CRPGを楽しむためのメモ
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- ◆嵐の夜
- ◆ゼファー号の叛乱
- ◆海から来た何かが・・・
浅い眠りから目を覚ます。暗い船室はギイギイという音をたてて軋み続け、上下左右に激しく揺れている。嵐と海のうねりが、このキャラベル船ゼファー号を木の葉のようにもみくちゃにし続けているのだ。
寝床から這い出し、真っ暗な船室を出る。ここは船底だ。もう目的地のイドラ島に着いてもいい頃だが、ここ数日、近づけば近づくほど嫌な不安感が増すばかりだ。それは不安というより真っ黒な澱が脳内から全身を蝕むような不快感として、自覚された。長い傭兵稼業で、嵐に揉まれるぐらいで不安を抱くような「まともな」神経はとっくになくしてしまったはずなのに。
何かが船にぶつかる振動。頭上の甲板で、嵐の音とは違う騒ぎの叫び声が聞こえる。何かおかしい。私は階段とは名ばかりの梯子に向かった。
その時、殺気を含んだ空気が頬を打った。眼の前にネズミが二匹いる。これまで見たことのないほど巨大で、狂気に目を光らせ、鋭い歯の生えた鼻面が赤い液体でぬらついたネズミだ。
そんな怪物が船内に湧いた理由を考える間もなく、奴らが襲ってくる。だが短剣が一瞬で奴らを「ネズミの死骸」に変えた。あまりに濃厚な血の臭いに船室を見回すと、怪物に食い殺された船員の死体がころがっている。何が起きている?
今後メタ発言はオレンジ文字で行う。ゼファー号の船底で目覚めた主人公はしばらくチュートリアルモード。移動の仕方や、タクティカルコンバットについて学ぶことになる(キャラクタービルドはプロローグの前に行う。様々な職業が選べ、能力値の割り振りも可能)。ここでは省略しているがアイテムの拾い方やカンテラの使い方、料理の作り方や宝箱の解錠方法なども教えてくれる。
◆ゼファー号の叛乱階段を登り、ローワーデッキに出ると突然物陰から「やっとお出ましか?」という声がかかる。
「ローランド?」
それは、雇いいれた傭兵軍を束ねる、私の右腕だった。隆々とした巨躯を持つ老兵は口を歪め「島は目前に見えているが、船員たちが接岸を拒否している。何かが海にいるのを見たと言うんだ。ひどく怯えている。雇った傭兵たちは上陸を求めて船員たちと揉めている。島にあがれなければ、給料を手にできないからな。事態が悪化するのは時間の問題だ」
私はローランドを伴い甲板に上がる。
暴風雨の轟音と押し寄せる波の飛沫の中、武装したグループがふたつ対峙している。この船の船員たちと、私が雇った傭兵たち。一触即発の空気だ。船長は「この海岸に恐ろしいものが潜んでいる。そいつの怒りを招くリスクを冒して近づくことはできない」と言った。傭兵たちは殺意のこもった目で船長を見ている。
「それでは約束が違う。島は眼の前だ。そんな世迷いごとで引き返すことはできないぞ」と私が言うと
「私たちはベテランの船乗りだ。影に怯えるような者ではない!あんたらが目的を果たすためには、まずあんたら自身が生き残らなければならないだろ!それが判らんのか」と船長が絶望感のこもった声で言う。
何かおかしな狂気じみた衝動が全員の目に宿っている。普段ならあり得ない全てをぶち壊したくなる衝動・・・それは私の胸にもふつふつと湧いている。だが、それに身を任すのは、この衝動を引き起こした何者かの思う壺ではないのか?
「・・・船長の言うことにも一理ある。たぶんこの場は引き返すべきでは・・」
と私が言ったとたん傭兵たちが奇声を発しながら攻撃を始めた。船長に味方した私やローランドも敵とみなしている。こいつら誰に給料をもらうつもりなんだ。だがもう理屈ではない。彼らは衝動に身を任せてケダモノになったのだ。甲板は阿鼻叫喚と化した。
ここ、会話の選択肢によっては、傭兵側に立って船員たちと戦うことになると思われる。
◆海から来た何かが・・・戦闘が少し落ち着き、周りを見回した時、何か巨大なものが船に衝突する衝撃が走った。船は大きく傾き、生き残った者たちは雨と血糊で滑る甲板から落ちまいと必死になって掴まるものを探している。
その時、海面を突き破り、巨大な触手が何本も天高くそびえたった。その触手がぐにゃりと曲がると、マストをマッチ棒のようにへし折り、船体を突き破る轟音が鳴り響く。誰もがなすすべもなく、砕け散る木片を浴び、船上を転がり、海中に投げ出されていく。圧倒的な海の恐怖の前に、逃げ場はない。これは何だ?ローランドが手すりに掴まっているのが目の端に入り、助けようと手を伸ばすが彼の身体は無情にも滑り落ちていく。巨大な触手がうちおろされ、船体を二つに裂こうとする瞬間、私の身体も海に投げ出され、潮流が海の底に押しやっていく。
海面に船の残骸と無数の泡、全身が見えないほどの巨大なリヴァイアサンの触手の影がゆらめいている。暗闇が私を包んでいった。
思っていたより、長くなってしまった。冒頭で船が触手の巨大怪物に襲われる展開はlarianStudioの『Divinity Original Sin2』を彷彿とさせる。
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