板金のメッキ材(SECC・SGHC)って?勘違いしていませんか?工場もうれしい使い方!
こんにちはクロです。先日ちょっと不思議な会社さんにお邪魔することがありました。その会社さんはメッキ材しか扱わないらしいのですが…メッキ材についてのあれこれ!今日はそんなお話です。
目次- 1. メッキ材の種別分け
- 2. 先ずは理解しようSG・SEの違い
- 3. SGとSEの特徴
- 4. メッキ材の加工性と問題点・使い分け
- 4.1. 切る・抜く
- 4.2. 曲げ加工
- 4.3. 溶接
- 5. まとめ
メッキ材の種別分け
大きく分けると2種類、溶融亜鉛メッキ・電気亜鉛メッキ、この二種類に分かれるのでしょうか?変わりどころで有名なのは、ZAM・スーパーダイマ・エコガルでしょうか…ブランド材の3種は別にして溶融亜鉛メッキ・電気亜鉛メッキについてお話していきましょう。
先ずは理解しようSG・SEの違い
以前、SPHC・SECCのお話をしましたが、今回のメッキ材には通じる部分があります。SECCやSGCC・SEHCやSGHCの下2文字(赤い所)ですが意味は同じでSG・SE の後ろ2文字はSPHCなのかSECCなのかの違いです。要は、SPHCにSGメッキをするかSEメッキをするかでSGHCだったりSGCCに変わります。難しくなってきたので、まとめる前にSG・SEを説明します。S=SteelG=Galvanized 溶融亜鉛メッキ
S=SteelE=Electrolytic 電気亜鉛メッキ
板金加工の材料 SPHC・SPCC 何が違う? 難しく考えず使い分け・コストも考える
材料選定のSPCCを選ぶ理由、他はSPHCで。シンプルな考えのもと使い分けや使い分けのコツを伝授します。
https://seizou.blog/sphc-spcc/
SGとSEの2種類に対して HC(熱間圧延)とCC(冷間圧延)の2種類のかけ合わせがあります。SGHC・SGCC SEHC・SECC 少しまとまりましたかね?
SGとSEの特徴
SGSE膜厚50~100μ2~25μ耐食性〇メッキ強度〇加工精度〇塗装性〇カット〇SGは耐食性もよく屋外で使われる場合も多いです。建築材料としても使用されトタンもSGの一種です。SEに関しては機械部品などに使われる場合も多く、一度組み込んだら修理でもないと触らないような部品に使われたりもします。例えば電化製品の中の部品とか!製品の見た目ですが、SGは少しキラキラした感じでしょうか、特徴として目視できるメッキムラが発生したりもします。SEは基本鉄色ですが、ロットによってかなり差がある場合があります。
メッキ材の加工性と問題点・使い分け
切る・抜くレーザー加工やタレパン加工については、個人的にはSGはあまり好きではないです。レーザ加工を行うと熱とエアーによりメッキが剥がれ宙を舞います。掃除が大変。タレパン加工の場合は、タレパンの金型にメッキが付着して、これもまた掃除が大変です。どちらにしろ、破断面はメッキがなくなるので錆びの注意は必要です。
曲げ加工メッキ材といっても元は、SPHCやSECCです。加工性についてはSPHCやSPCCと同等と考えてよいのですが、鋭角に曲げるとメッキが割れる可能性があります。(特にSG)メッキ材は、金属同士の擦れた跡が付きやすいので、外観に注意が必要な製品は向かないかもしれません。(特にSE)
溶接基本は、溶接部位はメッキをはがして溶接します。「部分的にメッキを剥がす」工程が増えるので、コストは上がります。そのまま溶接すると、溶接面に小さな穴が開いたり・溶けたメッキが飛び散ったり・人体に有害な物質(酸化亜鉛)をまき散らしたりします。メッキ材での溶接にメリットがあるとは言いにくいです。
まとめ
メッキ材は適材適所で使えば最強の材料となりますが、使い方を間違うと本来の性能を生かせないダメな設計になってしまう場合もあります。溶接は可能な限りしたくない。メッキをはがして溶接を保障しようとすると、剥がした部分は通常のSPHCやSPCCと変わらないので錆びやすくなります。クリンチングスペーサーやリベットなどを用いて部品を搭載したり圧着したりを考えたほうがよいでしょう。前述した家電の内機などに使われるのであれば、耐食性・加工性もよく防錆処理も不要でコストも抑えられベストな使い方でしょう。
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