実は4回転アクセル失敗よりも…「マリニンの顔色が変わった」あるジャンプとは? 本田武史が見た王者失速の要因「あそこから焦りに追い込まれた」
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実は4回転アクセル失敗よりも…「マリニンの顔色が変わった」あるジャンプとは? 本田武史が見た王者失速の要因「あそこから焦りに追い込まれた」posted2026/02/17 11:02
絶対王者マリニンはなぜフリーで大失速したのか。NHK解説者本田武史氏が、競技者ならではの目線からマリニンが踏みとどまれなかった「あるポイント」を読み解いたtext by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph by
Asami Enomoto/JMPA
一体誰がこんな結末を予想していただろうか。 2月13日、ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート男子フリーで、ショートプログラム(SP)でトップに立っていた絶対王者イリア・マリニン(アメリカ)がまさかの大失速。金メダルどころか8位に沈んだ。
オリンピックには魔物がいるとはよく言われるが、あの日、彼に一体何が起こったというのか——。
「マリニンがあそこまで崩れるとは誰も予想していなかったですよね。衝撃でした」
ショートは慎重にまとめてきていたマリニンADVERTISEMENT
1998年長野五輪男子代表で現在はプロスケーター、コーチとして活躍する本田武史さんも驚きを隠せない。
ショートプログラムは慎重にまとめて首位発進したマリニンだったが ©Asami Enomoto/JMPA3日前に行われたSPでは冒頭の4回転フリップ、トリプルアクセルを決めると、後半の4回転ルッツ-3回転トーループのコンビネーションは4.76点の加点がつくジャンプで、これぞ世界王者という完成度を見せつけた。結果は108.16点で首位発進。SP終了時点では間違いなく金メダル最有力だった。
「団体の直後だったことも関係していたのか、SPはすごく慎重に滑っているなという印象でした。団体ではちょっとしたミスもありましたが、やはりあそこまでまとめられる能力はさすが。マリニンと2位の鍵山優真選手の差は約5点ありましたが、2人が持っているジャンプやスピン、ステップの基礎点を考えると、その差は大きいなと感じていました。練習の様子を見ても(マリニンの状態は)悪くなさそうでしたし」
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