日本の「人気ハーフモデル」と違う自分の肌の色…ブラックミックスの少女の傷心と転機
日本の「人気ハーフモデル」と違う自分の肌の色…ブラックミックスの少女の傷心と転機

日本の「人気ハーフモデル」と違う自分の肌の色…ブラックミックスの少女の傷心と転機

  1. PHPオンライン
  2. 生き方
  3. 日本の「人気ハーフモデル」と違う自分の肌の色…ブラックミックスの少女の傷心と転機

生き方

日本の「人気ハーフモデル」と違う自分の肌の色…ブラックミックスの少女の傷心と転機

SURAH(モデル)、小林実央(PHPオンライン衆知編集部)

  • #メンタルヘルス
  • #自信がない
  • #小林実央

2023年06月28日 公開 2024年12月16日 更新

この記事の画像(全 2 枚)

モデルとして活躍するSURAH(スーラ)さんは、アメリカ人で黒人の父と、日本人の母を持つ、「ブラックミックス」。今でこそモデルとしてパワフルな活躍を見せるSURAHさんですが、かつては中学時代に受けたいじめが原因で自信がなく消極的だったといいます。

傷つき、失われた自信をどのように取り戻していったのか。SURAHさんが自身の過去を振り返りながら話してくれました。

 

ブラックミックスとしてのアイデンティティーを必死で消した

「中学時代、男子の後輩グループが私のことをじろじろ見てコソコソ話したり、叫んだりされていたんです。下校時にからかわれるのが毎日のお決まりで。 私一人だったらまだいいんだけど、友達も一緒にいたから本当に恥ずかしくて。"その角を曲がれば終わりだから耐えなきゃ"って。部活の試合で他校に行けば、珍しいものを見るような目でジロジロ見られる。こんなことが日常茶飯事でした。どんどん自信を失っていきました」

容姿に自信を失っていたSURAHさんは、必死に日本人の"カワイイ基準"に合わせる努力をしていたと回想します。

「私の髪の毛は本来はクルクルだけど、縮毛矯正してパッツンの前髪を作って。それも自分の意志というよりは、周りがやっているから。"これが可愛い姿なんだ"っていう思い込みでした。必死でブラックミックスとしてのアイデンティティーを消す作業をしていました」

生まれ持ったアイデンティティーを消すだけでなく、無理なダイエットも行っていました。

「痩せているのが可愛くて美しい、と思っていて。とにかく食べないダイエットをしていました。そうしたらどんどん骨ばって、目はぎょろっとして、げっそりした痩せ方をしてしまった。母に指摘されて、ようやく異常だったことに気付きました」

SURAHさんをここまで追い詰めた原因は、いじめだけではなく、日本人が持つ美の価値観にもあったといいます。

「ちょうど私が高校生ぐらいのときに、"ハーフモデル"と呼ばれる人たちがたくさん活躍していたんです。 でも、それって多くは白人とのミックスなんですよね。今でもそういった面はあると思いますが...そういうモデルたちが人気で美しいとされていたから、じゃあ私って何なんだろうっていうモヤモヤを常に抱えていました」

 

環境を変えたら自分のままでいいと気づいた

容姿にコンプレックスを抱えた彼女が、一体どのようにして"ありのままの自分"を受け入れることができたのでしょうか。それは似たルーツを持つ仲間との出会いがきっかけだったと、SURAHさんは明かします。

「高校時代、陸上の区大会に出場した時に出会った子が、人生で初めてのブラックミックスの友達でした。お互いに似たルーツを持つ友人が周りにいなかったので、すぐに仲良くなりました。

ある時二人で、SNSで見つけた洋楽好きが集まるイベントに行ったんです。そこには100人単位でミックスの子たちが集まっていて。見た目が違うことで嫌な思いをしてきた子が集まっていたから、容姿でジャッジする人がその場には誰もいなかった。初めて"ありのままの自分"でいいんだと思うことができました」

イベントで知り合った仲間たちと過ごすうちに、少しずつコンプレックスから解放されていったSURAHさん。そして彼女の意識を決定的に変えたのが、一人旅で訪れたニューヨークでの経験だったといいます。

「NYは人種のるつぼ。いろんな人がいるけど、誰もが胸を張って街を歩いてる。知らない人に対しても良いと思うことがあれば、気軽に声をかけて褒める文化がアメリカにはあった。素敵だねって言ってもらえた。嬉しかった。すごく自信になりました」

悪いところではなく、人の良いところを見て、さらにそれを言葉で伝えてくれる人たちが多くいる。そのことに感銘を受けると同時に、SURAHさんにとっての大きな転機となりました。

次のページ マインドが変わって

  • 1
  • 2

この記事をシェア

関連記事 いじめられ絶望していた小学生が、大人になって選んだ「他人と少し違う法律の道」

山崎聡一郎(『子ども六法』著者)

校長にも信用されず“不登校”に...ヨシダナギが歩む「逃げる人生」

ヨシダナギ(フォトグラファー)

「わたしはレイシストではない」という主張が助長する“人種的不公平”

イブラム・X・ケンディ(歴史学者、作家)、児島修(英日翻訳者)

編集部おすすめRecommend

彬子女王殿下が、いつもの「本屋パトロール」中に起きた奇跡的な出来事〈特別寄稿〉

彬子女王

松下幸之助が創刊した雑誌が、いま、職場で読まれている理由

《PR》PHP研究所

言えなかった「ありがとう」

第55回PHP賞受賞作

話題のキーワードKeywords

  • #書籍抜粋
  • #人間関係
  • #辰巳出版
  • #PHPスペシャル
  • #上司と部下
  • #クロスメディア・パブリッシング
  • #PHP研究所
  • #脳
  • #日経BP
  • #ディスカヴァー・トゥエンティワン

📎📎📎📎📎📎📎📎📎📎
BOT