心のせいりせいとん
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6作の短編が収められた、柚木麻子さんの『あいにくあんたのためじゃない』を読みました。

 

 

 

この本はYouTubeでどなたかが面白いと言っているのを聞いて購入しました。(本好きの方が書店で本を見て回る動画が好きです)

 

どの短編も読みだしたら止まらない面白さですが、心に残るメッセージも潜んでいます。

アッと驚く展開があってスカッとしたり、ミステリーの謎解きのようなドキドキを感じたりと読んでいて飽きませんでした。

 

内容は書きませんが印象的だった言葉を残しておきます。

 

「BAKESHOP MIREY’S」に出てくる女の子、未怜はお店の常連である秀美さんに憧れています。

秀美さんはバリキャリなのにのんびりしていて、いつも手入れの行き届いた服を着ています。数は少なそうだけどセンスが良い。

 

未怜がショッピングに誘っても人混みが苦手だからとかわされます。休日に何をしているのか聞くと、紅茶を淹れて図書館で借りた本を読んでいると言う。

 

未怜はショックを受けました。紅茶は専門店で飲むものと思っていたからです。キラキラした場所で飲むからこそ美味しいのであって、家で飲んでもそれほど美味しくないと思っていました。未怜にとって楽しいこととは、消費活動でした。

 

秀美さんはほとんど消費をしない。そこで未怜は気づきます。ときめきをお金で買う必要がない人生こそ最高に恵まれているのだと。

ときめきをお金で買うことは、悪いことではないし、人生を彩ってくれます。でもお金を使わなくても日常に満足できるのであれば、それにこしたことはありません。

 

 

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