ロシア軍から大量発注でも大赤字…海外メディアが報じたプーチンの戦争で「使い捨て」にされた軍事企業の惨状
ロシア軍から大量発注でも大赤字…海外メディアが報じたプーチンの戦争で「使い捨て」にされた軍事企業の惨状

ロシア軍から大量発注でも大赤字…海外メディアが報じたプーチンの戦争で「使い捨て」にされた軍事企業の惨状

#国際経済 #ロシア #ウラジーミル・プーチン 2026/01/31 7:00 ロシア軍から大量発注でも大赤字…海外メディアが報じたプーチンの戦争で「使い捨て」にされた軍事企業の惨状 PRESIDENT Online
1 2 3 4 次ページ ロシアの軍事企業に異変が起きている。低価格・短納期の部品作りを強要され、経営は行き詰まり、税金や給与の未払いが相次いでいるという。海外メディアは、全土の賃金の未払い件数が4倍に急増し、ロシアの軍需産業に限界が来ていると報じる――。 写真=SPUTNIK/時事通信フォト 2026年1月23日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ロシア・モスクワ州ドルゴプルードヌイにあるモスクワ物理工科大学(MIPT)を訪問し、学生や卒業生と面会した 全ての画像を見る(7枚) 赤の広場で焼身を図った企業トップ

2024年7月26日、モスクワの赤の広場。一人の老人が体にガソリンを浴び、自ら火をつけた。ロシア政府と目と鼻の先、ソ連建国の父レーニンの廟のすぐそばでの焼身自殺未遂だった。

男性の名はウラジーミル・アルセニエフ、75歳。モスクワの軍需企業ボルナを率いる科学者だ。戦車兵用の通信機器の部品を製造している。重度のやけどを負いながらも一命を取り留めた同氏は昨年12月、入院先からロイターの取材に応じ、自らを追い詰めたロシア経済の実態を初めて公に語った。

2022年、ロシアがウクライナへの全面侵攻に踏み切ると、アルセニエフ氏の会社には国防省から注文が殺到したという。一見すれば願ってもない商機だ。しかしそれは「毒の杯」だったと同氏は振り返る。求められたのは猛烈なペースでの増産と、極めて短い納期の厳守。しかも価格はロシア国防省が一方的に決める。

無理な要求に耐えきれなかった。2023年春ごろになると、同社の生産スケジュールに遅れが出始めた。同年9月、追い打ちをかけるように国防省から通告が届く。部品の購入額をほぼ半分に減らすという内容だった。生産工程の自動化が進んでコストが下がったはずだ、というのが理由だが、戦費の圧縮を目論んでの通達だったことは明白だ。会社の口座は税金の滞納を理由に凍結され、従業員への給与も払えなくなった。

焼身自殺未遂の後も、同氏はやけどの治療を受けながら会社の問題解決に奔走した。だが、成果はほとんど得られなかった。会社は今も何とか存続しているものの、規模の縮小を余儀なくされ、受注も大幅に減った。アルセニエフ氏は職場に復帰したが、その時間の多くは裁判所への出廷に費やされている。給料の未払いに加え、無許可のデモ行為に罰を下されたためだ。

次ページ 1 2 3 4 関連記事 だから習近平は台湾にも尖閣にも手を出せない…中国軍が最も恐れる海上自衛隊の「静かな反撃力」の正体 謝罪も、論破もいらない…金銭を要求してくるカスハラ客を一発で黙らせる"ひらがな二文字の切り返し" ギャンブルでも、旅行でも、美術品収集でもない…和田秀樹が手を出すなという「世の中で一番金のかかる趣味」 ランキング
  • 1位 「家の近所を歩く」よりずっと効果的…精神科医「ウォーキング効果を最大限に引き出す」とっておきの場所
  • ランキングをもっと見る
政治・経済 #国際経済 #ロシア #ウラジーミル・プーチン
📎📎📎📎📎📎📎📎📎📎
BOT