フジクラ スピーダーNX ゴールドってどう?
フジクラ スピーダーNX ゴールドってどう?

フジクラ スピーダーNX ゴールドってどう?

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広島市安佐北区のゴルフ工房 スルーザグリーンです。 9月4日発売予定の 「Fujikura SPEEDER NX GOLD (フジクラ スピーダーNX ゴールド)」の試打用シャフトが届きました。

フジクラ スピーダーNX ゴールド_コスメ

当店では、日々さまざまなシャフトのフィッティングやカスタム、クラブの調整を行っています。

NXシリーズは、現行の「バイオレット」を中心に「ブラック」・「グリーン」を含め、当店でも多くのお客様に評価いただいてきました。

「スピーダーNXゴールド」は、この2025年の秋以降、各メーカーのカスタムに採用されるでしょう。 ツアープロの使用も進み、2025年〜2026年の注目のモデルになりそうです。

その特徴や使い心地は?どのようなゴルファーに向いているか?

早速、測定して当店ならではの視点で詳しくご紹介します。

Contents
  1. どんなシャフト?
    • 見た目・コスメティックは?
    • スピーダー NX ゴールドの剛性設計
    • なだらかなType-Bの剛性設計
    • カタログ上は「中調子」表記ですが
  2. 剛性設計を比較
    • NX バイオレットとの比較
    • NX グリーンとの比較
  3. 適合するタイプは?
    • ドロータイプ?
    • 振動数とスペック
  4. 今後、追記していく予定です。
    • 組み上げ後のデータ
      • 60-S データ
  5. まとめ

どんなシャフト?

見た目・コスメティックは?

まずはコスメティック(見た目のデザイン)を見ていきます。

なんと言っても「黄金(ゴールド)」

「シナリとトルクの黄金比」

黄金比でゴールドらしい。

フジクラのゴールドのシャフトというと、以前のモデル「ROMBAX(ランバックス)X」を思い出します。 が、あのイエローゴールドより黄土色っぽい印象。

ZCOMのSIXの限定モデルにあったカラーリングに近いかな? 遠い昔の記憶で不確かですが。

スピーダーNXゴールド_コスメティック360

コスメは手元側がブラックで、「NX」のプリントから先端側はゴールド(金色)です。 塗装はグロス(艶あり)仕上げながら、ゴールドの部分は光の反射を抑えた落ち着いた質感です。

マット感のあるゴールドは「シャープな」というよりは「ソフトな」印象を受けます。

フジクラ スピーダーNX ゴールド_ゴールド感

ブラックや近年のカーボンクラウンのグレーカラーのヘッドとも、ゴールドは馴染みやすいと思います。 また、グリップ側はブラックですのでカラーマッチング出来るグリップの選択肢も多い。

ちょっと豪華な雰囲気になるのは否めませんが。

「NX」のロゴプリント部分の先端側直下に、こっそりと「FUJIKURA」のロゴプリントが同系色でデザインされています。

NXバイオレットに続き「NX」がメインのデザインになっています。

スピーダー NX ゴールドの剛性設計

次に、スピーダーNXゴールドの剛性設計(シナリかた)を見ていきます。

スペックは「50-S」「60-S」を測定しました。

手元と先端いやや違いが見られるものの、重量違いも概ね同様の剛性設計を採用しているようです。 「50-S」「60-S」は基本は同じで剛性設計で作られているようです。

重量に応じて基本的に剛性が高くなる設計です。

SPD_NX_Gold剛性比較

「基本」と付けたのは、最もButt側手元部と、Tip側先端部に違いが見て取れるからです。

Butt 手元部 「50-S」が手元の剛性が押さえられています。 この傾向は追加で他のスペックを測定したところ40-SR,50-R,50-SR,で同じような設計が確認できました。

※40-Sと50-R,50-SRを比較してシャフトを選ぶ際には、シャフトの手元の動きが異なるので注意が必要。 40-Sは、後に記載の振動数から見ても分かるように、50-Rよりも全長にわたって剛性が高い。 50-SRと比較しても、中央部分から先端までは40-Sの方が剛性が高い。

Tip 先端部 「50-S」は先端部の剛性が全体からすると高めに設定されています。

まだ、他のフレックスを測定していません。 これが50g台の特徴なのか、50-Sのみの設定なのかがまだ分かりませんが、「50-S」「60-S」と比較して「つかまり過ぎを抑える設計意図」が伺えます。

なだらかなType-Bの剛性設計

スピーダーNXバイオレットは、かなり特徴的な剛性設計でした。

スピーダーNXバイオレットの詳しい記事はコチラ→ https://www.through-the-green-golf.com/spd_nx_violet/

今回のスピーダーNXゴールドはバイオレットに比べるとシンプルな剛性設計のようです。

  • 手元部剛性 → やや低め
  • 中元部剛性→ 高め
  • 中央部剛性→ 標準より高め
  • 先中部剛性→ 高め
  • 先部剛性→ 高め

これは、手元のしなりを感じつつも、全体のシナリを抑えた剛性設計が伺えます。

SPD_NX_Gold_Butt部

この設計により、多くのゴルファーにとって手元のシナリ感を程よく感じることが出来ます。 そのため、切り返しでタイミングが取りやすく、ダウンスイング中はしっかりとスイングについてくる効果が期待できます。

NXバイオレットでも書きましたが、ここ最近の「ボール初速の出るシャフト(飛ぶ!と言われる)」に共通しているのが、この手元〜中元部分の剛性設計。 『少しだけ手元の剛性を下げる』これ、近年のトレンドですね。

スピーダーNXゴールドも、初速出そうです!

カタログ上は「中調子」表記ですが

カタログの記載は中調子。

中元部の剛性が高く、それよりは少し剛性が抑えられている中央部。 当店ではシャフトを一般的なキックポイントで分類しませんが、果たしてスピーダーNXゴールドは中調子と呼べるのか?

通常、中調子と聞くと

  • シャフト全体が均一にしなるイメージ
  • シャフトの中央部分のみがしなるイメージ

このようなイメージを持つかもしれませんが、前述のようにこのシャフトは中央部の剛性設計はやや高めです。

シャフトの手元がキックポイントで中央部はほんのり

スイングの切り返し後に起こるリリースに素直に反応します。 これにより、振り遅れが起こることが少なくなると考えられます。

「スピーダー」の名前で、グイグイと前に走ってくイメージがしますが、スピーダーNXゴールドは、加速感よりも素直な感じです。 また、少しVentus(ベンタス)のVero Core(ベロコア)の匂いを少し感じさせる剛性の高い先部分。 あくまで少しです。 これが、走っていくシャフトにありがちな、

  • 過剰なつかまり
  • 当たりのバラけや当てにくさ

といった問題を抑制しています。

最初は、NXグリーンの後継(?)的な話を聞いていましたので、「粘い中調子?」と思っていましたが、 「粘り感の少ない、素直についてくる元調子」という表現の方がしっくりくるかも知れません。

調子係数で「50-S」「60-S」を分類すると「元調子」になります。

後ほどTypeの分類で触れますが、個人的にはNXグリーンとは似ていないと思います。 先端の動きを抑えてあり、過剰なつかまりを抑えるという特徴が共通しているということだと思います。

フジクラさんの狙いとは少し異なる見解かも知れませんが、ある意味「スピード違反者(SPEED ER)じゃないスピーダー」ということです。

振ってもついてきてくれるので「思い切ってスピードを出せる」 スピード違反者(SPEEDER)になるシャフトかな?

剛性設計を比較

NX バイオレットとの比較

下図はNXゴールドの60-SNXバイオレットの50-Sの剛性分布を比較したグラフです。

SPD_NX_Gold50vsViolet60剛性比較

手元部から中元部まではほぼ同じ剛性値であることが分かります。 基本的に重量が多くなると全体の剛性値は上昇します。 NXゴールドの60-SNXバイオレットの50-Sで重量が異なるのに それが同じということは、NXゴールドは手元の剛性がかなり抑えられている設計だという事です。

NX グリーンとの比較

スピーダーNXグリーンの後継(?)的な話がありましたので比較してみたいと思います。

先ほどのグラフと線のカラーが変わってしまいましたので、ご注意を。

スピーダーNX ゴールドとグリーンの剛性比較

スピーダーNXグリーン 運動Type-Dのシャフトで、アウトサイドからの軌道を持つゴルファーのフェード狙いで、左への引っ掛けの悩みを抑えるタイプ。 インサイドからの軌道を持つゴルファーには、軌道を少し強調しつつも、過剰なフックを抑えるタイプ。

スピーダーNXゴールド 運動Type-B用のシャフト。 インサイドからの軌道を持つゴルファーの軌道をストレート方向へ補正。 つかまり過ぎによるフックを抑制するタイプに分類されます。

VENTUSシリーズは、VeloCore(ベロ・コア)も作用して「ガッツリ抑える」という感じですが、 それと比較すると「ほんのり抑える」感じです。 スライスか?フックか?のようなハッキリ・クッキリ強烈なタイプでは無いです。

インサイドからの軌道をアウトサイド側へ補正が少し期待できる剛性設計です。 アウトサイドから振ってフェードさせたい場合にも有効だと考えられます。

  • フックの抑制に有効
  • 引っ掛けの抑制に有効

この「引っ掛けの抑制に有効」というところが「NXグリーンの後継」のように伝えられている部分のようです。

見てきて分かる様に、相性の良い運動Typeが異なるため、NXグリーンからスンナリ移行という訳には行かないと思われます。 特にNXグリーンの少し粘るような動きがマッチしているゴルファーには、移行は難しいかも知れません。

他には、上からヘッドが入るゴルファーでも、手元の「しなりポイント」によりブロー角がなだらかになる補正が期待できます。

この手元と先端の剛性設計により、アッパー軌道に動きながら過剰なつかまりを抑える動きが期待できます。 (過剰な期待は困りますが、一定量の効果はあると思います。)

「左を恐れず、しっかり振れる。しっかり振っても付いてきて遅れずに当てやすい」 遠慮なく飛ばせる要素をたっぷり含んだシャフトと言えます。

※解釈や分析は当店独自のものです。

適合するタイプは?

スピーダーNXゴールドは、「運動Type-B」スイングタイプを持つゴルファーに適しています。

特に「運動Type-B」でフックや引っ掛け、それらを嫌って右に送り出して打っているゴルファーにオススメです。 運動Type-B

  • 過剰なつかまりを抑えたい
  • シナリの大きいシャフトだとタイミングが取りに難い
  • シャフトに合わせるとスイングテンポが下がり、スイングスピードも出せない

このシャフトを使うことで、このような状態を解決してくれる可能性を持っています。

「運動Type-A」に関しては、つかまりを抑えたい場合には適合しそうです。

運動Type-A

  • 左のミスを抑えるために、右にボールを集めたい
  • まったりしたシャフトだとタイミングが合わない
  • スピン量が多く、後半失速する弾道になる

シャフトがスイングの動きをしっかりと追従し、そのまま素直にインパクトする。

「左のミスを出さないため」シャフトに遠慮してスイングしているゴルファーは飛距離や方向性が大きく改善されると思います。

まだ、「50-S」「60-S」のみの調査ですので、他のスペックを測定すると若干変わる可能性がありますが、スピーダーNXバイオレットやブラック以上や同等のつかまりを求めるのは難しいと考えられます。

スペックの選択を間違えなければ、シャフトに遠慮する事なく振っていけると考えられます。

ドロータイプ?

よく、シャフトの性格をマトリックスで「ドロー」・「フェード」と書かれている表を見かけます。

  • 「ドローになりやすい(よりつかまる)」のか
  • 「ドローヒッターに合う(つかまり過ぎをコントロール)」のか

ただ「ドロー」とだけ書かれていてどちらに向いているのか分からないことが多いです。

NXゴールドは「ドローヒッターに合う(つかまり過ぎをコントロール)」側だと考えます。

振動数とスペック

気になる方も多い、スピーダーNXゴールドのスペック、振動数・重量・トルクはこちら。

モデル 重量 トルク 振動数 40/R2 44.0g 5.8 221cpm 40/R 44.0g 5.8 230cpm 40/SR 45.5g 5.8 240cpm 40/S 47.0g 5.8 250cpm 50/R 50.5g 4.6 235cpm 50/SR 52.0g 4.6 245cpm 50/S 53.5g 4.6 255cpm 50/X 55.0g 4.6 264cpm 60/SR 60.5g 3.5 250cpm 60/S 62.0g 3.5 259cpm 60/X 63.5g 3.5 269cpm 70/S 72.0g 2.8 264cpm 70/X 73.5g 2.8 274cpm
  • 重量は長さ:カット前(46インチ時)
  • 振動数:長さ45.5インチ時 / ダミーヘッド198g

振動数はヘッドの重量や重心位置・打ち込み量などで変化します。

NX バイオレットと比較して、NX ゴールドの方が重量が約5g軽く、トルクは0.1°少なくなっています。

※測定値は当店の測定器・測定方法によるものです。 ※効果効能(?)は、取り付け方法や組み合わせなどで変わりますので参考までに。 ※測定数値などは、測定方法・測定機器の違い・ヘッドやグリップの装着方法などにより変わりますので参考までに。

今後、追記していく予定です。

組み上げた後のデータやその他のスペックの測定結果などを、今後追記していく予定でおります。 お楽しみに。

組み上げ後のデータ

リシャフト完成後のクラブ実測値とパーツの各重量データを記載。 スイングウェイト・振動数・振り抵抗値など、リシャフトの参考にどうぞ。

60-S データ

ヘッド:Ping G440 LST 9° グリップ:STM M-3 バックラインなし

ヘッド重量:204.9g スリーブ含む シャフト重量:60.5g グリップ重量:49.5g

チップカット:なし

長さ:45.5インチe 総重量:319g スイングウェイト:D5.4 振動数:255cpm (Rフレックス相当) 振り抵抗値:296.8moi

ヘッドの純正ウェイトを29g → 21gへの変更を見越して組み上げ。

まとめ

スピーダーNXゴールドは、つかまり過ぎを抑えながらも素直に振り抜ける設計。 フックや引っ掛けを抑えたい方、シャフトに合わせてスイングテンポが崩れてしまう方には、しっかり振ってもついてくる安心感が得られるはずです。

シャフトに遠慮せず、自分のスイングを信じて振ってみませんか?

このブログ記事が、スピーダーNXゴールドを知るきっかけとなれば幸いです。 自分にぴったりのシャフトを見つける手助けができることを願っています。

詳しくお聞きになりたい・お話ししてみたい方は、ぜひ当店まで。

その他のシャフトが気になる方はコチラも併せてどうぞ

シャフト「シャフト」の記事一覧です。www.through-the-green-golf.com

ゴルフパフォーマンス スタジオ THROUGH THE GREEN(スルーザグリーン) 〒731-0201 広島市安佐北区大林3丁目14-22-1F

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