キイロヒメムヨウラン
全体が黄色をしたキバナノヒメムヨウランです。一般的なヒメムヨウランは赤褐色ですが、見た目は同じでも色が大きく異なります。白色と認識されることもありますが、黄色の色素を全く持たない真っ白な個体も別に存在します。どちらもアルビノです。葉が無い蘭であるため、ムヨウラン(無葉蘭)と名付けられ、同じ名前の由来を持つ種は複数存在します。ヒメ(姫)とは姿が小さいことを意味します。背丈は20cm程ありますが、花弁の長さは約3mmしかないため、肉眼では花の構造は分かりづらいです。針葉樹林に生息しており、細く小さい目立たない姿から出会っても存在に気がつかないことが多い植物です。葉が無く光合成をしない蘭である別種のムヨウランはムヨウラン属ですが、ヒメムヨウランはサカネラン属になります。ラン科植物は花柄子房がねじれることが多くありますが、この種はねじれないため、唇弁が下側ではなく上側にあります。基本情報
和名:漢字黄色姫無葉蘭 学名Neottia acuminata 分類:目キジカクシ目 Asparagales 分類:科ラン科 Orchidaceae 分類:属サカネラン属 Neottia 分類:種ヒメムヨウラン N. acuminata 花期6月 赤リスト不詳 分布不詳 分布地不詳 その他詳細情報
6枚あるように見える花弁は、全て花弁ではありません。中央上部にあるのが唇弁で、その両脇に側萼片です。その下に側花弁があり、一番下にある1枚が背萼片です。中心部から出ている突起物のようなものは蕊柱で、雄しべと雌しべが合着してできた構造物です。 唇弁と子房に色が濃くでています。上部はまだ蕾の状態です。 中国語では、尖唇鸟巢兰(尖唇鳥巢蘭)と呼ばれています。ヒメムヨウランと姿や生育条件は変わりません。針葉樹林の林床に生え、背丈は10〜20cmほどです。 総状花序であり、花は下から上へ次第に開花します。花茎の下に見える小さな葉のようなものは、光合成をしなくなり葉が退化した鞘状葉です。葉緑素を持たないので光合成をしない腐生植物です。ヒメムヨウラン
良く見かける赤褐色の個体です。6月12日(三ッ峠山) 白色に近い個体ですが、唇弁は赤褐色のままで、全身もそこまで白くありません。それと比べ、キイロヒメムヨウランは唇弁も含め全身が黄色です。シロイロヒメムヨウラン(白花ヒメムヨウラン)は唇弁も含め全身が白色です。BOT