ONKYO Integra A-815GTR
- ONKYO Integra A-815GTR
¥59,800(1982年頃)
スーパーサーボ・インテグラル方式や、デルタターボ電源を搭載したプリメインアンプ。 従来と代わらぬ大きさで理想の電源に近い効果を得るため、デルタターボ電源を開発・採用しています。これにより、音質に悪影響を及ぼす電源部部の特殊な混変調歪の発生を、従来の電源に比べて-20dB低減させています。 アンプ部にはスーパーサーボインテグラル方式が採用されています。逆チャンネルスピーカーから放射される音圧等の外部要因によってスピーカーに誘起される起電力が、スピーカーのマイクロホン効果により直接アンプ側へフィードバックされ、空間を音が伝わる分だけ時間差をもったこの起電力が、アンプの出力段のリニアリティにより、時間差歪を発生させます。この問題を、特殊なリニアリティ補正回路により従来のものに比べて低減しています。また、アンプの出力側の+−両極にかけられたサーボ機構により、有害な超低域成分や、電源部のトータルインピーダンスに起因する歪の原因ともなる雑音成分を低く抑えています。 GTRシリーズではMCカートリッジの性能をいかすため、単なるヘッドアンプや昇圧トランスによる付け足しではなく、高品位のMC再生をメインに考えたハイゲイン・ストレートイコライザアンプを搭載しています。しかもトーンアンプやバッファアンプまで省いてハイゲインのパワーアンプにダイレクトで入力する完全2アンプ構成で音の純度を向上させています。また、イコライザアンプの終段はA級プッシュプルとし、高域での重負荷にも対応し、低歪で次段へ信号を送り込みます。さらにイコライザ、パワー共に裸特性を検討し、全体のリニアリティを向上し、聴感的にも効果の得られる低帰還方式を採用しています。 独自のトーンコントロールであるダイレクトトーン方式を採用しています。音質上の問題の多かったトーンアンプを省略してしまい、ボリュームコントロールに関連したラウドネス回路を利用してトーンを可変するため、音質的な問題のないパッシブ素子のみで回路が構成されています。これにより、音質上の変化をおさえています。 出力トランジスタの動作について、リニアスイッチング方式を採用しています。2個のトランジスタを使用する点はB級と変わりませんが、問題となる動作カーブのつなぎ目のリニアリティを、独特のバイアス回路で補正して全体としては常にリニアな動作特性を得ています。これによりクロスオーバー歪はA級増幅に匹敵し、効率はB級という構造となっています。また、High fTパワートランジスタの採用により、スイッチング歪も無視できる範囲に追い込んでいます。 回路のシールド材だけでなく、それ以外の各部品についても、必要な部品は全て鉄等磁性体の使用を避け、銅、真鍮、アルミ等非磁性体素材を使用しています。 カートリッジセレクターは、最高のマッチングが得られるよう、MC1系統にMM1系統を搭載しております。また、モード切換えも全機種5段階のフル装備(Norm、Rev、R+L、L、R)しています。 重要な回路には周波数特性、歪特性に優れた特殊音質改善型抵抗器を採用しています。