【恐怖】Googleのロボタクシー、トランクに「知らない男」
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運転手がいないため、本来は「無人」であるはずの自動運転タクシー(ロボタクシー)を呼んだのに、到着した車のトランクには知らない男が乗っていた──。そんな出来事が米国で起こった。
カリフォルニア州ロサンゼルスで、ある女性がGoogle系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)のロボタクシーを配車してドアを開けたところ、トランク部分に不審な男が乗っていることに気づいた。
SNSに投稿した動画によると、その男は言い訳をしているが、女性は怯えて混乱していることが分かる。無人のはずの車両に人が乗っていたら、誰もが恐怖を感じるはずだ。
記事の目次
- ■呼んだ自動運転車に知らない男が…
- ■Waymo側の対応は?
- ■今年東京でもサービス開始予定だが…
■呼んだ自動運転車に知らない男が…
今回のトラブルを撮影した動画は、2025年12月にTikTokに投稿された。この動画を撮影した女性は、娘の送迎のために配車アプリを利用してWaymoのロボタクシーを依頼した。しかし到着したロボタクシー車内の様子がおかしいことにすぐに気づいたようだ。なんと、ハッチバック車のトランクに知らない男が入っていたのだ。
@luckythurmanI ordered a Waymo for my daughter and a random was in the trunk. #viralvideo #fyp #waymo
♬ original sound – luckythurman
TikTokに投稿された動画は、男がいるのに気づいたところからスタートしている。どうやら女性はかなり冷静に対処できたようだ。その男に近い後部座席ではなく、Waymo車両では通常使うことのない助手席側のドアを開けて撮影している。(Waymoのロボタクシーではユーザーは後部座席に座ることが前提となっており、運転席や助手席に座ってはいけない決まりになっている)
動画では、女性が「なぜトランクの中にいるの?」と男に聞いている。男は「俺も今それを考えているところだ。このクソったれが、俺を外に出してくれないんだ!」と叫んでいる。女性が再度「なぜそこにいるの?誰があなたを入れたの?」と聞いても、男は「連中が俺をここに入れたんだ」と話し、誰に入れられたのかは明らかにしないまま「人々」に閉じ込められたのだと主張している。
以下がやりとりの一部始終だ。
「なんでトランクの中にいるの?」 「それを今、俺も必死に考えてるところだ」 「このクソったれが、俺を外に出してくれないんだ!」 「なんで中にいるの?」 「え?」 「誰があんたをここに入れたの?」 「あの、その……」 「何?」 「人々がだよ」 「いや、だからそれを聞いてるんだけど」 「それを言ってるんだって」
結局、その男は警察官に身柄を拘束された。現地メディアによると、ロサンゼルス市警察はこの件について捜査を行っていると回答しているという。一方、女性はWaymoのオペレーターと連絡を取り事態はいったん収束した。
■Waymo側の対応は?
現在、Waymoは捜査当局と協力して映像を確認し、状況の把握と問題解決のため動いているようだ。しかし男がいつどのようにしてトランクに入り込んだのかはまだ分かっていない。
Waymoは現地メディアを通し、利用者は乗車前に車内を再確認してほしいと呼びかけている。また、もし何か異変があった場合は、911(日本の110番や119番に該当する緊急電話番号)に通報してほしいとも付け加えている。
Waymoの広報担当者は、「私たちは乗客の安全を守り、事業を展開する地域社会からの信頼を得ることに全力で取り組んでいます。今回の出来事は容認できるものではなく、現在これに対処するための取り組みを積極的に実施しています」とコメントした。
■今年東京でもサービス開始予定だが…
本来、Waymoのロボタクシーは車内の様子もカメラやセンサーで監視しており、配車を行った人物以外がドアを開け、入り込むことはできないはずだ。もし強引に車内に入ることができたとしても、すぐに車両が異常を検知し、すぐにWaymo側へ通報が行くはずだ。
2018年に世界で初めてロボタクシーサービスを商用化し、自動運転開発をリードする存在のWaymoでも、まだ「脆弱性」があることが分かった。同社はこれまでにもたびたびトラブルを起こしていることで知られている。他社より展開エリアや走行距離、乗車回数が圧倒的に多いため、事故やトラブルが目立つのはある意味仕方のないことだとも言える。
Waymoは2026年に日本の東京でもロボタクシーを展開する予定だ。おそらく、サービス開始後しばらくはセーフティドライバー同乗のもとでの運用になると考えられる。慎重な国民性の日本人に、ちゃんと受け入れられるだろうか。
【参考】関連記事としては「Googleの自動運転タクシー、また「逆走」→プチ炎上」も参照。
記事監修:下山 哲平(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)【著書】 ・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド ・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)