フル2線式リモコン回路の施工方法
フル2線式リモコンを活用しよう 目次- フル2線式リモコンとは
- 配線方法は?
- フル2線リモコンのしくみ「多重伝送」とは
- システム構成図
- アドレスの設定方法
- マグネットスイッチ(電磁接触器)とリモコンリレーの違いは?
- 商品ご紹介
- さいごに
フル2線式リモコンとは
2本(2芯)の信号線ですべてのスイッチや照明器具などの機器を操作する事ができるシステムです。
人感センサーや調光器、タイマーなどとの連携も自由自在にできます。
スイッチの登録アドレスを変更する事でスイッチに割り当てられている照明の点滅場所を変更でき、グループやパターンを設定するとスイッチ1つで施設全体の照明を点滅させる事も可能です。
ゆ~びさき♪一つで~♪
配線方法は?
名前の通りすべての配線を2本(2芯)で行う事ができます。
特にケーブル種類に指定はありません、VVFでもAE線などでも動作は可能です。
一般的には「EM-CPEE、CPEV」を使用している事が多いかと思います。他に調光用の信号線としても利用されるので混触しない様に注意が必要です。
電線径はΦ1.2mm以上がいいです。Φ0.9mm以下でも問題が無いですが、下記図の通り電線サイズで伝送ユニットから各機器への配線長が決められています。また、細い電線ですと保守をしていく上で何度も触っていると折れやすくなります。
ノイズの発生しやすい施設や電力線と長距離並列配線するときはシールド付きのケーブルを使用しましょう。ですがノイズで「誤動作を起こした!」と聞いた事は一度もありませんが・・・
電線種類最遠配線長総配線長Φ1.6~1.2(2.0sq~1.25sq)500m1500mΦ1.0(1.0sq)300m900mΦ0.9(0.75sq)250m750mΦ0.65(0.5sq)100m300mPanasonic ホームページより最遠超距離とは伝送ユニットより端末機器各々への延線距離になります。
最遠超距離の3倍が総配線長になり「全配線を合計した距離」が超えないようにします。
配線距離が規定配線長より超える場合は増幅器を取り付けることにより1台あたり最遠配線長500m、総配線長1500m延ばす事ができます。(最大5台まで)
フル2線リモコンのしくみ「多重伝送」とは
多重伝送方式とは、信号を送る方式のことです。「多重伝送」フルw線式リモコンでは、あらかじめスイッチに負荷アドレス(負荷チャンネルと負荷ナンバー)を書き込んでおき、スイッチを押せば決められたアドレスに信号を送り、該当する照明をON/OFFします。
アドレスとは、文字通りその照明回路の住所です。
例えば「T/U(負荷チャンネル)」が丁目、「リモコンリレー(負荷ナンバー)」が「番地」にあたり、「15丁目2番地」の照明の場合は「15-2」のスイッチを押すことで操作する事ができます。
伝送ユニットは設定されたアドレスを覚えておくための地図帳にあたります。
Panasonic ホームページよりシステム構成図
システムの構成は
- 伝送ユニット
- リモコントランス
- リレー制御用T/U
- リモコンスイッチ
リモコンスイッチ以外は分電盤内に収めてあり外部への配線はリモコンスイッチ用の2芯ケーブルのみとなります。
Panasonic ホームページよりアドレスの設定方法
アドレスの設定には「リレー制御用T/U」と「リモコンスイッチ」の両方で行う必要があります。
リレー制御用T/Uの設定は2進数で表示された「本体ディップスイッチ」を操作する事で設定します。負荷チャンネルには「0ch~63ch」の64パターン設定可能です。リモコンリレーに当てられる負荷ナンバーはT/Uから出ているリードの根元に刻印されています。
Panasonic ホームページより次にリモコンスイッチの設定を行います。
古いタイプのスイッチはT/Uと同様に本体背面のディップスイッチで設定を行います。現行品では光アドレス設定式のため各スイッチの送受信部に設定器を当てて作業を行います。
パターン・グループ設定は下記記事を参考にして下さい。
フル2線式リモコンの「パターン・グループ」設定方法「パターン・グループ」設定をしてみよう! 配線図の読み方 まずは、基本的は図面の見方を説明します。どの様にリレーの回路別けがされているのか理解しないと適切なグループ・パターンの回路わけはできません。 それでは、説明を始めていきます!! 図面...denki-toushi.com2021.09.20マグネットスイッチ(電磁接触器)とリモコンリレーの違いは?
マグネットスイッチの特徴
高容量負荷の開閉に適しています。また、サーマルリレーと併用する事で事故時の負荷の保護としても使用できます。
本体寸法が大きく配線用のスペースも必要になり、一つのマグネットスイッチを設置する場合でも盤内のスペースを沢山必要になります。
動作音も大きく経年劣化が進むと動作中も「ジーッ!!」と音が鳴り始めます。
配線が複雑になり「制御方法の変更や増設」を行う時は回路を構成する知識も必要です。
リモコンリレーの特徴
照明などの容量の小さい負荷の開閉に適しています。
動作音も小さく省スペース設計の沢山のリレーを設置する事ができます。
回路構成も基本は2本の線でつなぐだけなので簡単です。あとで制御方法を変更するときも配線の改造が不要でアドレスの設定変更で対応する事ができます。
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タイマー制御を行う場合は年間プログラムタイマーがあります。ソーラー機能(年間通しての日の入、日の出)時刻設定も行えEEスイッチ(自動点滅器)が無くても点滅時間の調整を行ってくれます。
フル2線式用の人感センサーもあります。廊下やトイレなどに活用してはどうでしょうか?
照明器具を一台一台別々に制御する時はフル2線式照明器具内蔵プラグイン式T/U付きリレーユニット(別途端子台必要)を使用しましょう。施工後でも自由自在に点滅回路を変更できる反面、設定変更のたびに一台一台器具をバラして変更する必要があるのであまりお勧めはしません。
設定時に必須のアドレス設定器(パナソニック(Panasonic) フル2線小形パターン・グループ設定器 WRT9630″>パナソニック(Panasonic) フル2線小形パターン・グループ設定器 WRT9630)は故障対応にも必要になるので一台は持っていた方がいいでしょう。
リンク簡易アドレス設定器はこちらパナソニック(Panasonic) フル2線ワイヤレスアドレス設定器 WRT9500K
リンクさいごに
フル2線式リモコンはとても便利なシステムだと思います。
しかし、規模が小さい時は管理しやすいのですが規模が大きくなるにつれて設定の管理がとても重要になります。個別設定は問題ないですがタイマーやグループ・パターン設定が関係する変更や故障対応をするときには設定表が無いと対応できません。
竣工時や設定変更を行った時は必ず設定表を残しておきましょう。
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バイバイまたねー✋