月28日2026年4月2日2025年7月25日にリリースされたDECO27さんの新曲「チェリーポップ」は人気イラストレーター・VTuberのしぐれういさんがイラストとコーラスを手がけたことでも大きな話題になった今作は、聴いた感じはポップで耳に残る曲なんですが、実はDECO27さんらしい隠されたメッセージが多くあります。
この記事では、歌詞やMVの映像から、この楽曲をじっくり考察していきたいと思います。
目次タイトルに込められた複数の意味とは
この楽曲を理解するうえで一番大切なのが、この曲のタイトルが持つ複数の意味なんです。
意味① さくらんぼ(すぐ傷んで旬が短い)さくらんぼって「すぐ傷んで旬が短い」果物ですよね。これって、あっという間に終わってしまう儚い関係や、熱しやすく冷めやすい恋愛を表しているんじゃないでしょうか。
意味② 独占欲歌詞の「一等賞への強い願望」は、ただの恋愛での勝ち負けの話じゃないんです。相手にとって「他の誰も知らない、自分だけの特別な人」でいたい、「何をするにも自分が一番でなければならない」っていう、すごく強い独占欲の表れなんじゃないでしょうか。
主人公の矛盾と内面の葛藤とは
主人公の女の子は、一途に見えて実は自分勝手、純粋そうに見えて計算高いという、たくさんの矛盾を抱えたキャラクターとして描かれています。
「一等賞」への強い想いと自分への評価「一等賞しか興味がない」という強い自己主張は、恋愛で絶対的な一番になりたいという承認欲求の強さを表しています。でもその直後に自分の愛が重すぎて人が離れていくことを分かっていることの自覚と不満も歌われています。この部分って、DECO*27さんが自分の名前の由来について「一番より二番で常に上を目指したい」って語っていることと真逆で、とても興味深いですよね。
好きとちねの複雑な感情歌詞全体で繰り返される「好き」という愛情表現と、正反対の「ちね」という挑発的な言葉。この子どもっぽい響きの言葉は、強い独占欲の裏返しとも、主人公のしつこい性格を表す「ねちねち」のアナグラムとも読めます。この両極端な感情の行ったり来たりこそが、主人公の不安定な乙女心を表しているんです。
ドレミの謎音楽の音階である「ドレミ」に例え、それが「怖い」と表現されている歌詞について、多くの人が「一体どのような意味なのだろう」と思うのではないでしょうか。
この点について、同動画のコメント(@user-sl5ql4xj1o)からは鋭い考察が寄せられていました。それは、スタンダールの『恋愛論』における恋の七段階を引用したもので、恋の初期段階である「感嘆」「自問」「希望」を「ドレミ」になぞらえ、「抗えない恋の始まりへの恐怖」を表現しているのではないか、という見解です。
この解釈で考えると、ポップな言葉遊びの裏に、恋の始まりに対する抗えない引力と恐怖という深い感情が描かれていることが分かります。また、このフレーズが「ドレミファソラシド」の音階で歌われていることも、DECO*27さんの優れた作詞・作曲センスを表しています。
MVと曲に隠された過去作との繋がりとは
今作も楽曲やMVのあちこちに過去作を思い出させる要素がちりばめられていて、DECO*27さんの世界観の広がりを感じさせます。一番多く指摘されているのが、2021年の曲『シンデレラ』です。
- MVの表現の共通点 MVで主人公が王子様を待つ心情を歌う場面で、星が回転するエフェクトが使われていますが、これは『シンデレラ』のMVと全く同じ演出です。
- 歌詞のつながり 『シンデレラ』では主人公が自分自身の変化について歌っているのに対して、今作では相手に対して変化を求める内容が歌われており、待つ側と突き放す側の対比が見られます。同じ「やり直し」というテーマでも、『シンデレラ』の主人公は内向きの変化を望んでいたのに対し、『チェリーポップ』の主人公は相手への要求として外向きに表現している点が興味深い違いとなっています。
- アイテムの共通点:『シンデレラ』のミクが腕につけていたさくらんぼのヘアゴムが、今作ではピアスとして登場しています。
これらの要素から、今作の主人公が『シンデレラ』と同じ人物か、双子のような関係なんじゃないかという考察が生まれています。
『ラビットホール』『テレパシ』との対比と似ている点曲調やリズム、サビでの転調は『ラビットホール』や『テレパシ』を連想させます。特に、みんなに愛を振りまく『ラビットホール』の主人公と、一途な愛を求める今作の主人公は対照的な存在として描かれているようです。
しぐれういさんのイラストが生み出す効果しぐれういさんが描くキャラクターは、その可愛らしいデザインの中に、ふとした瞬間に闇を感じさせる表情の変化が特徴的です。特にサビの後半で目のハイライトが消える演出は、主人公の感情の急変や本音を視覚的に表現していて、楽曲の持つ二面性を際立たせていますね。この演出は、純粋な恋心(ハイライトあり)と、相手を都合のいい存在として見ている冷めた感情(ハイライトなし)の切り替えを表しているのかもしれません。
まとめ DECO*27さんが描く現代の恋
「チェリーポップ」は、単なる失恋ソングや恋愛を歌った曲ではありません。承認欲求と独占欲、純粋な恋への憧れと自分勝手な都合、相手への不信と自己矛盾といった、現代の人々が抱える複雑で相反する感情を上手に描き出した作品だと言えるでしょう。
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