Magene「L508 レーダーテールライト」ファーストインプレッション
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Magene「L508 レーダーテールライト」ファーストインプレッション

Magene「L508 レーダーテールライト」ファーストインプレッション 2022 10/31 コラム GROWTAC Magene 2022年10月31日2022年11月1日 11567view

この記事は約 14分で読めます。

GROWTACよりご依頼を頂きまして、同社が代理店を務めるMAGENE(マージーン)のリアビューレーダー付きテールライト「L508 レーダーテールライト」を長期使用レビューすることになりました。

本記事では、開封からファーストインプレッションまでを書いていきます。

目次

まえがき

まずはレビュー依頼を頂いた経緯について書きます。

DMで依頼が届く

10月半ばのある日、GROWTAC公式アカウントからDMが届きました。

メッセージの内容は、「新たに販売を始めるリアビューレーダー付きライトのレビューをして欲しい」というものでした。

GROWTAC L508 レーダーテールライト 自転車で車道を走るには危険がいっぱいです。特に車道上での車両との折り合いはなかなかつきません。これは双方にとって大きな悩みの1つです。L508なら、テールライトとし...

レビュー対象は「L508 レーダーライト」。中国のメーカー、Mageneが発売したリアビューレーダー付きのテールライトです。

https://t.co/utcj8jNDlv

へー、magicshineとmageneコラボのレーダー付きテールライトが正式リリースになったのか。

— ばる (@barubaru24) October 11, 2022

実は依頼を頂く前からこの製品の存在には気づいていましたが、日本での発売の情報はまだ出ていませんでした。

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GROWTACと言えば、究極のメカニカルブレーキと言える「EQUALブレーキ」を作ったメーカーです。

他とはちょっと違うアイテムを自社で企画することに特徴のあるメーカーですが、最近は代理店業務も開始。中国のMageneの日本代理店となりました。

マージーン P325 CS クランク型パワーメーター 50/34T Magene

第一弾製品は、クランク一体型パワーメーター「P325 CS」。クランクも含んで6万円前後とかなり安く、話題を集めました。

今回レビューを依頼された「L508 リアビューレーダーライト」は、それに続くMageneの第二弾製品ということになります。

Magene「L508」について

GROWTACサイトより引用

「L508 レーダーテールライト」は、リアビューレーダー機能付きのテールライトです。OLIGHT「RN1500」の開発元であるMagicshineとMageneのコラボレーション製品とのこと。

ちなみにMagicshineの販売分は「SEEMEE 508」という製品名になっています。

 

GROWTACサイトより引用

テールライトとしての機能もありますが、重要なのはリアビューレーダー機能。

ミリ波を後方に向けて照射し、後ろから近づいてくる車やバイクを探知する機能があります。探知した結果はサイクルコンピューターの画面に表示でき、後方から近付いてくる車に備えることが出来るというわけです。

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この手の製品の元祖はGarminの「Varia」シリーズ。L508は、これを意識して作られた製品と言って良いと思います。

レビューの条件

今回もレビューのご依頼を受ける前に一つ確認をさせて頂きました。

当サイトでは単なる宣伝依頼はお受けしていません。ユーザー目線の本音の情報を書きたいと思っているからです。このため、短所も含めて正直なレビューを書いて良いことを承諾頂けない場合は、レビュー依頼はお断りすることにしています。

その旨をGROWTACさんに伝えた所、それで全く問題がないとの回答を頂きました。私としても非常に興味があった製品だったこともあり、レビュー依頼を受諾させて頂くことにしました

ファーストインプレッション

L508の発売日は2022年11月1日ですが、一足早く10月28日に受領しました。

 

なお、私はレーダー系の製品を使ったことがなく、今回が初めての使用となります。

スペック紹介

まずはL508のスペックについて。

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真っ向から競合すると思われるGarminのレーダーテールライト「RTL515」と比較しながらスペックを紹介します。

Magene L508 Garmin RTL515 定価 19800円(税込) 29700円(税込) サイズ 94.0 * 25.0 * 38.0mm 98.6 * 19.7 * 39.6mm 重量 65g 71g バッテリー 3.7V / 1500mAh 不明 充電時間 不明 3時間 充電端子 USB Type-C microUSB 通信機能 なし あり 通信規格 (サイコン) ANT+ (スマホ) Bluetooth (サイコン) ANT+ (スマホ) Bluetooth レーダー検知距離 140m 140m レーダー探知角 (水平方向) 40° (垂直方向) ±10° (水平方向) 40° (垂直方向) ±10° 検出可能な 後方車両の相対速度 10-120km/h 10-160km/h 一度に検知可能な 車両数 8台 8台

 

全体的なスペックはほぼ互角。それでいて価格は約1万円、L508のほうが安く設定されています。

次に、テールライトとしてのスペックを比較してみます。

Magene L508 Garmin RTL515 ソリッド(点灯) 20lm / 6時間00分 20lm / 6時間00分 プロトン(ロー点灯) 6lm / 8時間00分 8lm / 8時間00分 点滅 20lm / 10時間00分 夜用: 29lm / 6時間 昼用: 65lm / 16時間 パルス 3-20lm / 12時間00分 – 回転 6-10lm / 10時間00分 – シングルレーダー(消灯) 16時間00分 (稼働時間不明) サイコンから モード切替 × ○ ブレーキ連動機能 ○ × 車両接近時に 点滅機能 ○ ○

 

こちらも大体互角ですが、L508のほうがモードは多め。ただ、L508には(個人的には付いていないほうが嬉しい)ブレーキ連動機能が付いているという差があります。

RTL515にもレーダーのみでテールライト不使用のモードはあるようですが、何時間使えるかについては記載が見つかりませんでした。実際に使っている方から話を聞くと、15時間前後は使えるそうです。

内容物

パッケージを開けると以下のものが入っています。

・ライト本体 ・シートポスト用マウント ・落下防止ストラップ ・Type-Cケーブル

ストラップが付属するのは珍しいですね。

本体

表面の質感はツルツル。見た目の安っぽさはありません。

 

裏面。Garmin互換マウントですが、Variaとはマウントの方向が90°異なっています。Varia用のマウントに付ける場合は、マウントを90°回転させる必要があるでしょう。

 

本体にストラップを通すための穴があらかじめ開けられています。これは多分Garminには無い工夫。

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サードパーティーからこういうケースが販売されているので、こういったものをヒントに実装したのかもしれません。

日本オリジナル仕様の技適マーク入り。このマークがない無線通信機器は日本国内で使用することが出来ません。日本で販売するには技適の認証を得るまでの時間があるので発売まで時間が掛かります。

実はMagicshineの通販で一度L508を買おうとしたんですが、技適の話を思い出して購入を断念しました。通信機能のある機器を海外通販で買うと国内では使えない場合があるので、ちゃんと国内代理店の製品を買ったほうが良いです。

充電端子は昨今のスタンダードたるType-C。ただし、充電電流は最大で750mAまでに制限されています。

重量

実測重量は本体のみ63g、マウント込で84gでした。公称重量通り。

1500mAhのバッテリーを積んでいるにしては軽いです。

自転車への取付

マニュアルには下記の位置に取り付けるように指示があります。基本的にはシートポストに取り付けることになるでしょう。

 

GROWTACサイトより引用

当然ながらレーダーが正常に稼働するためには、レーダーの前に障害物があってはいけません。

私が実際に使う場合はサドルバッグを併用するはずなので、シートポストのなるべく下のほうに付けることにしました。

こんな感じ。ちょっとタイヤに近すぎるかな?と思いましたが、レーダーとしてちゃんと動作はしました。泥除けを付けた時はちょっと厳しいかもしれません。

サイコンとのペアリング

さて、次はサイコンとL508のペアリングです。

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我が家にはレーダーと接続可能なサイコンが「EDGE530」と「iGS630」の2台がありますが、まずはEDGE530でテストしてみます。

まずはL508の電源を入れます。

 

そしてセンサーを探索すると、レーダーが見つかります。チェックを入れて「センサー追加」ボタンを押すと、追加完了。

 

ペアリングが完了すると「レーダーを過信するな」という注意メッセージが表示されます。

 

レーダーとペアリング中は、画面右上にWi-Fiみたいなマークが表示されます。

レーダーとして

さて、ペアリングが終わったら実際に外に走りに出てみました。走った場所は、神奈川県川崎市の割りと交通量の多い県道・市道です。

サイコンでの表示

後ろから車が来ると、アラート音が鳴り(センサー設定で切ることも可能)、画面右側(センサー設定で左側にも変更可能)にアニメーションが表示されます。画面右上にある●が自分で、アニメーションで下から上がってくる●が車です。画面両端の色は、近付いてくる車がゆっくりであれば黄色、急速に近付いてくる場合は赤色になります。車が全て通り過ぎると緑に変わります。

 

なお、iGS630と接続した時の画面表示はこんな感じ。ほぼ同じですが、アニメーションが表示される位置が左右逆です。アイコンも♠になります。

イメージと実際の感想

私は常にバックミラーを付けていますが、毎回振り返らなくても車との距離感を把握できるので、確かに安心感がありますね。

実際に使う前は、路上の車を全て表示するものかと思っていましたが、下記の条件に当てはまる車両しか表示されません。

① 後方から近付いてくる車両であること ② 車両と自分の速度差が10km/h以上であること ③ 後方140m以内に車両がいること

一言で言えば、「後ろから相対速度10km/h以上で近付いてくる、後方140m以内にいる」車両のみがレーダーの表示対象となります。

渋滞などで車と自転車がノロノロ同じ速度で進んでいるような状況では一台も表示されません(渋滞の末尾に接続してくる車は表示される)。神奈川県の幹線道路だと、常に1~2台が表示されているような状態が多かったです。

検知する車両

自動車に関しては、トラックでも乗用車でもバスでもきっちり認識します。線路の脇を通ると、電車も認識します(車が3台連なっている表示となった)。

ただし、バイクについては単独で後ろから迫ってくる場合は反応しますが、車の後ろにいる場合は見逃すことがあるように思えました。恐らく自転車も相対速度10km/h以上なら認識しますが、車の後ろにいると厳しいかもしれません。

なお、サイコン画面上ではすべての車両が等しく「●」で表示されます。大きさごとにアイコンが別だったらもっと便利な気はしますが、これはGarmin側への要望ですかね。

トンネルでの挙動

本製品のマニュアルには「室内で使用しないように」との注意書きがあります。ミリ波を照射するものなので、障害物が多い室内では挙動がおかしくなるのかもしれません。

では「トンネルでの挙動は大丈夫なのか?」ということで、500mほどの長さのトンネルで実際にテストしてきました。

結果としては、全く問題なく車両を検知しました。トンネル内は音が反響して車との距離感が分からないことがあるので、レーダーで距離感を把握できるのはありがたいです。

使用時間

まだ「何時間使えるか」の耐久テストはしていませんので、次回のレビュー時に記載します。

テールライトとして

テールライトとしての性能も見てみます。

個人的にはL508にはレーダーとしての機能を期待していて、テールライトとしての機能はあまり期待していませんでした。

被視認性

最大で20ルーメンと、明るさの絶対値的には申し分がありません。真後ろから見た場合にはかなり目立つでしょう。

 

しかし、横からの被視認性はあまり高くないように思えます。Garmin RTL515は、わざわざ横に切り欠きを入れて横からの視認性を高めているので、もう少し考慮がほしい所。視野角は同じ220°とされていますが、真横より前からはほとんど見えないはず。

恐らくここはの設計はMagicshineの担当部分ですが、相変わらず配光のセンスがイマイチな気がします。

モードメモリー機能

説明書には記載がありませんが、前回電源を切った時のモードを記憶する機能があります。次に電源を入れた際には、モードが再現されました。

ブレーキ連動機能

個人的にイマイチだと思ったのがブレーキ連動機能です。

「ブレーキを検知した時に3秒間だけ最大の明るさになる」という機能で、Garminには無いオリジナル機能です。中国メーカーはやたらとテールライトにこの機能を付けたがります。

何がイマイチなのかと言えば、「バッテリーの残量が読めなくなる」という点です。3秒間であっても最大輝度で点灯すればバッテリーはそれなりに減っていきます。信号の多い日本ならば尚更です。果たして、「公称の使用時間を本当に守れるのか?」と心配になってしまいます。

また、ブレーキの検知精度も低く、巡航状態から少しスピードダウンしただけでも明るくなってしまうようです。

しかも、このブレーキ連動で点灯する機能は、テールライトをオフにする「シングルレーダーモード」でも発動します。レーダー機能を少しでも長く使いたくてライトを切っているのに、これでは意味がありません。

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同じような指摘をMagicshine製作のRN120にもしたことがあります。RN120はマニュアルに書かれていないない「隠しコマンド」でブレーキ連動モードをオフに出来ましたが、L508には現在オフにする操作が見当たりません。強制的にブレーキ連動モードを使うことになります。

ただし、本製品はアプリから設定を書き換えることが可能です。現在のアプリの設定項目には「ブレーキ連動機能のオフ」という項目はありませんが、実装の要望をGROWTAC宛に提出しました。Magene側にも連携してもらえるはずです。

サイコンからの点灯モード変更

Garmin RTL515の場合、サイコンから点灯モードの変更が可能です。

しかし、L508の場合はモード変更のメニューがグレーアウトして選択できません。点灯モードの変更は不可能のようです。

もしかしたらMageneのサイコンからなら変更が可能かもしれませんが、Mageneのサイコンは日本では未発売ですので検証は出来ません。

可能であれば、Garminから点灯モード変更が出来るようなアップデートをしてほしいですね。

アプリとの連携機能

L508は、スマホアプリ「Magene Utilitiy」から、ファームウェアのアップデートや、設定の更新を行うことが出来ます。

 

現在はまだまだ設定内容が少なく、不十分であると感じます。iGS630並に色々アップデートされると良いな、と思います。

まとめ

以上、11月1日発売の「L508 レーダーテールライト」のファーストインプレッションでした。

細かい不満点は書きましたが、実の所は概ね満足しています。

リアビューレーダーは初体験でしたが、表示は中々正確だと思います。ライド中の不安を減らし、安心感が向上するアイテムであるなーと感じました。

ブルベでは割りと長いトンネルを通ります。トンネルでは後方から近付いてくる車との距離感が分からず、かといって振り向くことも出来ずに、通り過ぎるのを待つということは良くあります。そういった際に、レーダーがあればある程度は心の準備が出来るはず。

これから約一ヶ月ほど、L508を使い込んで詳しいレビューを書く予定です。

 

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著者情報

年齢: 38歳(執筆時) 身長: 176cm / 体重: 82kg 自転車歴: 2009年~ 年間走行距離: 10000~15000km ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤 普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール) 私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。 # 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ばる

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。 趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。 【長距離ファストラン履歴】 ・大阪→東京: 23時間02分 (548km) ・東京→大阪: 23時間18分 (551km) ・TOT: 67時間38分 (1075km) ・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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