なぜサンリオ辻会長は「やなせたかし」に資金を出し続けたのか…詩集だけではない反対押し切り始めた新事業 アンパンマンとハローキティの意外なつながり
朝ドラ「あんぱん」とやなせたかし夫婦の実像 #テレビ #朝ドラ #サンリオ 2025/08/29 7:00- #5
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- 田幸 和歌子 +フォロー ライター
「あんぱん」の第21週、第22週では、嵩(北村匠海)と軍隊時代の先輩・八木(妻夫木聡)が会社を設立し、嵩の詩を商品化して成功を収める展開が描かれた。
1964年(昭和39年)、八木は「九州コットンセンター」を設立。最初のヒット商品は花のついたビーチサンダルで、もともと八木が孤児院の子どもたちにプレゼントしていたものを商品化したものだった。
そこから八木は、嵩が自費出版で制作した『ぼくのまんが詩集』を読み、その詩の才能を見抜く。八木のアイデアで嵩の詩とイラストを湯飲みなどの陶器に焼き付けた商品を販売したところ、大ヒットに。さらに嵩の才能を確信した八木は、九州コットンセンターに出版部を新設、嵩に詩集の出版を提案する。こうして出版された詩集『愛する歌』は予想を大きく上回るヒットとなり、第二集の刊行も決定する。
この「九州コットンセンター」のモデルは、後のサンリオの前身「山梨シルクセンター」、八木のモデルとなった一人はサンリオ創業者の辻信太郎氏(現・名誉会長)と考えられており、8月25日放送分ではタイトルバックの資料提供元に「サンリオ」の文字が入ったことも話題になっていた。
【参考記事】「朝ドラ「あんぱん」で妻夫木聡が演じる八木のモデルは…やなせたかしを「リンチの嵐」から救った恩人の実像」
ニヒルな八木がなぜファンシーグッズを販売?ところで、ドラマでは八木は第50話、嵩が配属された小倉連隊で上等兵として初登場。出会い頭に怒号を飛ばしたが、兵舎などでは決して暴力を振るわず、いじめられていた嵩を救ってくれた人物で、文学を愛する人でもあった。戦後には闇酒で蓄えた資金を使い、ガード下の子どもたちに食べ物と教育・居場所を与えており、そうした活動が「九州コットンセンター」に結びついていったのは、自然な流れだろう。
だが、戦地にいた頃のミステリアスでシブい八木像と、お花をつけたカラフルなビーチサンダルなど、ファンシーな「かわいい」をたくさん生み出す八木像にギャップを感じた視聴者もいたはずだ。実際の辻信太郎とはどんな人物なのか。
辻は1927年12月7日、山梨県甲府市生まれ。ドラマでは八木がかなり年上だが、実際には1919年2月12日生まれのやなせより8歳年下である。
ドラマでは嵩の妻のぶ(今田美桜)の妹、蘭子(河合優美)と八木の間に恋愛感情が生まれつつあるが、これももちろんフィクションであろう。
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