史上最強のアマチュア・中部銀次郎は、いかにして井上誠一の「神算」に挑んだか
2025.10.10- #ゴルフ
日本オープン2025開催、日光カンツリー「17番ホール」の攻防
嶋村 唯史
ゴルフコース設計家
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10月16日から行われる日本オープンゴルフ選手権の勝者が、マスターズへ招待されることが発表された。2025年大会が開催されるのは、名設計家・井上誠一が手掛けた日光カンツリー倶楽部。
この難関コースへ果敢に挑んだゴルファーに、史上最強のアマチュア・中部銀次郎がいる。井上が「神算」をもって仕掛けた罠を、中部はいかなる「鬼謀」をもって突破したのか? 「日光17番ホール」をめぐる伝説の二人の攻防を、井上誠一「唯一の弟子」の筆者が読み解く。
日本のBESTゴルフ場ランキングの常連
生涯において40以上ものコースを設計した井上誠一先生(以下、井上)は、実は日本で最初にプロフェッショナルとして「コース設計家」を称した人である。そして独立して最初に手掛けたのが、大洗ゴルフ倶楽部(1953年)、愛知カンツリー倶楽部(1954)、そして日光カンツリー倶楽部(1955)だった。
その後、数多くの名コースに携わったことは周知のことだが、とくに気鋭の設計家として情熱をもって取り組んだこの3コースは、井上の代表作として高く評価されている。
-AD-日本の名コースBEST10ランキングの常連である日光カンツリー俱楽部に、井上はどのような知略を巡らせたのか? 我が師が仕掛けたマジックトラップつまり罠を、同じ設計家の立場から推理してみよう。
日光カンツリー俱楽部この記事の全ての写真を見る(全3枚)コース設計の視点から見ると、日光カンツリーの戦略性&難易度を高めている要素は以下の3点である。
・だまし絵(トロンプ・ルイユ)手法を取り入れた自然ハザード
・難解で多彩なグリーン形状
・人が知覚できない2%勾配
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