落下の途中でロープが切れた!バンジージャンプで事故発生(インド)
落下の途中でロープが切れた!バンジージャンプで事故発生(インド)

落下の途中でロープが切れた!バンジージャンプで事故発生(インド)

この画像を大きなサイズで見るImage by Istock Goddard_Photography Advertisement

 またしても高所恐怖症には…いや、そうじゃない人もきっと心臓がキュッとなりそうな恐ろしいニュースが飛び込んできた。

 インド北部、ガンジス川沿いの聖地としても知られるリシケシュで、バンジージャンプの途中でロープが切れて男性が落下し、重傷を負うという事件があった。

 幸いなことに命には別状はなかったものの、男性は重傷を負って入院。施設はアクテビティを全面的に停止して安全の見直しを行っている。

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バンジージャンプをした途端、ロープが切れて落下

 事件は2025年11月12日、グルガオン在住の学生ソヌ・クマールさん(24)は、友人たちといっしょにリシケシュを訪れていた。

 この日、彼は街の郊外にある「スリル・ファクトリー・アドベンチャーパーク(Thrill Factory Adventure Park)」で、バンジージャンプに挑戦した。

 だが、スリリングで楽しいはずのアドベンチャーは、文字通り一瞬で彼を悪夢の底に突き落とした。

 ジャンプして落下する途中で、身体を支える命綱であるはずのゴムロープが、なぜかブチッと切れてしまったのだ。

この画像を大きなサイズで見るimage credit: X @gemsofbabus_

 たまたまその瞬間をとらえた映像には、途中でぷっつりと切れたゴムロープの様子がはっきりと写っている。

 ソヌさんはそのまま約35m落下して、下にあった建物のトタン屋根に激突。幸いなことに一命はとりとめたが、胸部と左腕を骨折しており、予断を許さない状態のようだ。

 すぐにスタッフたちが駆け付け、ソヌさんの救助に当たったが、スリル・ファクトリーにはあろうことか、緊急事態に対応できるよう訓練されたスタッフも、けが人を搬送するための車も用意されていなかったという。

Avoid Adventure Sports in India. Authorities Don’t Inspect. Operators Don’t Care.Zero Safety Gear, Zero Standards. Just pure gamble with your life. One accident and they’ll blame “fate,” not their negligence. Stay away. pic.twitter.com/3ACSSEUG4z

— Gems (@gemsofbabus_) November 14, 2025

アドレナリンラッシュなアクテビティがトレンドに

 スリル・ファクトリーではバンジージャンプを「売り」にしており、通常のジャンプのほか、リバースバンジーや、カップルでのバンジーも体験できる。

 さらに、ロープの上を自転車で渡るスカイサイクリング、アルプスの少女並みに高いところでブランコをするジャイアントスイングなど、高所でのスリルを求める人たちには打ってつけのアトラクションがたくさん用意されているんだそう。

 スリル・ファクトリーのYouTubeやInstagramでは、園内にあるさまざまなアクティビティが紹介されている。下の動画は、今回事故が起こったバンジージャンプの様子である。

Leap of faith from the skies of Shivpuri! 🪂| Thrill Factory Rishikesh #rishikesh #adventure #travel

 だがパークとしての安全対策はというと、さすがのインドクオリティとでも言おうか、万全とは言えなかったようである。

 今回の事故について、インドのインターネット界隈では「インドには安全なんてない」というような投稿が星の数ほど寄せられていた。

  • インドではアドベンチャースポーツ中の死亡事故が増加していまるけど、安全基準や装備の点検に関する拘束力のあるルールは存在しない。多くの事業者が適切な訓練や免許を取得せずに営業しており、観光客を危険にさらしている。法による取り締まりはほとんど行われておらず、ほとんどの事故は、正義ではなく肩をすくめる対応で済まされているんだ
  • 今後は「冒険」の名のもとに被害に遭う人が出ないように、この会社に対して厳しい措置が取られるべきだ
  • ここでこんな事故が起きたのは必然だね。お金を稼ぐためになら何だってやる競争社会なんだから
  • 以前はバンジージャンプが大好きだったけど、もう二度とやらないよ
  • こんな、死を経験して戻ってくるようなゲームに、なぜみんな夢中なのか理解できないよ
    • 海外では安全なんだよ。こんな「死のゲーム」はインドだけだ
      • いや、海外でも事故は起きているけどね
  • こんなのは禁止されるべきだ!
  • たとえ一件でも事故が起こったらストップして、安全基準に従うべきだ。だってみんな、死ぬためじゃなく楽しむためにそこに行くんだからさ
  • インドには安全基準なんてない。インドでは冒険なんてしちゃダメだ
  • インドではエレベーターに乗るのも怖いのに、こんなロープをどうして信用できるんだよ
  • ここでは安全とか安心はジョークだって思われてるからね
  • 俺たちはインドに「住んでいる」んじゃない。サバイバルを生き延びているんだ

 実はここ数年の間に、インドではこういったアドレナリンが放出されるアクティビティが人気を呼んでいて、各地でこういった施設が建設されているんだそうだ。

 だが安全面での信頼性はというと、残念ながらかなり低いのが実状であり、死亡事故も頻繁に起きているらしい。

 今回の事故を受けて、地元の治安判事は運営者であるアドベンチャー・パークの安全監査を命じた。

 警察は技術チームを招集し、ロープの切れた原因や設備の点検状況について調査中とのこと。

 ソヌさんの家族からはまだ被害届は出されていないようだが、正式に訴えられた場合、刑事事件となる可能性もある。

事故の原因がスタッフの過失によるものか、機械に起因するものかを現在調査中です。運営会社がすべての基準を遵守しているかどうかも確認します

この画像を大きなサイズで見るimage credit:photoAC

 世界でも起きているバンジージャンプの事故

 バンジージャンプによる事故は、やはり世界各地でたびたび起きている。例えば2015年にはスペインで死亡事故が相次ぎ、7月にはイギリス人女性、8月にはオランダ人の少女がバンジージャンプ中に落下して死亡した。

 2021年には、南米のコロンビアで、他の客への合図を自分のものだと勘違いした女性客が、ロープを装着しないまま飛び降りて死亡している。 

 日本でも1995年に、ジャンプ直前で怖くなった客に腕を掴まれたスタッフが、命綱なしで落下し、死亡するという事故が起きている。

 その他ケガ人が出た事故は、世界中で枚挙にいとまがない。高所から落下するアクテビティということもあり、たとえ一命はとりとめても、大ケガをするケースも少なくないのだ。

 高所恐怖症の人からすると、バンジージャンプもスカイダイビングも、一つ間違えたら確実に命を落とす、「命知らず」という言葉そのものの行為としか思えないのではないだろうか。

 現在、スリル・ファクトリーではアクティビティを全面的に停止して、安全監査が行われているという。

 今回の事故が、インドにおける安全基準の見直しと徹底に結びつくきっかけに…なるといいんだけどな。

References: Gurgaon man's scary fall as rope snaps during bungee jumping in Rishikesh, video goes viral

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