うっ滞性皮膚炎(うっ血性皮膚炎)の基礎知識
うったいせいひふえん うっ滞性皮膚炎(うっ血性皮膚炎) 脚の血行障害によって、足首などに生じる皮膚の病気。下肢静脈瘤などが原因 6人の医師がチェック 112回の改訂 最終更新: 2025.02.10 (福田 健介・医師) 執筆・監修 医療事典 MEDLEY 編集チーム 医師・薬剤師血液の流れにうっ滞が生じた影響で、皮膚が炎症を起こす病気です。下肢静脈瘤など足の血管の異常が原因となることが多いです。最初は皮膚が赤くなり、数週間から数ヶ月単位で暗褐色に変色していき、進行すると皮膚が破れて潰瘍ができます。潰瘍に菌の感染を伴うこともあります。症状としては皮膚の変色や痒みが見られます。感染を伴うと痛みが出てくることもあります。診断は皮膚の見た目から行われます。必要に応じて足の超音波(エコー)検査などが行われることもあります。治療としては弾性ストッキングを着用して足の静脈に血液がうっ滞するのを予防する、皮膚を清潔に保つ、クリームや軟膏を塗るなどします。重症の人では、他の部位から皮膚を移植する場合などもあります。うっ滞性皮膚炎が心配な人や治療したい人は皮膚科を受診してください。
- 足の血行障害によって、すねから下に生じる皮膚の病気
- 足の静脈がうっ血するメカニズム
- 脚に流れてきた血液は、筋肉(特にふくらはぎの筋肉)の動きがポンプとなって、重力に逆らって心臓の方に戻っていく
- 脚を動かさない状態になると、脚の血液の流れが鈍くなり脚の静脈がうっ血してしまう
- 静脈の中には逆流防止弁があり、弁の機能が低下すると足に血液が溜まりやすい
- 下肢静脈瘤などが原因となる
- 下肢静脈瘤などにより、血流がうっ滞することで、血管から皮膚への酸素の供給が足りなくなる
- そのため、皮膚炎や色素沈着などの症状が現れる
- 足の下1/3に出現しやすい
- 特にくるぶしの周りなどで生じやすい
- 以下のことが原因として考えられている
- 立ち仕事
- 肥満
- 糖尿病
- 長時間の歩行
- 自己免疫疾患
- 真菌感染
- リンパ浮腫 など
- むくみによって皮膚炎がおこり、痒みを伴う
- 長く立っていたり、長時間歩いた日の夜に、膝より下にむくみが出ることが多い
- むくみが出た部分が赤茶色になって痒みを伴う
- むくみがちな足では血流が悪いことから軽い傷で潰瘍ができることもあり、また足の感染症も起こしやすい
- 潰瘍ができて感染を伴うと痛みが出てくることもある
- すねから下に浮腫(むくみ)ができ、かつ治りにくい特徴的な皮膚炎があれば、診察だけで診断ができる
- 血行障害についてドップラー血流計や超音波(エコー)検査で詳しく調べ、血液のうっ滞の原因を探す
- うっ滞の原因に即して治療を行う
うっ滞性皮膚炎(うっ血性皮膚炎)の治療法
- 治療の基本は血行障害の改善及び悪化の予防を行う
- 皮膚の炎症に対する治療
- ステロイド薬の軟膏:炎症改善のために用いられる
- 潰瘍を形成した場合(うっ滞性潰瘍)は、正常な血流を取り戻す手術が必要になる場合もある
- うっ滞性皮膚炎の予防方法
- 立ち仕事や長時間同じ姿勢の仕事を避ける
- こまめにふくらはぎを動かしたり、ストレッチをしたりする
- 休憩時間や就寝時は足を高くして休む
- 弾性ストッキングの着用する など
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