能登半島で復興支援続ける福井の団体 みなし仮設住宅で家財道具の整理、高齢者宅の見回り…「輪島に寄り添う」
能登半島で復興支援続ける福井の団体 みなし仮設住宅で家財道具の整理、高齢者宅の見回り…「輪島に寄り添う」

能登半島で復興支援続ける福井の団体 みなし仮設住宅で家財道具の整理、高齢者宅の見回り…「輪島に寄り添う」

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みなし仮設住宅で家財道具を整理するソナエルフクイのメンバー=2025年12月26日、石川県輪島市

 2024年元日の能登半島地震から丸2年が経過した。地震と同年9月の記録的豪雨による複合災害の被災地、石川県輪島市では、福井県の災害ボランティア団体「ソナエルフクイ」が復興支援活動を続けている。損傷した家屋の建て替えや修復はなお途上で、市外に身を寄せる住民も少なくない。増田好弘代表(49)=福井県鯖江市=は「安心して暮らしていけるよう、輪島に寄り添い続けていきたい」と思いを強めている。

 寒波到来で雪模様となった昨年12月26日、増田代表とメンバーの田海佑吏子さん(42)=福井県坂井市=がこの年最後の支援活動のため輪島に入った。早速、民間の賃貸住宅を活用した「みなし仮設住宅」で家財道具の整理に取り組んだ。翌27日は、裏山で土砂崩れが起きる恐れのある高齢者宅の見回りなどを行った。

 支援に入った「みなし仮設住宅」の入居家族は地震で自宅が全壊。無事だった職場の板の間の上に布団を敷いて寝泊まりしていた。入居が決まり24年9月に家具を運び入れた翌日、記録的豪雨に襲われ浸水。1年以上、本格入居できない状態が続いていた。

 入居家族の母親は「3人の子どもたちが帰省してくる場所ができた」とソナエルフクイの支援に感謝する。さらに地震で中断していた、息子の中学、高校時代の仲間たちが年末に集まる恒例行事も再開でき、「みんなが輪島に戻れる拠点をどうしてもつくってあげたかった。願いがかなって感無量です」と涙ぐんだ。

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 ソナエルフクイは地震発生から間もない24年1月19日に初めて現地入りした。重機や専門的な工具を活用する技術系ボランティアとして、ブロック塀の解体、道路を埋めた土砂やがれきの撤去、倒壊家屋からの貴重品の取り出しなどに力を尽くしてきた。

 25年は支援物資として寄せられた衣類を、カラーコーディネーターの田海さんが被災者一人一人に合った組み合わせにして贈る「似合う服のお洋服やさん」など女性が笑顔になる催しを企画。公費解体された住宅跡地を畑に活用するプロジェクトにも新たに取り組み、じゃがいもやトマト作りを通じて地域住民が交流する憩いの場を創出した。

 増田代表は「(25年は)ソフトとハード両面の支援を並行して進めるチャレンジの年だった」と振り返る。輪島市の災害関連死は地震140人、豪雨3人(12月23日現在)。地元住民によると、一部損壊や半壊の住宅は復旧に必要な費用を証明するための見積もりができず工事が未着手の人も多いという。

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 現地での支援活動は24年168件、25年123件を数える。増田代表は「今も支援が必要だし、潜在的なニーズ、声を上げることができていないニーズはあると思う。できる支援を続け、少しでも力になれれば」と話している。

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