Salve Mater のロザリオ(インペリアルロードナイト)
このロザリオのテーマになっている Salve Mater は、実は私の好きなグレゴリオ聖歌のひとつです。
以前、グレゴリオ聖歌のグループでこの曲の楽譜が配布され、練習もしたのですが……結局、歌わないまま終わってしまいました。
いわば「幻の曲」。
この話、たびたびブログにも書いているので「ああ、またあの話ね」と思われる方もいるかもしれません(笑)。でも、それくらい心に残っている曲なのです。
ひたすらマリア様を称える、美しい歌
Salve Mater は、憐れみと恵みに満ちた聖母マリアを、ただひたすらに称える賛歌です。
劇的な展開があるわけでもなく、ドラマチックな感情の揺れがあるわけでもない。
それなのに、なぜか心が静かに満たされていく不思議な曲。
私の中では、キラキラとした春の光の中に立つ、白く美しいマリア様の像に、花を捧げて静かに祈っている――そんな情景と重なっています。
かなり悩んだ石の組み合わせ
この Salve Mater のロザリオ、石の組み合わせにはかなり悩みました。
でも、インペリアルロードナイトを見た瞬間、「あ、これは Salve Mater のロザリオだな」と、なぜか直感的に思ったのです。
薔薇輝石(インペリアルロードナイト)は、名前のとおり、薔薇の花びらのようなやさしい色合い。マリア様を称えるこの曲に、ぴったりだと感じました。
そこからが、長い迷いの始まりです。
あれこれ考えた、組み合わせ案最初は、ホワイトカルセドニーを合わせて、もっとやさしく、ふんわりした雰囲気にしようかとも思いました。
あるいは、主の祈りの珠に、薔薇の形をした美しい溶錬水晶を使おうかとも。
どれも悪くない。むしろ、全部作りたくなる。
でも今回は、「花を捧げる祈り」というイメージを大切にしたくて、少し透明感のあるローズクォーツと、128面カットの溶錬水晶を組み合わせることにしました。
「枯れない花束」を祈りに
ローズクォーツは、触れたくなるようなやわらかさを持つ石です。そこに、細やかな光を放つ128面カットの溶錬水晶を添えることで、祈りの中に、静かなきらめきを加えました。
主の祈りの珠は、薔薇は薔薇でも、ラウンド型にやさしいバラのカットが入ったタイプを選び、そこにボタンカットのクリスタルを添えています。
華やかすぎず、でも確かに美しい。マリア様に捧げる「枯れない花束」を、ロザリオというかたちにしたかったのです。
まだ歌っていないけれど
実は今も、私は Salve Mater を正式に歌ったことがありません。
でも、歌っていないからこそ、こうしてロザリオとして形にしたのかもしれません。
祈りの中で、このロザリオを手にしながら、いつかこの曲を歌う日を思い描く。
そんな時間も、きっと悪くないなと思っています。
静かで、やさしくて、恵みに満ちた Salve Mater のロザリオ。
祈りの時間に、そっと寄り添う存在になれたら嬉しいです。