【バリオスで実践】大切なバイクの要所を徹底点検:エンジンオイルのコンディションに要注意
【バリオスで実践】大切なバイクの要所を徹底点検:エンジンオイルのコンディションに要注意

【バリオスで実践】大切なバイクの要所を徹底点検:エンジンオイルのコンディションに要注意

【バリオスで実践】大切なバイクの要所を徹底点検:エンジンオイルのコンディションに要注意
  • 2022/10/01 6:00
  • モトメカニック編集部
  • メンテナンス&レストアオイル/ケミカルモトメカニック
画像(15枚)

“走行できる”のと“調子良く走れる”は、同じようでいてまったく異なる。調子の良さを経験していなければ、何が悪いのかも分からない。今回使用する車両は’92年式カワサキZR250バリオス。オーナーからは「ほんの少し前までは問題なく走行していた」と申し送りがあった。まずは古いエンジンオイルを交換してみよう。

●写真/文:モトメカニック編集部 ●外部リンク:エーゼット(エンジンオイル) デイトナ(オイルフィルター)

目次
  • 1 レーサーレプリカ由来の高回転型エンジンはエンジンオイルのメンテナンスが重要
  • 2 エンジンオイル/フィルター交換の手順
  • 3 あなたにおすすめの関連記事
  • 4 人気記事ランキング(全体)
  • 5 最新の記事

レーサーレプリカ由来の高回転型エンジンはエンジンオイルのメンテナンスが重要

率直に言えば、中古車で“安くて良い物”はよほどの奇跡でもないかぎりあり得ない。『モトメカニック』読者のようなサンデーメカニックなら、直す楽しみのために手を出すのはアリだが、安心して乗りたいのなら、販売前の整備にコストをかけた車両を選ぶ方が無難である。とはいえ懐事情や気の迷いで、行ってはいけない方に入り込んでしまうのもバイク人生のあるあるだ。

1991年に登場したカワサキバリオスは、最近の20代の若いライダーの中で人気の絶版車らしく、この車両のオーナーもそんなひとり。セパレートハンドルと集合マフラーでカスタムしてあるが、見るからに基本的なコンディションがイマイチ。そこでもっともベーシックなメンテナンス=エンジンオイル/オイルフィルター交換を行なった。

オイルドレンボルトを緩める際に気になったのは、オイルパン周辺にまんべんなく滲んだオイル痕。単に洗車不足なのかオイルパンガスケットのへたりによるものかは、パーツクリーナーできれいに清掃して観察することに。

もうひとつ気になるのは、尋常ではないトルクで締め付けられたカートリッジタイプのオイルフィルター。フィルター座面のガスケットを潰して密着させることは重要だが、過剰なトルクを加えるのは百害あって一利なし。こうしたちょっとした部分からも、素性の善し悪しが推測できるので、簡単なオイル交換でも意識を集中することが重要だ。

画像(15枚)

AZ 100%化学合成オイル MEC-002】ロングツーリングからサーキット走行まで幅広く対応できるAZの100%化学合成オイルMEC-002。ベースオイルにグループIVのPAO(ポリアルファオレイン)を採用し、独自のエステルテクノロジーによりせん断安定性と熱安定性を両立。粘度は純正指定と同じ10W-40。●価格:4L6600円/1L1980円

エンジンオイル/フィルター交換の手順

画像(15枚)

オイルドレンボルトを緩める際の工具は、メガネレンチかソケットレンチが必須。メンテナンス不良車の中には、ボルトがなめかかって丸くなっているものもある。そんな時はソケットを叩き込んで緩める。

画像(15枚)

頭がなめかかっていたドレンボルトを外すと、ツバに対して明らかに外径が小さい銅製ガスケットが入っていた。新たに使用するガスケットは、表面がコーティングされたデイトナ製。外径は21mm。

画像(15枚)

オイルフィルター着脱に使用するカップレンチは14面タイプで、ホンダ/ヤマハ/カワサキ用が2面幅64mm で、スズキ用が66.5mm。異様なほど大きいトルクで締まっていたのでメガネレンチで緩める。

画像(15枚)

フィルター内部のオイルで床面を汚さないよう、オイルドレンパンを移動させてから取り外す。レンチがフィルターに食い込んだら、レンチ中心の穴にドライバーを差し込んで叩き抜く。

画像(15枚)

クランクケースのフィルターガスケット座面に傷や凹みがないことを確認しながら、ウエスで汚れを拭き取る。社外品の集合マフラーのおかげなのか、オイルフィルター周辺の見晴らしはとても良い。

画像(15枚)

クランクケースに接触して捻れないよう、ガスケットにオイルやシリコングリスを薄く塗布しておく。クランクケース底面に装着するフィルターは、内部にオイルを注いでから取り付けても良い。

画像(15枚)

オイルフィルター取り付け時にカップレンチで締め付ける必要はない。ガスケットが潰れればシール性が確保されるので、手でグイッと締め付けて緩まなければOK。手で回せない場合は工具を使う。

画像(15枚)

フィルター取り外し時にクランクケース周辺に付着したオイルをパーツクリーナーで清掃しておく。垂れたままでも機能面で問題はないが、汚れが付着したままだと漏れや滲みと判別できなくなるからだ。

画像(15枚)

フィラーキャップはマイナス溝が刻まれたタイプ。通常のドライバーだと溝の内側に傷を付けてしまうので、ダートフリークのタイミングプラグレンチで取り外した。取り付けは手締めでOK。

画像(15枚)

フィラーキャップ内側のパッキンがエンジンの熱で経年劣化して潰れるとオイル滲みの原因になるので、新品に交換する。デイトナからカワサキ純正互換のフィラーキャップパッキンが販売されている。

画像(15枚)

バリオスのエンジンオイル量はフィルター未交換時が2.1L、フィルター交換時が2.55L。一度に全量を入れず、2L程度入れたところでエンジンを始動してフィルターにオイルを回す。

画像(15枚)

エンジンを止めてオイル確認窓の油面が上がってきたら、上限と下限の中間ぐらいになるまでオイルを注ぎ足して作業終了。

画像(15枚)

交換後、エンジンを始動させ、アクセルをあおる。最高出力を1万5000回転で発生する超高回転型エンジンにとって、4000回転はアイドリングのようなもの。オイルとフィルター交換によって、エンジンのスムースさが格段にアップした。

※本記事は“モトメカニック”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓

Amazon

あなたにおすすめの関連記事

関連記事2022/08/24ステップを押さえつける新発想でトランポ車両にバイクを固定〈リスクレーシング〉

ステップを押さえつける発想が斬新! リスクレーシングのオフ車用グッズが日本上陸 トランポ時におけるバイク車体の固定については、タイダウンベルトでフロントフォークを縮めて、サスペンションの反力で車体を安[…]

関連記事2022/09/07ストレートで販売する最新工具&ケミカルなど、モトメカニック編集部おすすめ×5選

リベッター/ナッター/ニブラーの1台3役。工作好きなら持っておきたい便利ツール ボルトオンパーツで楽しむのも良いが、ちょっとした加工だけで幅が広がり楽しみが増えるのがカスタムやモディファイの世界。その[…]

関連記事2022/09/04【バイクメンテにおすすめ】作業現場のニーズを的確にとらえたオリジナル&輸入工具×6選

タイヤバルブコア専用トルクドライバー:タイヤバルブコアもトルク管理が必要? 安全装備の進化に対応する専用ツール 適当な力で締めたらバルブの頭にちょっとツバをつけて、空気が漏れてこなければOKという昔な[…]

関連記事2022/08/27使い慣れたエンジンオイルに添加することで、さらに安心できるロングライフ性能をゲット〈スーパーゾイル〉

乗りっ放しだった原付バイクのエンジン部品を取り外すと、内側がブローバイガスによるカーボン汚れで、真っ黒になっていることが多い。しかし、このBMWのエンジン内は、アルミ部品や鉄部品がマテリアル色そのもの[…]

関連記事2022/08/24ステップを押さえつける新発想でトランポ車両にバイクを固定〈リスクレーシング〉

ステップを押さえつける発想が斬新! リスクレーシングのオフ車用グッズが日本上陸 トランポ時におけるバイク車体の固定については、タイダウンベルトでフロントフォークを縮めて、サスペンションの反力で車体を安[…]

人気記事ランキング(全体)

「50ccとは別次元」車の免許で乗れる「カブ110 Lite」が想像以上に快適だった! “制限速度30km/h”を逆手に取った贅沢な走り【岡崎静夏試乗レビュー】

50㏄原付一種と同じルールで走る新原付 はっきり言って、ちょっと侮っていました。だってスペックだけで想像したら、スーパーカブ110を遅くしたのが、新基準原付となるスーパーカブ110 Lite。私は大型[…]

ゼファーか、XJRか、それともイナズマか。リッターバイクに負けない「本物」を追求した名車たちの群像劇【400ccバイクの歴史:1990年代後半~2000年代】

免許制度変更→ビッグバイクのハードルが大幅に下がった ’90年代末にさしかかると、ゼファー以降に登場したCBやXJRもビッグチェンジを果たした。とくにCBはバルブ休止機構のハイパーVTECを導入し、新[…]

20km/hで走るクールなセニアカー?! スズキの4輪特定原付「スズライド」「スズカーゴ」って知ってる?

セニアカー技術をベースとしながら、誰もが楽しめる乗り物へ スズキがジャパンモビリティショー2023(JMS2023)で出品したのが、16歳の高校生からセニアカーに抵抗のある高齢者まで、誰でも簡単に楽に[…]

RSタイチ新作シューズ登場|防水・透湿「ドライマスター」採用の万能&アドベンチャーモデルを解説

RSS016 ドライマスター ストライカー シューズ:車種を選ばない万能スタンダードモデル 乗るバイクのジャンルや服装を選ばない、スタンダードで万能なデザインが特長の新作ライディングシューズ。 アッパ[…]

「コレどうやって使うの?」Amazonレビュー1万6000以上の名作ギアを購入!「マジでよく出来てるわ…」実際に使ってみて驚嘆のアイテムを紹介

ツーリング&キャンプを楽しむ人の強い見方 寒い冬もようやく終わりが見えてきて、春の陽気を感じるこの季節。しばらく遠ざかっていたツーリングに出かけてみたくなるシーズンでもある。気軽な装備で楽しむのもいい[…]

最新の記事

  • 広々前室+2ルーム構造をエントリー価格で実現! デイトナの新ツーリングテント「MAEHIRO DOME E」発売、グローブ対応アジャスター入り口など実用機能も採用
  • ”走る宝石”が新体制で加速!MVアグスタの国内輸入総代理店に「コシダテック」が就任!
  • 【これは盲点】使い勝手が確実に良くなる! 結束バンドの裏ワザ的開封方法・2種を紹介
  • 貴重な250 Vツインクルーザーが上陸。ヒョースン GV250Xロードスター「カスタムモデルのような仕上がりと存在感」【東京モーターサイクルショー2026】
  • 愛車とともに育てる本革の魅力。デグナーのレザーサドルバッグでツーリングの積載力をスタイリッシュに拡張しよう
次のページ:写真をまとめて見る
  • 1
  • 2
📎📎📎📎📎📎📎📎📎📎
BOT