脳科学者・中野信子が「人生では正解を選んではいけない」と言い切る理由
ライフ コラム 2020/11/03 9:00 脳科学者・中野信子が「人生では正解を選んではいけない」と言い切る理由 「幸せホルモン」を味方にする方法 中野 信子+フォロー 脳科学者、医学博士、認知科学者 #健康 #脳科学 #書籍抜粋 # 『引き寄せる脳 遠ざける脳』 「不安心理」が広く世の中を覆っています。迷いや葛藤に押しつぶされることなく、「幸せ」を感じながら生きられるようになるにはどうしたら……。脳科学者の中野信子さんは「幸せホルモン」とも呼ばれる「オキシトシン」を上手に活用することを勧めます。セブン-イレブン限定書籍として刊行された『引き寄せる脳 遠ざける脳』(プレジデント社)から、そのコツを紹介します。※本稿は、中野信子『引き寄せる脳 遠ざける脳』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
「幸せを感じる」ことは、脳と体の相互作用脳科学の観点で見ると、「幸せを感じる」という営みは、脳と体が絶えず行う相互作用に過ぎません。
そのとき、脳で分泌される神経伝達物質である「オキシトシン」の作用が、幸せの感情をもたらすことが明らかになっています。オキシトシンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、まだそのすべてが解き明かされていない“謎多き物質”ですが、幸せのカギを握るたくさんの可能性があるとわたしは見ています。
そして、人の「幸せ」についての考え方は主観的なものであり、ひとつのものさしで測ることはできません。
見る人から見れば、たとえバカ騒ぎとしか思えない振る舞いでも、当の本人たちは仲間とわいわい騒ぐことで「みんなから愛されて幸せだ」と感じ、それによってオキシトシンがたくさん出る人もいるわけです。
写真=iStock.com/badmanproduction ※写真はイメージです 全ての画像を見る(3枚) 「幸せのものさし」は人それぞれその一方で、ひとりきりの空間で心地良い服を着て、自分の好きな音楽を聴きながらリラックスすることで、オキシトシンが分泌される人もいるでしょう。
人それぞれ好みもちがえば、オキシトシンが出やすい環境もちがうということ。「あの人はいつも“ぼっち”でかわいそう」などと、一概にはいえないわけですね。
幼少期に培われた人間関係のなかで、愛着の対象や自分自身のことをどう思っていたかによって、幸せの価値観もそれぞれちがってくるのです。
あなたの選んだ選択肢に「間違い」はない 1 2 3 4『引き寄せる脳 遠ざける脳』(プレジデント社)
人は誰もが「幸せになりたい」と願うもの。脳科学的に見れば、「幸せを感じる営み」とは脳と体が絶えず行う相互作用といえます。脳の機能と使い方を知り、「幸せホルモン」である「オキシトシン」を上手に活用することで、人は幸福感に満ちた人生をつかみ取れる。脳科学者・中野信子先生による、まったく新しい「実践・幸福論」。
- 著者 中野 信子