Power Query(パワークエリ)でできること【実例も含めて解説】
Power Query(パワークエリ)でできること【実例も含めて解説】

Power Query(パワークエリ)でできること【実例も含めて解説】

皆さんはExcelで資料を作るときに欲しいデータをどこかのシステムから手作業で落としてきたり、手作業で加工していますか?

データベースからCSVファイルをダウンロードしてシートに貼り付けたり、VLOOKUPを使って別表から値を取得したり、SUMIFを使って集計をしたり、LEFTやIFなどで文字加工したりなど、、、

手作業が多くて結構大変ですよね。何度もやる作業ならVBAでマクロを組む方法がありますが、開発スキルもいるし、慣れていないと時間がかかります。

しかし、これらのデータ処理が簡単にできて、しかもボタン一つで自動化出来るとしたらどうでしょうか?業務が楽になると思いませんか。

これらの課題は、Power Queryを使えば簡単に実現できます。

スポンサーリンク 目次
  1. 【結論】データ処理(取得→加工→出力)が簡単に自動化できます
  2. Power Query(パワークエリ)でできること
    1. データの取得
      1. ファイル(Excel、CSVファイル、PDFなど)からデータを取得できる
      2. データベースからデータを取得できる
      3. クラウドサービスのデータを取得できる
      4. Webサイトの情報を取得できる
      5. フォルダー内のファイル一覧を取得できる
      6. データ件数はExcelの限界を突破できる
    2. データの加工
      1. データ型を形式変換したり、文字列を加工できる
      2. 不要な列を削除したり、ソート順を変更できる
      3. 列を追加して文字列操作や四則演算などの計算ができる
      4. データを結合、追加できる
      5. セル結合したExcelにも対応できる
      6. 横並びの表を縦に並び替えられる
      7. データを集計できる
    3. データの出力
    4. その他
      1. 作成したクエリを他のExcelに引っ越しできる
      2. パラメーターを使って作りを分かりやすくする
      3. 独自の関数を作成できる
      4. ショートカットキーで作業効率化する
  3. Excelを使ってPower Queryを実際に触ってみよう
    1. 手順1:データの取得
    2. 手順2:データの加工
    3. 手順3:データの出力
  4. どうやって学習を進めればいいのか?
  5. まとめ

【結論】データ処理(取得→加工→出力)が簡単に自動化できます

Power Queryはデータ処理が簡単になるツールです。Microsoftが開発しています。ExcelやPower BIで利用でき、データの取得、加工、出力が簡単にできます。一度設定すると一連の流れを自動化出来ます。そのため、定期的にデータ加工をしている方は非常に役立ちます。

こんな人に役立ちます
  • 毎週、作業時間の集計作業をしている
  • 毎月、各支店の販売実績を収集して集計作業をしている
  • Excelで日常的にデータ加工をしているなど・・・
スポンサーリンク

Power Query(パワークエリ)でできること

M言語と呼ばれる数式言語を使って、データの取得・加工ができます。

データの取得 ファイル(Excel、CSVファイル、PDFなど)からデータを取得できる

自分のパソコンの中や共有フォルダにある、ExcelやCSVファイル、PDFファイルなんかも取得できます。ExcelやCSVファイルは同じレイアウトであれば、同じフォルダに置けば一括で取得可能です。

関連記事
  • Power QueryでCSV/テキストファイルを読み込む
  • ExcelでPDFファイルの表を取得する
  • ExcelでExcelファイルのデータを取得する
  • Power Queryでフォルダー内の複数ファイルを結合する
データベースからデータを取得できる

AccessやOracle、SQL Serverなどのデータベースからデータを取得できます。

クラウドサービスのデータを取得できる

SharePoint、FabricなどのMicrosoft系はもちろん、Google スプレッドシート、GoogleアナリティクスなどのGoogle系、その他ベンダーのサービスもデータを取得できます。

関連記事
  • Power QueryでJSON APIを使ってWebサービスのデータを取得する
  • Power Queryで個人向けOneDriveにあるファイルをデータ取得する
  • Power BIでGoogle スプレッドシートのデータを読み込む
Webサイトの情報を取得できる

Webサイトにアクセスし、特定の情報だけを取得(スクレイピング)して、表形式に加工できます。

関連記事
  • ExcelでWebサイトのデータを取得する(スクレイピング)
フォルダー内のファイル一覧を取得できる

パソコン内のフォルダーや共有フォルダにあるファイルの一覧が簡単に取得できます。

関連記事
  • Power Queryでフォルダー内のファイル一覧を取得する
  • Power BIでフォルダーごとの使用容量を可視化する
データ件数はExcelの限界を突破できる

大量のデータでもサクサク処理できるので、時間を節約できます。Excelは最大100万件程度ですが、Power Queryは最大20億件程度も処理できます。

データの加工

取得したデータを加工できます。

データ型を形式変換したり、文字列を加工できる

数字を文字形式に、文字を数値形式に、20240630などの数字を日付形式に変換できます。

関連記事
  • Power Queryで時間(日付・時刻・期間)のデータ加工を行う
  • Power Queryで文字列のデータ加工を行う
  • Power Queryで電話番号の表記を統一する
  • Power Queryで法人格の表記を統一する
  • Power Queryで半角・全角の表記を統一する
  • Power Queryで住所の都道府県・市町村区以降を分離する
不要な列を削除したり、ソート順を変更できる

データ出力したくない不要な列を削除したり、特定の列に昇順、降順を指定できます。

関連記事
  • Power Queryの並べ替え(ソート)を使いこなす
  • Power Queryで不要な行を削除する(条件指定)
列を追加して文字列操作や四則演算などの計算ができる

複数の列の値を結合したり、特定の区切り文字ごと(スペース区切りなど)に列を分割したり、頭何文字を取得したり出来ます。数値形式であれば、計算用の列を追加して掛け算、足し算などの計算も可能です。

これらはM言語と呼ばれるPower Queryで使える関数型言語を使って記述できます。

IF文を使って条件分岐もできるため、複雑な加工も可能です。

関連記事
  • Power Queryで列の追加を行う基本機能
  • Power Queryで列を分割する | 区切り記号が1つの場合
  • Power Queryで列を分割する | 区切り記号が複数の場合
  • Excel関数とPower Queryの対応表|VLOOKUPやIFはどう書く?
  • Power Queryでif文を使いこなす
  • Power Queryで為替レート換算するカスタム関数を作成する
データを結合、追加できる

他で取得したデータを、結合するキーを指定して結合し、列を追加できます。VLOOKUPで他の表からデータを取得するイメージです。また、結合は列追加になりますが、他で取得したデータを行追加することもできます。

関連記事
  • Power Queryで表を横方向に結合する | クエリのマージ
  • 【2025年度版】VLOOKUPでExcelが遅い?Power Queryを使うと速度はどう変わるか
  • Power Queryで表を縦方向に結合する | クエリの追加
セル結合したExcelにも対応できる

セル結合をすると人間は見やすくなりますが、システムでは扱いづらくなります。Power Queryではテクニックを駆使すればセル結合されたExcelでも対応できます。

関連記事
  • Power Queryでセル結合されたヘッダー行を読み込む
横並びの表を縦に並び替えられる

以下のようなマトリクス表は人間が見やすいですが、データとして扱いにくいです。

縦に並び替えることができます。

関連記事
  • Power Queryを使ってExcelの「横」並びの表を「縦」に並び替える
  • Microsoft Formsのアンケート結果Excelを分析しやすい形式に加工する
データを集計できる

商品カテゴリーや支社ごとので売上合計を出したいことはありませんか?ExcelでいうSUMIFといった関数や、ピボットテーブルで実現できますが、Power Queryでも同じことが可能です。

関連記事
  • Power Queryでデータをグループ化して集計する
データの出力

データの取得、加工が終わったらExcelやPower BIに出力可能です。Excelに出力した場合、出力用シートが自動的に作成され、シート内にデータが取得されます。

ここまで出来たら、データの更新があれば「更新」ボタンを押すだけで、データの取得、加工、出力を自動的に行なってくれます。

関連記事
  • ExcelでPower Queryのクエリ更新を自動化する | 概要編
  • ExcelでPower Queryのクエリ更新を自動化する | PowerShell活用編
  • Power QueryのExcelデータ更新を自動化する|Power Automate Desktop活用編
その他 作成したクエリを他のExcelに引っ越しできる

Power Queryで作成したクエリを他のExcelファイルで活用したい場合、「クエリと接続」から簡単に他のExcelファイルにコピーできます。

コピー&ペーストするか、ファイルにエクスポート&インポートで簡単に引っ越しできます。

関連記事
  • ExcelのPower Queryで作成したクエリを他のExcelに移行する
パラメーターを使って作りを分かりやすくする

Excelファイルを読み込んでデータ加工などするときに、ファイルパスが変わったときにPower Queryの数式を変更する必要があります。

変更しうる所はパラメーターを使うことによって、変更が楽になります。

関連記事
  • Power Queryのパラメーター管理を使いこなす
  • Power Queryでパラメータを使ってファイルパスを指定する
独自の関数を作成できる

日付から年だけ抽出するDate.Year関数、文字列の左から指定文字数だけ抽出するText.Start関数など、標準で用意してる関数が多数あります。

標準では実現できない式を独自の関数として作成することが出来ます。これをカスタム関数と呼びます。

事前に作成しておけば、同じ式を何度も書く必要がなるなるため、メンテナンスが非常に楽になります。

関連記事
  • Power Queryでカスタム関数を使いこなす
ショートカットキーで作業効率化する

基本的にはマウス操作ですが、次のようなショートカットキーも用意されています。

  1. F2(リネーム)
  2. Shift + F10(右クリックメニュー)
  3. Altキー(リボン操作)
  4. Ctrl + /(コメントアウト)
  5. Ctrl + ](インデント追加)
関連記事
  • Power Queryのショートカットキーまとめ
スポンサーリンク

Excelを使ってPower Queryを実際に触ってみよう

Power Queryでデータを処理する流れを簡単に紹介します。Microsoft365版のExcelを使用しています。

Excelで作った売上明細ファイルを取得して、数量と単価を掛けて金額列を追加します。

テストデータを自分で用意する場合は、Copilotを使えば簡単に作成してくれます。

私は次のメッセージを入力して、テストデータを作ってもらいました。

「テストデータを作成してください。列は、売上日、得意先、商品名、数量、単価です。商品名はお菓子でお願いします。得意先は、架空の企業名を適当に考えてください。売上日は2025年1月~2025年12月です。 件数は各月で8件作成してください。」

手順1:データの取得

Excelブックからデータを取得します。「データ」タブー「データの取得」ー「ファイルから」ー「Excelブックから」をクリックします。

Excelファイルを選択し、インポートします。

今回はデータの加工を行うため、「データの変換」をクリックします。データの加工をしなければ「読み込み」をクリックで良いです。

手順2:データの加工

Power Queryエディターが開きます。読み込んだデータに対して、数量と単価を掛けた金額列を追加します。

列の追加以外にも、フィルタリングや並べ替え、不要な部分の削除、形式の変更などが出来ます。これらの操作は、エディタ内のメニューやボタンを使って簡単に行えます。

「列の追加」タブを開き、「カスタム列」をクリックします。

「新しい列名」に「金額」と入力します。「カスタム列の式」に数式を入力しますが、「使用できる列」から数量、単価 (円)をダブルクリックすると、項目名を自動入力してくれます。「*」で掛け算し、OKをクリックします。

金額列が追加されます。「適用したステップ」にステップが追加され、クリックするとステップの数式が参照できます。この数式はM言語と呼ばれ、直接修正も可能です。

列の追加以外でも、何かデータ加工を行った場合、「適用したステップ」に自動的にステップが追加されていきます。

手順3:データの出力

データの加工が完了したら、「閉じて読み込む」をクリックします。

加工したデータをExcelシートに出力されます。出力された表はテーブルになっており、データとして扱いやすくなっています。ここからピボットテーブルを使って集計したり、グラフを挿入してデータ分析などを行えます。

読み込み元のExcelが更新され、データを最新化したい場合はどうすればいいでしょうか?

その場合は、「クエリ」タブをクリックし、「更新」をクリックします。

データが更新されます。

スポンサーリンク

どうやって学習を進めればいいのか?

Power Queryの学習は、以下の4ステップで進めるのがおすすめです。

  1. まずは自分が活用するイメージを持つ
  2. 動画で概要をつかむ
  3. 実務で活用してしてみる
  4. 書籍で体系的に理解を深める

次の記事で詳しく解説しています。

Power Queryの初心者向け学習ロードマップ「Excelでのデータ処理、もっと効率化できないかな…」そんな悩みを抱えている方にこそ知ってほしいのがPower Queryです。Power Queryは、ExcelやPower BIに搭載されているデータ変換・自動化ツールです。複雑な関数...power-query.net2025.11.02 スポンサーリンク

まとめ

Power Queryは、データ処理(取得→加工→出力)が簡単に自動化できる強力なツールです。

直感的なインターフェースと豊富な機能で、ExcelマクロやExcelの数式をゴリゴリ組んでデータ処理するより簡単です。

もしまだPower Queryを使ったことがないなら、ぜひその便利さを体験してみてください。

📎📎📎📎📎📎📎📎📎📎
BOT