コスパの良い望遠レンズでカワセミ写真を楽しもう、70~300mmの画質も検証(飛翔追加)
コスパの良い望遠レンズでカワセミ写真を楽しもう、70~300mmの画質も検証(飛翔追加)

コスパの良い望遠レンズでカワセミ写真を楽しもう、70~300mmの画質も検証(飛翔追加)

カワセミに遭遇してから1カ月がたち、毎日公園の池での撮影に通っています。普段は花をマクロレンズで捉えるのが好きな私ですが、ある日70~300mmのタムロン製のレンズを手に偶然にもカワセミを発見し、撮影を始めました。

このレンズは、チョウなどを撮る際にたまに使用するだけで、普段はマクロレンズをつけたままでバッグに忍ばせています。カワセミに対する印象は、一般的なサイトで見られるようなダイブや餌をくわえた飛行姿など、私の写真とは縁遠いものだと考えていました。600mm以上の超望遠レンズが必要な世界だと思い込んでいたのです。

しかし、実際に300mmのレンズで撮影してみると、意外にも魅力的な写真がたくさん撮れることが分かりました。飛行やダイブ写真を追い求める方には物足りないかもしれませんが、これからカワセミ撮影に挑戦したい方にとって、少しでも参考になる情報を共有できればと思います。

目次
  1. カワセミの魅力
    1. カワセミの外見や生態
  2. 撮影ポイント
    1. 撮影地
    2. 撮影の注意点
    3. 時間帯や場所、距離
    4. 距離別の画像と拡大画像
  3. 格安望遠レンズの選び方
    1. 予算に合わせた選び方
    2. レンズのスペック解説
  4. 撮影の基本テクニック
    1. カメラの設定
    2. 動きに対応した撮影テクニック
  5. カワセミ写真の編集
    1. トリミングの重要性
    2. 光量不足の写真編集
    3. 編集ソフトの活用
  6. トラブルシューティング
    1. レンズのトラブル対処
    2. 悪天候時の対策
  7. 2024年秋
  8. 300mmレンズで撮る飛翔
    1. 300mmレンズで撮る利点とは
    2. カワセミの飛翔撮影のコツ
      1. 飛び出しのタイミング
      2. 着水から帰還まで
      3. ホバリング中
    3. 場所と時間
  9. まとめ

カワセミの魅力

実際に撮ってみて感じたカワセミの魅力を紹介します。写真はすべて同じレンズ(タムロン70~300mm)で撮っています。

カワセミの外見や生態

初めてカワセミを撮影した際の印象は、その美しい羽根が際立っており、目を引く鳥だと感じました。この季節(冬)は周囲が主に茶色で埋まっている中で、輝くようなブルーの姿が遠くからでも目立っていました。

調べてみると、冬の時期になるとカワセミは縄張りを築いて単独で過ごすことがわかります。通常、活動時間は朝早く陽が昇ってから1~2時間で、その間に何度もダイブして餌獲りをしています。

私が撮影している場所のカワセミは、少しだけ遅めの8時~11時くらいまでが特に活発で、ダイブも繰り返しています。朝は寒さで池が凍ることもあるため、ダイブは行われません。

午後は彼らがお気に入りの枝にずっと留まることがあり、1時間以上じっとしていることもあります。この時間帯は枝にとまった写真を撮るのに適していますが、見つけるのは一苦労で、飛ぶまでどこにいるか分からないことがよくあります。

早朝と夕方はけっこう活発に動くと言われていますが、写真撮影には暗すぎてブレが発生しやすいため、私は朝1時間と午後から1時間程度、状況を見に行っています。撮影が可能な場合は少し延長してしてみることもあります。

撮影ポイント

川や池などの様々なフィールドがありますが、今回は遭遇した池を紹介します。

撮影地

私のカワセミ撮影の舞台は、地元で有名な小さな池です。約10年前までは美しいハスの花が咲き誇り、その美しい風景にはカワセミもしばしば訪れていました。しかし、時とともに池が汚れ、ザリガニや亀が増えたことでハスが全滅し、カワセミの姿も見られなくなりました。

昨年、地元の方々が行った取り組みで、池の水を完全に抜き、外来魚の駆除を行い、水質を改善しました。その結果、秋になると再びカワセミが池に戻ってくるようになりました。

この池は1週するのに3~4分で回れるほど小さなもので、途中には2つの神社があり、参拝や散歩を楽しむ人々でにぎわっています。また、ゴイサギが営巣している場所もあり、その周辺は人が通ってもヨシが多く視界が遮られるため、カワセミもそこで休息することが多いです。ただし、この場所は撮影には離れており、背の高いヨシも多く、その中にカワセミが入り込むと出てくるのを待つしかありません。

池の中には、木が少しだけ生えている場所があり、そこにはお気に入りの枝があります。不思議なことに、カワセミはたくさんの枝からなぜか同じ枝を選んでとまることがあります。これは、何回か写真を撮って比較してみて気づいたことです。

藤の枝が多く、枝にかぶらない位置を探しているとほぼ毎回一緒の位置で撮っています。一度撮った場所は近くの枝などにやってくることが多いので、待ってみると良いでしょう。

12月27日に撮った画像と1月19日に撮った画像ですが全く同じ枝の同じ場所にとまっているのが分かります。

撮影の注意点

カワセミは個体差があり、中には3~4mの近距離から撮影できるものもいれば、50~60m離れていても気づいて飛ぶものもいます。体を伸ばして細長く構えると飛ぶ合図となり、その瞬間にシャッターを押してもなかなか追いつかないことがよくあります。

私が撮影した個体は、時間帯や日によっては寄っても逃げないことがあり、最短3mくらいまで寄って撮らせてくれました。人通りが多い場所であるため、人間に対して害を感じていないようです。ただし、カメラを構える動作には敏感で、離れていても飛び立つことがあるため、私は後ろ向きでカメラをバッグから出して構えるようにしています。

これは、チョウの撮影で身に付けたテクニックですが、まずは離れた位置から1枚撮り、1歩近づいてまた1枚という具体的なアプローチを取ります。ただし、あまりしつこく追いかけると警戒され、カワセミが姿を見せなくなる可能性があるため、注意が必要です。

人間の目が分かるようで、そのまま近づくと飛んでしまいますが、ファインダーをのぞいたまま連写して近づいたら意外に寄れた時もありました。ただし、足元が見えないので推奨はしません。

時間帯や場所、距離

池の中には数か所撮影スポットがあります。以下に、私が連日通った公園でのカワセミの観察データを表にまとめました。個体差があるため、参考になるかどうかはわかりませんが、日付と時間、とまっている枝の距離などを含めています。日付がない日は、遭遇できなかったか撮影できなかった日です。(2023年の年末から2024年の1月)

日にち時間場所、位置(地図の番号)距離12月27日13時頃枝とまり(3)約10m12月28日14時頃枝とまり(3)約20m12月29日14時頃ヨシとまり ダイブ(2)約25m12月30日10時頃13時頃枝とまり(3)神社フェンス約20m約10m1月4日14時半頃ヨシとまり ダイブ(2)約25m1月6日10時頃枝とまり(3)約20m1月10日11時頃ヨシとまり(1)約20m1月11日13時頃枝とまり(3)約15m1月12日13時頃枝とまり(3)約7~8m1月13日13時頃枝とまり(3)約6~7m1月14日14時頃枝とまり(3)約10m1月15日8時半頃枝とまり(3)約15m1月16日8時半頃フェンス、枝移動(4)約25m1月17日8時半頃13時頃屋根、ヨシ移動 ダイブ(1)葉のある枝とまり(3)約25m約6~7m1月18日9時半頃ヨシからダイブ(2)約30m1月19日12時半頃枝とまり(3)約10m1月21日15時半頃ヨシとまり(2)約25m1月22日8時半頃12時半頃石、枝、ポール、移動(5)ヨシ、枝とまり(2)約5~10m約30m1月23日13時頃枝とまり(3)約20m1月24日12時半頃枝とまり(3)約4m1月26日9時頃フェンスとまり(4)約7~8m1月29日9時頃13時頃枝とまり(3)枝とまり(3)約8m約6m1月31日9時頃13時頃枝とまり(3)フェンスとまり(5)約7m約10m

1カ月の間に6割近く撮影できています。姿を見るだけという日を入れたら8割近くなり縄張りには、ほぼ毎日のように訪れていることが分かります。

ダイブをするのは早い時間が多いようで、午後は枝留まりが増えてあまり動かないことがあります。

私の腕ではダイブの写真は速すぎてファインダーの中で捉えづらく、ピントも合いにくいようです。

撮影の距離は近いに越したことはありませんが、そうそう簡単には近づけないものです。レンズやカメラによって撮影の距離の限界も違ってきて、私が使っているタムロン70~300mmのレンズでは、条件にもよりますが15mくらいが限界でそれ以上は写っていても拡大してみるとディテールのはっきりしないものが多いです。10m以内というのが理想ですが、それは個体差によって寄れる場合と無理な場合があります。

距離別の画像と拡大画像

◎約25m(日の当たる場所)

輪郭は分かっても拡大するとディテール、ノイズ共に厳しいです。

◎約15m(日影)

約25mよりもノイズが多くディテールもはっきりしません、おそらく暗い場所でしたので、ノイズも増えたものだと思います。明るい場所よりも限界の距離が短いようです。

◎約10m(日影)

かなりはっきり見えて来ましたが、暗い分やはりノイズが目立ちます。

◎約4m(曇り空)

日影よりは明るく、距離も近かったので、ディテールやノイズも良好です。ただし、ここまで寄れるのは、めったにないでしょう。

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格安望遠レンズの選び方

コスパの良いレンズ=低画質とは限りません。

予算に合わせた選び方

一般的に、カワセミの写真は大きな望遠レンズを使用する印象があり、有名な撮影スポットでは早朝から三脚に大型の超望遠レンズがズラ~っと並ぶ光景が見られます。その中に入り込んで撮影することはなかなかハードルが高いと感じられ特に300mmは鳥撮影の世界では広角レンズという認識ですので、気後れしてしまうこともあるかもしれません。

カワセミの撮影において、適したレンズは600mm以上の超望遠レンズが一般的です。これには解像度の高さやオートフォーカスの速さ、追従性能などが求められます。ただし、レンズだけでなくカメラの性能も影響を与えるため、選択には慎重さが必要です。メーカーの純正レンズは品質が高いものの、安いものでも10万円をこえ、高額なものでは100万円をこえることもあります。

どのようなレンズが適しているかは一概に言えません。カワセミの生息地によって異なり、広大なフィールドでの撮影では600mm以上の望遠が必要な場合もあります。一方で、私が撮影しているような小さな池では、200mm程度の望遠でも十分にカワセミを捉えることができるかもしれません。また、カワセミの個体差によっても異なり、一部の個体は比較的近づいても逃げないことがあります。

私は主にマクロ撮影を楽しんでおり、カメラバッグにはサブとして70~300mmのレンズを入れています。セットレンズの後、純正の大型レンズは価格が高いため、予算に合わせてタムロンの70~300mmレンズを選びました。中古なら2万円以下で入手できることもあります。

レンズのスペック解説

タムロンSP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD (A005)2010年発売2020年生産終了。デジタル・フィルム兼用でフルサイズからAPS-Cまで幅広く使えるレンズです。タムロン初「超音波モーター」「XLDレンズ」採用、「手ブレ補正機構」搭載。

レンズ構成12群17枚最短撮影距離1.5m最大倍率1:4全長151.1mm質量765g最小絞りF32-45

このレンズは解像度もそこそこ良く、チョウ以外にも紅葉写真などさまざまなシーンで活用しています。予算に合わせたレンズの選択は、自身の撮影スタイルや用途に応じて重要です。大きな望遠レンズには敷居が高いと感じる方でも、手頃な価格で手に入るレンズで十分に魅力的な写真を撮ることができます。

リンク

撮影の基本テクニック

カワセミ撮影に関しての注意点などを以下にまとめました。

カメラの設定

私が使用しているカメラはニコンのD750で、フルサイズの一眼レフです。

花の撮影では動かないため、ライブビューで拡大してピント合わせをする癖がついていました。カワセミも同じつもりで最初はライブビューで拡大してピントを合わせていました。ところが合わせるまでに時間がかかり、その間に気づかれて飛ばれることが多かったのです。そのため、ファインダー撮影に切り替え、AF-SからAF-Cに設定を変更しました。もちろん、連写も使用していますが、静音モードではなく通常のモードで撮影しています。動きよりもカメラのシャッター音は、あまり気にならないようですが、団体の中で撮影する際には注意が必要かもしれません。

ダイブの撮影では、フォーカスポイントの設定を3Dトラッキングにしていますが、被写体をファインダー内で捉えておかないとピントが外れてしまいますので、かなりの慣れがが必要です。私は追いつかず、連写中に偶然撮れたものしかないです。

また、私の使用しているレンズは手ブレ補正が故障しているため、シャッタースピードをできるだけ1/500秒以上に設定し、F値を開放(f5.6)に調整しています。場合によってはISOを調整していますが、遅いシャッタースピードだと手ブレよりも被写体のブレが起きやすいため注意が必要です。暗い場所でもISO1600くらいまでで抑え、ノイズが目立たないように調整しています。

カメラは、オートフォーカスの速さや追従性などを考慮して選ぶと良いでしょう。気になるのは、世界初のグローバルシャッター搭載、最近発売(1月26日)されたソニーの「α9 III」です。最速シャッタースピード1/80000秒、連続撮影120コマ/秒で撮られるカワセミの世界を見てみたいです。

デジタル一眼「α9 III」 動きに対応した撮影テクニック

カワセミの撮影においては、繊細な反応に注意が必要です。首を頻繁に動かしたり体の向きを変えると、すぐに飛ばれることがよくあります。望遠でのぞいていると、時折目が合うこともあります。撮影中はできるだけ動作をゆっくりとし、大きな動きを避けましょう。隠れるものがあれば草や木などを利用するのも良いでしょう。

カワセミが身を低くしたら、即座に飛び立つことがあります。彼らの敏感な反応に注意しながら、静かに観察して撮影しましょう。休憩中は一度枝にとまると、おどかさない限りわりと同じ所でじっとしています。

常に同じ枝にとまっている場合、三脚を使ってピントを合わせることも考えられますが、三脚を立てる動作も気になるようです。枝が混み合っている場所では手持ちの方が自由度が高くベストなアングルを探しやすいです。私は、三脚を使っても手持ちでも撮影の差がそれほどないと感じた経験から、アングルの制約を避けて手持ち撮影に切り替えました。

枝にとまった状態とエサを求めてダイブする瞬間では、撮影方法も変わります。とまった状態では基本的に動かないので、AF-Sなどの設定でフォーカスを合わせることができます。一方、ダイブを捉えるためにはAF-Cで3Dトラッキングなどの追従機能が必要です。ダイブしたりホバリングなどの写真は水中から餌を捕って上がったところや水しぶきが上がって迫力のある場面など動きを撮りたいので少し距離を置いて飛び込んでから上がって来るまでの画角を確保したいところです。同じカワセミでも状況によって撮影テクニックを変え、全く違った表情をとらえる楽しさがあります。

カワセミはダイブしているとき以外は、基本日陰や木の枝の影など暗い場所にいることが多いです、モズなどの天敵にそなえて日当たりがよく開けた場所にはあまり出てきません。測光モードによっては被写体がアンダーになることがあります距離が離れている場合は特に注意が必要でカワセミのいる部分を重点に測光しましょう。

カワセミ写真の編集

撮影後の編集もカワセミ写真の楽しみの一つです。

トリミングの重要性

カワセミ写真は300mmのレンズに限らず、トリミングを前提として考えます。特にネットでよく見られるダイブの写真は、カワセミが大きく迫力があるのですがトリミングしたものが多いです。そのため、トリミングした際にもクリアな解像度を保つことが課題です。

光量不足の写真編集

良い条件の場所では、十分な光量があり、枝かぶりも少なく、5~6m以内まで近づけることがあります。しかし、私が一番苦労したのは光量不足でした。日当たりの良い場所では動きが活発ですが、休憩中は日陰の木の枝や葉の影に隠れることが多く、撮った写真の8割程度が暗くなってしまいました。

明るくレタッチするとノイズが目立つため、ノイズ除去など編集できるソフトやオンラインの無料エディターを使って編集しています。RAWで撮影しておくと、JPGよりは修正できる幅が広がります。

ノイズ除去などの高画質処理をするときれいには見えますが、拡大してみると細部は塗りつぶしたような感じにみえます。クッキリと見えるようにレタッチすると、ある程度ザラザラしたノイズがあるように見えノイズとディテールのバランスを取るのは難しい作業です。

写真の編集では、色調整も重要です。羽根の色は光の当たり方や天候によって異なり、ホワイトバランスで調整することも可能ですが、私は基本的にそのままの色を尊重しています。

編集ソフトの活用

写真の編集には、フォトショップやライトルームがオススメですが、これらは機能が多くなかなか慣れるのが難しいかもしれません。

手軽に高画質化できるオンラインエディターとして、Myeditがあります。このツールではノイズ除去や手振れ、ピンボケ補正などがワンタッチで行え、とてもきれいな写真が簡単に作成できます。ただし、完全にノイズを消すとディテールが失われ、ベタっとした仕上がりになることがあります。

また、Pixerというエディターではレイヤー機能を使用した編集方法があります。具体的には、レイヤーの複製を行い、AIマスクで背景を切り取り、カワセミの明瞭度を整えてから元のレイヤーの背景だけをノイズ除去するという手順です。これにより、程よく仕上げることができます。

エディターの使い方は↓

ウェブ上で使える画像編集エディター6選、無料で使える機能や有料との違いを解説Web上で利用可能な画像編集ツール6サイトの無料機能や登録不要でアクセス可能な機能を詳細に解説したブログです。各サイトの使いやすさや特徴を紹介し、無料利用できる機能に焦点を当てました。画像編集に興味のある方や手軽に始めたい初心者に役立つ情報が満載です。fantasyphotolife.com

枝かぶりがある場合は、アングルを変えても枝が入るようならばとりあえずそのまま撮影しておきましょう。後でツールを利用して枝を消すことができます。私が試した中で「adobe firefly」は違和感がなく枝をきれいに消すことができました。フォトショップにも同様の機能があり、効果的に使えます。

トラブルシューティング

撮影にはトラブルがつきものですが、回避の方法などを知っていると役に立ちます。

レンズのトラブル対処

価格が安いからというわけではありませんが、タムロンの70~300mmは中古で手ぶれ補正が故障しているものが結構見受けられます。このレンズは非常に強力な手ぶれ補正機能が搭載されているため、手持ち撮影には欠かせない機能と言えます。

手ぶれ補正が故障してしまった場合の対処法として、以下の方法が考えられます。

  • 三脚の使用アングルの面では三脚使用より手持ち撮影が自由がききますと書きましたが、手振れ補正がないことを考えると三脚使用によって安定性は確保できます、ちなみに三脚使用時は手振れ補正はOFFにしています。
  • ファインダー撮影に切り変えライブビュー撮影はカメラが安定しないことが多くブレやすいので、ファインダー撮影で顔をつけることでブレにくくすることができます。
  • シャッタースピードの調整シャッタースピードを上げることで、手ぶれが軽減されます。ただし、暗い場所ではISO感度を上げて撮影するという選択も考えられますが、その場合はノイズの発生に注意が必要です。

マクロ撮影ではあまり気にならない手ぶれ補正ですが、300mmを超える望遠レンズではかなり影響があります。

悪天候時の対策

カワセミは通常、天候に左右されず現れてくれますが、風が強いとピント合わせが難しくなることがあります。また、雨天時にはカメラの保護が大変であるため、雨の日は撮影を避けることが良いでしょう。

逆に悪天候が幸いすることもあります。雪が降っていた日、風雪の影響で枝にとまって丸まっている様子が見受けられ、動かず最短距離(約3m)で撮影できました。

雨や曇りの日は光量が不足し、シャッタースピードが遅くなりやすく、撮影時のブレが生じやすいです。このような条件下ではカメラの設定をシャッタースピード優先にし、十分なシャッタースピードを確保するように調整します。

2024年秋

春から夏にかけて繁殖のためか、姿を消していたこの場所に8カ月ぶりに姿を見せました。

2024年11月25日

2024年12月13日

300mmレンズで撮る飛翔

写真集で見かける、カワセミが水に飛び込んだり、餌をくわえて上がってくる瞬間は迫力満点で感動しますよね。今回は、私が実際に数日間通って撮影練習した経験をもとに、300mmレンズでカワセミの飛翔写真を撮るコツを紹介します。

一例ですが、私が毎日通って練習したサンプル写真を参考に解説します。

ただし、私は鳥写真のエキスパートじゃないので、今回数日間、回数にして7~8回ですが、初めてカワセミの飛翔を撮ったものです。

全てがきれいにと言うのは、300mmのレンズや慣れていない初心者には難しいのですが、唯一300mmで飛翔を撮る利点があります。

300mmレンズで撮る利点とは

実際に300mmレンズで20mほど離れた場所を撮影すると、カワセミの大きさはこれくらい、豆粒ほどです。これをクロップ(トリミング)して作品にします。

上記の画像を見て分かるように300mmレンズの最大の利点は広い画角です。飛び出しから着水まで入り込むような画角です。

600mmや800mmの超望遠レンズはアップで撮影できる一方、画角が狭く、カワセミの飛び込みから着水までをフレームに収めるのは難しくなります。初心者にとっては、300mmの方がカワセミを見失いにくく、飛翔シーンを追いやすいのです。

慣れてくると照準器(ドットサイト)などで追うことができるようですが、初心者には難しいものです。その点300mmのレンズは鳥撮影においては広角レンズと言われるくらい、広い画角で撮影できますので、初心者や慣れていない方には最適なレンズなのです。

カワセミの飛翔撮影のコツ

広い画角でも、被写体が遠すぎると解像感が落ちてしまいます。理想的な撮影距離は15m〜20m以内。この距離なら、後でクロップしても十分なディテールを保てます。

飛び出しのタイミング

一番難しいのが飛び出しのタイミングです。周りをキョロキョロ見回して、おなかを凹ませて飛ぶといわれますが、ファインダーをのぞきっぱなしで見ていてもタイミングがなかなかつかめません。

飛び出しの瞬間は、カワセミが飛び込む場所によって変わってきますがとらえるのは難易度が高いです。プリキャプチャー機能などがついたカメラでは、シャッターを切る1秒前くらいから記録されるので便利ですが、私のカメラは残念ながらありません。

ただし、以下の3パターンを覚えると予測しやすくなります。

1 とまった位置からいきなり下に飛び込む

ほぼ連写で対応できますが、水面まで距離がありすぎると追いきれない時があります。とまっていた枝に帰ってくることが多い。

2 とまった位置の近くでホバリングをしてから下に飛び込む

一番撮影しやすく、数回撮影を繰り返したら、私でも撮影ができるようになりました。この場合も、とまっていた枝に帰ることが多いです。

3 とまった位置から離れた場所へ飛んでホバリングしてから飛び込む

ホバリングだけを撮るならば良いのですが、飛び込むタイミングも難しいです。また、飛びこまなかったり、最初と全く離れた場所の枝に移動したりすることが多いようです。

写真を見ながら解説します。

葦の枝にとまっているカワセミ、すぐに飛ばない場合は脚が見えないそうです。落ち着きなく周りを見回して、飛び出しますが、その瞬間はなかなかとらえられませんでした。

飛んだ瞬間は分かるので、できるだけ遅れずに連写を開始します。シャッターを切った瞬間にはもう近くでホバリングを開始していました、ほぼ真横に飛び出しているのでピントもそれほどズレずに済んでいます。

この時、体の向きの反対(後ろ向き)には飛ばないので画面の左端にカワセミを置いて待機するとシャッターを切ったときにはファインダーの中央付近でとらえることができます。

ホバリング中はほぼ同じ位置なので、連写を続けても大丈夫です。

ホバリングから下降に入ると急にスピードアップしますので、ブレやすくとらえにくくなります。この時点で連写を止めて飛び込む位置を確認したほうが後の撮影が楽になります。

着水の瞬間は、何枚か有りましたが、水しぶきなどで何が写っているか分からない状態でしたので没にしました。

私のカメラではAF-C、3Dトラッキングという設定です。シャッタースピードは、できれば2000分の1秒以上になるように絞り、ISOを調整します。

着水から帰還まで

飛び出しは、結構タイミングが難しいのですが、着水から帰還までは少し難易度が下がります。

飛び出しで4~5枚連写した後、着水した水面の波紋にピントを合わせ直します。早ければ1秒以内に水から出てきますのでゆっくりしては居られないです。オートフォーカスの追従も試してみましたが、なかなか追うことができずピントが外れる確率も高くなり慣れなければ無理と思いました。

波紋にピントを合わせる場合は、多少のズレもありますので、何度も撮ってみるしかないです。私の場合は50枚で1枚満足いくのがあれば良い方でした。ダメなら削除すれば済むので、とにかくたくさん撮影することです。

波紋にピントを合わせる場合は、3種類のパターンすべてに対応できます。タイミングが合えば水から上がって来る瞬間や飛び散った水しぶきまでとらえることができます。

帰還は同じ枝などに戻る場合が多いので、その枝に置きピンして待つという手段もあります。

ホバリング中

ホバリングの最中ですが、長ければ10秒以上ホバリングしていますのでその間にピントを合わせて連写します。

離れていると小さすぎてオートフォーカスが合わないことがあります、長めのホバリングの場合マニュアルフォーカスでも対応できます。

とまった位置から離れた場所でホバリングした場合は、同じ枝に戻る確率は低くなります。

場所と時間

こちらの場所では、水面から3~4mの葦の枯れ枝で、数日間同じ場所にとまってダイブしていました。

時間は、午後の1時~2時くらいが盛んに飛び込んでいたようです。朝の早い時間はあまり見られませんでした。

また、去年(2024年)はほとんどダイブが見られなかったのに対して今年(2025年)の個体は1時間の間に20回ほどダイブを繰り返していました。

一度飛びこむと何度か繰り返し飛び込むことが多いようなので、動きがあったら準備しておきましょう。

一日に何度か餌をとるようですが、満腹になってじっとしていると、1時間以上動かないこともあるので、辛抱強く待機するか、近場なら出直します。

あくまで、300mmレンズで撮った写真ですが、飛翔写真の素人が10回以内の撮影でこれくらい撮影できたという例です。

まとめ

私のカワセミ撮影は、偶然の遭遇から始まりました。コストパフォーマンスが高いタムロンの70~300mmレンズを使用していますが、手ブレ補正が故障しているため、修理か中古の購入を検討中です。

100~400mmのレンズも考えましたが、離れた距離での違いがあまり感じられないと思い、見送りました。また、同じタムロンの70~300mmのミラーレス対応レンズも評判が良いようで、将来的にはミラーレスカメラを導入し使用してみたいと考えています。

今回は、コスパの良いこのレンズを使った作例です。1カ月ほど通っていると不便ながらもそこそこのものが撮れるということがわかりました。

プロ並みのものを望む方には参考になりませんが花を撮りながら近くに来た鳥を撮りたい、またその逆も。そんな思いをされて写真を撮っている方は意外と多いのではないでしょうか。

かなりブレてボケた写真ですが、私にとっては十分な一枚です。ただし、とまっている写真は、できるだけ近くで質感を重視したいので、寄れるチャンスを待っています。おなじカワセミの写真でも「静」と「動」、全く違ったものが一つのジャンルにあるというのは面白いものです。

冬の間の1カ月しか撮れていませんが、これから繁殖期などを迎えてどうなっていくのかまた観察して行こうと思っています。

2025年、カワセミが帰ってきましたので、2024年に撮れなかった飛翔写真に挑戦してみました。

これからカワセミ撮影がしたいという方に向けて、少しでも参考になれば幸いです。

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