茂木敏充氏、子供食堂で誕生ケーキ贈られ物議 支援強化を訴えるも「大人も集まる」と指摘
茂木敏充氏、子供食堂で誕生ケーキ贈られ物議 支援強化を訴えるも「大人も集まる」と指摘2025/9/24 12:16- 政治
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自民党総裁選(10月4日投開票)に立候補した茂木敏充前幹事長が告示を前に「子供食堂」を視察した際、誕生日ケーキをプレゼントされ、ほおばった姿がSNS上で物議を醸している。子供の貧困対策を行うべき立場の政治家がもてなされることへの違和感を指摘する投稿が相次いでいるほか、選挙戦に合わせた政治パフォーマンスだとの指摘も出て、茂木氏の陣営関係者はX(旧ツイッター)で子供食堂の社会的機能を説明するなど釈明に追われている。
「まだまだ足りていない」
茂木氏は22日の告示を控えた21日、東京都江戸川区の「365日子ども食堂ぬくぬく」を訪れ、施設の運営者と物価高やコメ不足の現状などについて意見交換した。子供らとカレーを食べた際、茂木氏が10月7日に70歳の誕生日を迎えることから、「サプライズ」のケーキがふるまわれた。
視察後、茂木氏はXに「運営は地域の方々からの寄付等で成り立っている現状。物価高や光熱費が上がることによる大変さなど、さまざまな悩みも伺うことができました」と投稿。「幼児教育の無償化など、さまざまな政策を実現してきましたが、まだまだ足りていないことも多いことを痛感」と、子供対策により力を入れていく考えを示した。
「少し早いですが、私の誕生日会まで開いていただきました」とも書き込んだ。
鈴木貴子氏「皆さん、食べに行ってもいいんですよ」
子供食堂は、2010年代初頭には子供の貧困対策とのイメージが強かったが、次第に高齢者をはじめとする大人を受け入れる施設が増え、地域交流の場としての役割が強まっている。近年、全国で1万カ所を超えたという調査もある。
他方、SNS上で拡散された茂木氏がろうそくを吹き消す様子の動画に対しては、子供の貧困に関する政治の無策を批判する声が沸き起こり、貧困対策を進めて「子供食堂のない国」を目指すべきだという指摘が出ている。
茂木氏の側近、鈴木貴子衆院議員は23日、Xへの投稿で、子供食堂の多くは「年齢とか職業関係なく受け入れています」とし、フォロワーに「皆さん、食べに行ってもいいんですよ。居場所としての存在意義も、昨今ますます注目されていますし。決して貧困世帯向けとかではありません」と呼びかけた。
また、茂木氏の推薦人を務める森下千里衆院議員は「貧困家庭はなくすべき」と強調した上で、子供食堂には「繋がりの場としての機能もある」と指摘した。
乙武氏は「これみよがしに訪れて…」
政治家になる前から子供たちの孤独・孤立対策に取り組んできた自民の大空幸星衆院議員はXで、「国が貧困対策を責任をもって行うことが最重要」と指摘した。子供食堂の意義については「すでに貧困対策を超え、地域の居場所としても機能しています。家庭に居づらい子供や孤独を抱える親にとって、地域の居場所は大切です」と強調した。総裁選では小泉進次郎農林水産相の陣営に所属している。
作家の乙武洋匡氏もSNSに、子供食堂を「『貧しい子どもたちのための場所』というイメージにしてしまっては、本来その場所を必要としている子どもたちが行きづらい場所になってしまう」と指摘。「大人たちも含めて多様な人々が集い、語らい合う場所にしていこうというのは大賛成」と書き込んだ。
一方で、乙武氏は「選挙が始まるタイミングでこれみよがしに訪れ、それを報道させる手法には多くの方が嫌悪感を抱くのは当然だ」と記し、茂木氏による今回の子供食堂訪問は総裁選を控えたパフォーマンスだとの認識を示した。
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特集・連載:自民党総裁選ジャンル :- 政治
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