塗装によるシルバー表現 その1【冬休み特別企画】マイスター関田の実験プラモLABO Vol.005
塗装によるシルバー表現 その1【冬休み特別企画】マイスター関田の実験プラモLABO Vol.005

塗装によるシルバー表現 その1【冬休み特別企画】マイスター関田の実験プラモLABO Vol.005

塗装によるシルバー表現 その1【冬休み特別企画】マイスター関田の実験プラモLABO Vol.005

公開日:2017年1月2日 13:00

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文・構成●マイスター関田/ロゴデザイン●くまくま団/編集●電撃ホビー編集部

 

電撃ホビーマガジンに連載された「マイスター関田の実験プラモLABO」は、プロモデラーであり、新宿の模型ファクトリー店長でもあるマイスター関田が、見習い店員ホセとの掛け合い形式で、プラモデル作りのハウトゥを紹介する記事でした。電撃ホビーウェブでは、冬休み特別企画として連載の中から選りすぐりの記事を掲載! プラモデル作りのレベルアップに、お役立てください!

 

 

塗装によるシルバー表現 その1

読者の皆さんはシルバーを塗るとき、どのような点に気を付けているだろうか。現在発売されているシルバー塗料は種類が多く選択肢の多さに迷うこともあるかもしれない。今回はそんなシルバー塗装のテクニックの基礎を解説する。

 

 

塗装によるシルバー表現のポイント!

  • 下地は光沢があればOK。黒下地がいいという固定概念を捨てよう。
  • 下地の明るさを調整しシルバーの「重さ」をコントロールしよう。
  • シルバー塗料の性質を見極めて、イメージに合ったものをチョイスしよう。

 

 

登場人物

マイスター関田……模型店「模型ファクトリー」店長にして本誌ライター。10年余の店員経験から、工具材料に関しては不必要に広い知識を持つ。

 

 

ホセ……マイスター関田の元で修業を積む模型店員見習い。モデラーとしても初心者だが様々な課題にぶつかりつつ成長中。

 

 

R・ギャギャ完成したんですね!

 

 

▲電撃ホビーマガジンに掲載された、マイスター関田の作例「HGBF 1/144 R・ギャギャ」。

 

 

なんとかね。とりあえず、ほぼイメージ通りのシルバーが表現できてホッとしているよ。

 

 

 

毎回メタリックを塗るたびに色々重ねていますけど、あれは意味があるんです?

 

 

 

もちろんある。シルバーに限らずメタリックやパール系の表現は下地との組み合わせでコントロールするものだからね。

 

 

 

よく、「シルバーの下地は黒がいい」って聞きますけど、黒じゃダメなんですか?

 

 

 

黒下地は確かにメリットが多いけど万能ではないな。下地に関しては光沢を出すことさえ成功していれば、後は完成のイメージによって変えていくのがいいと思うよ。

 

 

 

黒下地にはメリットがあるけど、デメリットもあるってことですね。

 

 

 

そうなるな。黒という色は目に見える波長の光を吸収する効果がある。つまり、黒を下地として用意することで、重ねたシルバーの反射を妨げることなく最大限に活かしてくれる下地になるんだが、どうしても暗く、重い質感は避けられなくなる。

 

 

今回のR・ギャギャのように明暗分かれたシルバーを使い分けたい場合は黒下地一辺倒では難しいんじゃないかな。黒下地は若干ながら青みを反射しているので、ゴールドを重ねると黄緑色にシフトしてしまったり、シルバーの上にクリアーレッドを重ねると赤紫にシフトしてしまったりすることがあるんだ。

 

 

 

なるほど~。僕はてっきり黒下地がベストなんだと勘違いしてましたよ。

 

 

 

確かに黒下地のシルバーは反射も強く重厚感もあり魅力的だ。でも、黒下地で表現できるシルバー以外にもやりようがあるってことなんだよ。

 

 

 

ほかに下地で気を付けることはあります?

 

 

 

やっぱり表面処理をしっかりして、下地の段階で顔が映るくらい光沢が出るようするのが理想的だろうな。

 

 

 

光沢に見える塗装の表面が平滑になっていることと関係があるんですか?

 

 

 

下地が平滑であれば重ねたシルバーの反射も整い、美しいシルバーが表現できる。逆に鋳造のような表現をするために、あえてツヤ消しの上にシルバーを塗る場合もある。

 

 

 

表面処理の紙ヤスリは何番くらいまでいきます? やっぱり2000番くらいまで?

 

 

 

基本的には1000番までで何とかなる。でも、万全を期して1500番くらいまでやってもいいかも。

 

 

 

表面状態の違いによるシルバーの仕上がり

▲紙ヤスリ400番までの表面処理。

 

▲紙ヤスリ1000番までの表面処理。

 

▲つや消しの黒を下地にした場合。

 

▲溶きパテで荒らした表面の黒下地。

 

 

 

ふむふむ。あと気になるのは、今たくさんのシルバー塗料が発売されているじゃないですか。どうやって使い分けるんでしょう?

 

 

 

シルバー塗料は大体次のどれかに分類されるから、それで使い分けると良いんじゃないかな。実際に塗ったサンプルも用意したから見てみよう。違いが判るはずだ。

 

 

 

 

シルバー塗料の使い分け

 

 

1 粒子が細かく下地を隠す力が強いタイプ

個々の顔料の反射が弱く、全体的にも渋めの仕上がり。下地塗装としてもよく使用される。

GSIクレオス Mr.カラーシルバーなど

▲Mr.カラー シルバー

 

 

2 粒子が荒く下地に影響を受けるタイプ

個々の顔料の反射が強くギラ付いた表現ができる反面、肉眼で見たとき粒子感が出る。 GSIクレオス シャインシルバー、ガイアカラー スターブライトシルバーなど

▲ガイアカラー スターブライトシルバー

 

 

3 粒子が細かく下地の影響を受けるタイプ

粒子が整列することで整った反射をする。粒子感も少なく下地によってコントロールしやすい。 GSIクレオス クロームシルバー、ガイアカラー EXシルバーなど

▲GSIクレオス クロームシルバー

 

 

4 超微粒子メッキタイプ

極小の粒子が整列することで「面」で反射することが可能になり結果メッキのような表現になる。クリアーコートができない。 GSIクレオス メッキシルバーNEXTなど

▲GSIクレオス メッキシルバーNEXT

 

 

下地色とシルバー塗料の組み合わせ見本

▲下地色 黒~グレー~白の5段階を用意

 

▲GSI クレオスMr.カラーシルバー

 

▲ガイアノーツ スターブライトシルバー

 

▲GSI クレオス クロームシルバー

 

▲GSI クレオス メッキシルバーNEXT

 

 

全然違いますね!

 

 

 

まぁ、基礎はこんなところだろうな。

 

 

 

え、これが基礎ってことは応用もあるってことですか?

 

 

 

もちろん! だが、その話は次回だな。

 

 

 

楽しみです!(次回に続く)

 

 

 

 

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