【T-1F】薄板Tig溶接 JIS溶接試験のやり方 裏波溶接のコツ
【T-1F】薄板Tig溶接 JIS溶接試験のやり方 裏波溶接のコツ

【T-1F】薄板Tig溶接 JIS溶接試験のやり方 裏波溶接のコツ

記事内に商品プロモーションを含む場合がありますスポンサーリンク 【T-1F】JIS溶接試験で困っていないか?

 

突き合わせ溶接のJIS溶接試験で【TN-F】と並んで多くの人が受験している資格。

【T-1F】

Tig溶接の登竜門みたいな試験でSS400の厚み3.2mmの板を突き合わせで溶接する。

【T-1F】は基本級と言われており,専門級のV,H,O,Pなどの試験を受験するには避けては通れない基本的な試験。

 

試験材料が薄いために一見すると簡単に感じるがこれがなかなか難しい。

アンダカットは入りやすいし,裏波も凸凹になりやすい。

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【T-1F】は溶接工とすれば3年目ぐらいで取得しときたい。

 

JIS溶接試験の【T-1F】で困っている人の役に立ちたい。

そんな思いで今回の記事は執筆した。

俺の溶接条件や,【T-1F】のやり方を読んで参考にしてほしい。

目次
  1. 【T-1F】溶接試験材料(テストピース)
  2. 【T-1F】溶接試験の条件
    • ルート間隔
    • ルート面
    • 電流
    • 溶接棒
  3. 【T-1F】溶接試験片仮付けのコツと注意点
  4. 【T-1F】1層目 裏波溶接のコツ
  5. 【T-1F】溶接試験 2層目
  6. 【T-1F】学科試験
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【T-1F】溶接試験材料(テストピース)

【T-1F】溶接試験材料(テストピース)

材質はSS400

長さは150mm

幅は125mm

開先角度は30°

ルート面は1.0mm

厚みは3.2t

写真のような材料を突き合わせで溶接する。

 

【T-1F】試験は板材が薄いため手開先で開先加工をする。

グラインダーなどを使い開先ゲージで計測しながら開先を作ろう。

試験材料作製時は両開先で板を作ることをオススメする。

 

何回も練習する必要があるため1回練習してポイではもったいない。材料費と練習効率を考えて練習材料も作ろう。

【T-1F】溶接試験の条件

ルート間隔

ルート間隔は,2.0mm程度。

薄板のためあまり広くとると裏波が出過ぎる。

試行錯誤の結果2.0mmに落ち着いた。

 

ルート面

ルート面は,1.0mm程度

溶け落ちを防止するためにルート面はしっかり取る。

 

電流

1層目(Tig溶接) 98A

2層目(Tig溶接) 95A

Tig溶接 2層で仕上げる。

 

溶接棒

1層目(Tig溶接) TG-S50 2.4Φ

2層目(Tig溶接) TG-S50 2.4Φ

 

【T-1F】溶接試験片仮付けのコツと注意点

いろんな記事で書かせてもらっているが本溶接前の仮付けは命。

溶接試験の合否を左右するといっても差し支えない。

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溶接はほとんど仮付けの時点で終わっている。

仮付けだけの練習を何回も必要なぐらい仮付けは重要。

まずは仮付け前の段取り。

治具に試験材をセットし,肌合わせを行う。

開先のスキマ確認や極端に試験材がずれていないか?

しっかり試験材が固定されるているか?を確認する。

表側から両端を仮付けする

 

断続的にパッとアークを出しパッと消すを繰り返しながら付ける。

連続でアークを出すと薄いので溶け落ちてしまうので注意。

この時に溶接棒は入れたほうがよい。

チョンチョンって感じでプールに落とす。

一瞬で仮付けを終わらせる覚悟で練習してほしい。

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表側から仮付けが終われば一旦治具から試験材を取り外し,目違いがないかどうか表裏から確認する。

この時ちょっとでも目違いがあれば修正するぐらいのシビアさで確認してほしい。

それぐらい仮付けは重要!

 

仮付け終了したら試験官に刻印を打刻してもらう。

各都道府県の溶接協会によって違うかもしれないので,しっかり試験前の説明を聞いて欲しい

刻印を忘れたり自分の勝手な解釈で試験を行うと失格となるので注意。

 

刻印打刻が終われば治具にセットする。

 

仮付け時のコツと注意点

・目違いがおきていないか仮付け後に表裏から確認する。

 

・1箇所仮付けすると反対側が目違いしようとするので,しっかり治具で固定する。

 

・薄いので溶け落ちに注意する。断続的にアークを出しながら仮付けする。

 

・仮付けでもしっかり裏波を出すことを意識する。

 (最終的に本溶接とつなぐため)

【T-1F】1層目 裏波溶接のコツ

開先が自分の好みに仕上がったらいよいよ本溶接。

【T-1F】に関しては「浮かし」で溶接することをオススメする。

理由は「ローリング」だと進む速度が遅くて裏波が出過ぎるから。

実際やってみればわかるが開先幅も狭く,板も薄いので,かなり早く「ローリング」する必要がある。

なかなか難易度が高いので「浮かし」で溶接したほうがいい。

 

プールの大きさを一定に保ち,アーク長を短くし裏波形成をする。

溶接棒の挿入位置はプールの上側。

自然と重力で落ちるのでパイプみたいに開先の裏側に入れる必要がない。

トーチ角度は80°ぐらい。

1層目終了後。

1層目終了したら溶接ビードの真ん中にうっすら線が見える。これが裏波が出ているサイン。

安心して2層目に望んで欲しい。

とにかく【T-1F】は一定した動きが必要。

しっかりとプールの大きさや溶接速度が調整できないとうまく溶接できない。

薄板は難しい。

裏波の確認。

ちょっとボコボコしているが良しとしよう。

最終クレータの位置で裏曲げ試験の位置が決まるので裏波を見てどちらから仕上げ溶接するか決めよう。

下向き試験だけはクレータの位置が指定されていない。

最終クレータ側に裏曲げ試験片採取位置がくることを理解しておいたほうが合格率がグンッとアップするはず。

 

【T-1F】1層目 裏波溶接のコツ及び注意点

・最終クレータ位置を1層目終了したら裏波を確認し決める。

 

・溶接速度に注意する。

 

・溶接棒の挿入位置はプールの上側。

 

・なるべく試験片採取位置で溶接を止めない!

 

・開先幅でウィービングは抑える(2層目が幅広になるのを防ぐため)

 

・ローリングではなく「浮かし」で溶接する。

 

・【T-1F】はバックシールドガスは不要

【T-1F】溶接試験 2層目

2層目は仕上げ層。2層目も「浮かし」で溶接する。

【T-1F】は2層目も難しい。

薄板のため熱が入りやすくアンダカットや裏波がツララ状になったりする。

1層目が終わったら試験材料をしばらく放置して冷やすことをオススメする。

2層目完了。

溶接棒をちょっと多めに入れてアンダカット防止につとめる。

 

【T-1F】2層目のコツと注意点

・1層目が終われば材料を冷やす!

 

・溶接棒は気持ち多めに入れる。

 

・試験片採取位置にクレーターを作らない!

 

・2層目が終わったら外観確認!(磨きも忘れずに!)

【T-1F】学科試験

組み合わせ溶接の区分は,アーク溶接と同じになる。

なので,N-2FVHPやA-2FVHPなどの試験を受験し合格していれば学科試験は免除される。

詳しくは日本溶接協会に問い合わせてみてほしい。

 

もし学科試験を受験する場合でも以下に紹介する教本の過去問題集をやっておけば問題なく合格できる。

溶接の試験は難しくない。

この問題集から同じ問題が出題されるためぜひ一冊買っておいて損はない。

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