狭い南西諸島の海峡をわざわざ選んで通過する中国の測量艦、その目的とは
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- 1.なぜ南西諸島間の海峡を通過するのか
- 2.潜水艦の通峡に必要な情報を収集
- 3.測量艦の通過海峡は潜水艦の通り道
- 4.測量艦の行動から潜水艦作戦の狙いを予想
- 5.台湾封鎖時の潜水艦作戦の予想
- 6.演習範囲図の公表は情報戦の一環
- 7.中国軍と米軍の戦闘も発生
中国海軍軍艦は通常、東シナ海から西太平洋に進出するには、南西諸島の間の海峡を通過しなければならない。
この制約は、特に潜水艦にとって大きな難関となる。
中国軍艦が南西諸島の間の海峡を通過するには、最も広い宮古海峡を通過することが容易で安全である。
このことから、中国の軍艦の多くはこの海峡を通過する。
ところが、最近の中国海軍測量艦は、南西諸島間の比較的狭い海峡を選んで通峡している。
屋久島・種子島の南のトカラ海峡の通峡は、日本の領海として設定されていることから、通過すれば領海侵犯となり、日中間の懸案事項になっている。
測量艦の通峡の具体的な例は、以下の図のとおりである。
写真:中国測量艦
出典:防衛省統合幕僚監部プレスリリース ギャラリーページへ図1 中国測量艦の海峡通過
左:トカラ海峡の通過(2024.6.31)、右:与那国島と西表島間の通過(2024.3.22)、出典:同上 ギャラリーページへ 2.潜水艦の通峡に必要な情報を収集海軍所属の測量艦は、ソナーなどの測定機器を使って海底の地形、水中の情報、例えば、潮の流れ、うねり、海水温、塩分濃度などを調べることができる。
大型艦の空母が通過するためには、水深などの大まかな海底の地形が判明していればよい。
水深が浅い海峡であれば調べる必要があるが、潜水艦の通峡に必要とされるデータは、空母には必要ない。
図2 測量艦による海底地形調査のイメージ
出典:JBpress『戦争準備を急ぐ中国、日本の領空侵犯に続き領海侵犯で詳細データ収集』(2024.9.12) ギャラリーページへ海底の地形や水中の情報が必要な艦は、潜水艦だけだ。
図3 中国の潜水艦が日本の海峡を通過するイメージ
出典:同上 ギャラリーページへということは、測量艦が通過している経路は、潜水艦が通る経路だと考えてよい。
比較的狭くて通峡が難しいところで、それが可能かどうか、どのように通峡するのかなどを調査している。
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