宮沢賢治の代表作14選|有名作品のあらすじをイラスト付きで解説
亡くなってから有名になった文豪・宮沢賢治。
37歳で亡くなるまでに200以上の詩や童話を生み出し、その美しく正しさを追求した作風は現代でも人々の胸を打ちます。
この記事ではそんな宮沢賢治の代表作14作品のあらすじを、イラスト付きで簡単に解説。
それぞれの物語の
- 有名な要素や理由
- 有名度(Googleのタイトル検索件数から調査)
- 読みやすさレベル(個人の所感)
- 物語の長さ(文字数・読了目安時間)
も一緒にお伝えしていきますので、是非参考にしてみてください。
目次
- 1 銀河鉄道の夜(宮沢賢治といえば!)
- 1.1 『銀河鉄道の夜』あらすじとイラスト
- 2 雨ニモマケズ
- 3 風の又三郎
- 3.1 『風の又三郎』あらすじとイラスト
- 4 注文の多い料理店
- 4.1 『注文の多い料理店』あらすじと画像
- 5 セロ弾きのゴーシュ
- 5.1 『セロ弾きのゴーシュ』あらすじとイラスト
- 6 よだかの星(個人的おすすめ!)
- 6.1 『よだかの星』あらすじとイラスト
- 7 どんぐりと山猫
- 7.1 『どんぐりと山猫』あらすじとイラスト
- 8 ひかりの素足(個人的おすすめ!)
- 8.1 『ひかりの素足』あらすじとイラスト
- 9 グスコーブドリの伝記
- 9.1 『グスコーブドリの伝記』あらすじとイラスト
- 10 雪渡り
- 10.1 『雪渡り』あらすじとイラスト
- 11 なめとこ山の熊
- 11.1 『なめとこ山の熊』あらすじとイラスト
- 12 双子の星
- 12.1 『双子の星』あらすじとイラスト
- 13 オツベルと象
- 13.1 『オツベルと象』あらすじとイラスト
- 14 やまなし(個人的おすすめ!)
- 14.1 『やまなし』あらすじとイラスト
- 15 まとめ
銀河鉄道の夜(宮沢賢治といえば!)
有名度5.0読みやすさ3.0文字数・推定読書時間41903字・83分宮沢賢治の童話といえば、まずはコレ!
不幸な少年ジョバンニが、友人「カムパネルラ」と銀河鉄道の旅の中で「ほんとうの幸い」を探す物語。
銀河を走る列車というロマンからか、オマージュ作品(銀河鉄道を元ネタとした作品)も数多く登場する人気作!(「銀河鉄道999」をはじめとして、曲やイラスト・ゲーム等も)
注意点としては、この記事で紹介した中でも一番長編で、割と大人向けの小説だということ。
当時の時事ネタなども盛り込まれている為、小学生の時は途中で断念した覚えがあります。
読む際は是非、こちらの記事を参考にしてみてください▼銀河鉄道の夜の【意味が分からない】をまとめて解説!もう難しくない!
リンク 『銀河鉄道の夜』あらすじとイラスト主人公・ジョバンニの父は漁に出て戻ってこず、母は病気がち。
そのため子供ながらアルバイトに明けくれており、天文学の授業中にあてられても意識がぼーっとして答えられません。
代わりに先生に指名されたのは、友達のカムパネルラ。
カムパネルラ(性別記述は特になし)は正解を知っていましたが、ジョバンニを気遣って答えませんでした。
いじめっ子のザネリは、そんなジョバンニをいつものようにからかってきます。
そんな中訪れた7月7日・星まつりの日。
夕食を食べた後に少しだけ見に行くことにしたジョバンニは、会場に向かう途中の丘で汽笛を聞きます。
そして「銀河ステーション、銀河ステーション」というアナウンスがーー……
眼の前がさあっと明るくなり、気がつくとジョバンニは何故か列車の中に。前の席には上着が濡れているカムパネルラが座っていました。
美しい銀河鉄道をめぐる旅に乗車した二人。
なぜここにいるのか?何のための旅なのか?そして衝撃の結末はーーー……?
こちらも参考にどうぞ▶【銀河鉄道の夜】名言と心に残る場面から見る宮沢賢治の世界
雨ニモマケズ
有名度5.0読みやすさ5.0文字数・推定読書時間500字・1分この記事で紹介する、唯一の詩です。(他は物語)
賢治の理想である「無欲な人間像」が具体的に描かれた名詩。
「そういうものに、私はなりたい。」「デクノボウ」などの言葉が有名です。
青空文庫で読む▶〔雨ニモマケズ〕
風の又三郎
有名度3.0読みやすさ3.0文字数・推定読書時間34147字・68分「どっどど どどうど どどうど どどう」というインパクトあるオノマトペから始まる物語。
教科書に掲載されていたり、オマージュ作品も色々と作られています。
閉鎖的な村に不思議な雰囲気を持つ「高田三郎」という転校生がやってきて、ざわつく村の子供たち。
三郎と子供たちが自然の中で遊びまわり、交流を深めていく内容です。
ちなみに、ここで紹介している中で2番目に長いです。
『風の又三郎』あらすじとイラスト田舎の小学校にやってきた、「高田三郎」という転校生。
彼が来るとなぜか風が強く吹いたり嵐が起きたりするため、子どもたちは三郎を、風の精霊「風の又三郎」と呼ぶようになります。
ある日馬を逃がしてしまい、追いかけるうちに疲れ果てて眠ってしまった嘉助(子供の一人)が目を覚ますと……
ギラギラと輝くガラスのマントを羽織り、ガラスの靴を履いた又三郎が……?
あらすじを結末まで読む▶風の又三郎|簡単で短いあらすじ&伝えたかったことをイラスト解説
注文の多い料理店
有名度5.0読みやすさ4.0文字数・推定読書時間6351字・13分2人の紳士が山奥の西洋料理店「山猫軒」に訪れるお話です。
意味が分かると怖い話。しかし面白さと爽快感もある物語となっています。
教科書で知った方も多いのではないでしょうか?短編で読みやすいです。
山猫や紳士たちのキャラクター性がコミカルで、賢治作品を初めて読む人には、まずこれをおすすめしたいです。
『注文の多い料理店』あらすじと画像都会から狩りに来た二人の紳士が、山奥で道に迷ってしまいました。そこに忽然と現れたのは、西洋料理店「山猫軒」。
お腹が空いた二人は飛び込みますが、中は奇妙な注文を記した「いくつもの扉と長い廊下」が続くばかり……。
書かれた指示に従っていく二人は、やがて「あること」に気付きます。
あらすじを最後まで▶『注文の多い料理店』を考察!宮沢賢治が伝えたいこととは?
セロ弾きのゴーシュ
楽団の下手なセロ(現在の言い方だとチェロ)弾きであるゴーシュが、
動物たちと触れ合いながら、自分の演奏に足りないものを身に着けていく物語。
「アルプスの少女ハイジ」「火垂るの墓」の高畑勲監督によってアニメ化されたり、舞台化がされたりと、映像人気が高い作品です。
よみやすさ◎で子供にもおすすめです。
有名度4.0読みやすさ5.0文字数・推定読書時間4710字・9分 『セロ弾きのゴーシュ』あらすじとイラスト町の活動写真館の人気者であるゴーシュは、音楽団でチェロを弾いていました。
しかし彼はあまり上手ではなく、いつも楽長に叱られていました。
演奏会まであと十日、演目は「第六交響曲」。ゴーシュは町外れにある水車小屋の自宅に帰ると、毎晩必死にチェロの練習を続けます。
するとなぜか次々と訪問者が現れて……
もっと詳しく▶セロ弾きのゴーシュが伝えいたいことは?イラスト入あらすじから解説
よだかの星(個人的おすすめ!)
有名度5.0読みやすさ5.0文字数・推定読書時間5691字・11分醜い鳥・よだかが星になるまでの、悲しい運命を描く短編です。
物語のインパクトが強い作品。
短いながらグッサリ刺さる有名作で、長年教科書にも採用されてきました。読書感想文におすすめです。
リンク 『よだかの星』あらすじとイラスト醜いヨダカは鷹から「改名しろ」などと虐められ、
さらに自分も「小さな命を食しながら生きている」ことを意識し、
殺し殺される地上の世界が嫌になりました。
しかし天上の星や太陽に救い求めても袖にされる始末……。
絶望したヨダカは、どこまでも高く高く飛び上がります。
ネタバレ有で結末まで▶よだかはなぜ星になったのか?【宮沢賢治・よだかの星考察】
どんぐりと山猫
有名度3.0読みやすさ4.0文字数・推定読書時間7067字・14分山猫からおかしなハガキを受け取った一郎が、ドングリたちの裁判に決着をつける話。
シンプルめな内容と、何より「ドングリたちが言い争う」というコミカルな絵面から、絵本や紙芝居になることが多い作品です。
子供向けっぽいですが、一郎の細やかな気遣いや感傷に気付けるのは、大人ならではかもしれません。
『どんぐりと山猫』あらすじとイラスト山猫から「おかしな裁判への呼び出しハガキ」を受け取った一郎。
嬉しくなった一郎は、山猫を探し歩いてたどり着きます。
山猫はどんぐりたちの裁判が3日続いても決着がつかず、困っているようで……
それで一郎の意見を聞こうと、手紙をよこしたようでした。
一郎はこれに対して、とある解決策を提案します。
ネタバレありで最後まで▶どんぐりと山猫で宮沢賢治が伝えたいこととは?イラストで解説
ひかりの素足(個人的おすすめ!)
有名度3.0読みやすさ2.0文字数・推定読書時間19370字・39分他作品と比べると少し有名度は落ちますが、個人的に一押しなので加えた作品。
雪原で遭難した兄弟の、不思議なホラー体験が描かれます。かなりダークな作品。
衝撃の最後が待ち受けています。
訛りや宗教が絡んでくるため、この記事🔻を参考にしていただくのがおすすめです。ひかりの素足を解説!超簡単なあらすじと結末|宮沢賢治著作
『ひかりの素足』あらすじとイラスト一郎と楢夫の兄弟は、父親の炭焼小屋に遊びに来ていましたが、炭をおろす人と一緒に家に帰ることになりました。
しかし途中、突然吹雪に見舞われ遭難してしまいます。
気がつくと、二人は同じような子どもたちと一緒に、鬼に追われながら薄暗い国を歩いていました。
そこへ、「にょらいじゅりゃうぼん」という言葉とともに、貝殻のように白く輝く素足の人が現れます。
ネタバレ有で最後まで▶ひかりの素足を解説!超簡単なあらすじと結末|宮沢賢治著作
グスコーブドリの伝記
有名度3.0読みやすさ3.0文字数・推定読書時間27391字・55分主人公「ブドリ」が、飢饉で食物が育たないのを止める為に尽力する話。
かなりSF感が強く、展開も「そうくるか?!」というものが多い為、大人向けかもしれません。
是非読む際はこの記事🔻を参考にしてみてください。グスコーブドリの伝記は意味不明?あらすじと伝えたいことを解説!
こちらもアニメ化されています。
『グスコーブドリの伝記』あらすじとイラスト主人公・ブドリが10歳のとき、2年間にわたる厳しい寒さと不作が続きました。
その影響を受けて両親は食べ物を残して姿を消し、妹・ネリ人買い男にさらわれてしまいます。
その後色々あり……ブドリはイーハトーブ市で火山局(火山の活動を観察する仕事)に就職します。
ブドリはここで飢饉を止めることができるのかーーー?
ネタバレありのあらすじ・解説を読む▶グスコーブドリの伝記は意味不明?あらすじと伝えたいことを解説!
雪渡り
こちらも有名作。「雪渡り」した兄妹が、狐の誘いで幻燈会(鑑賞会的なもの)に参加するお話です。
「堅雪かたゆきかんこ、しみ雪しんこ」「キック、キック、トントン」など、賢治特有のオノマトペやリズム感が印象的な作品。
読み聞かせや紙芝居にも最適です。
有名度4.0読みやすさ4.0文字数・推定読書時間7694字・15分 『雪渡り』あらすじとイラスト雪に覆われた美しい夜、狐たちが開催する『幻燈会』に参加する、四郎とかん子(兄妹)の冒険物語。
二人は狐の紺三郎と出会い、彼の案内で楽しい幻燈会に足を踏み入れます。(鑑賞会的なもの)
二人の参加は、狐の紺三郎にとっても大切なことでした。
紺三郎は、狐たちの「嘘つき・ずる賢い」等の悪評を払拭しようと努力していました……。
もっと詳しく▶怖い物語?『雪渡り』が伝えたい事とは?あらすじと解釈【宮沢賢治】
なめとこ山の熊
有名度4.0読みやすさ4.0文字数・推定読書時間7984字・16分熊を狩る男と熊の心温まる関係を描いた物語。
なぜ命を狩らないと生きていけないのか…?というちょっと深いテーマを扱っており、高校の教科書にも採用されています。
注文の多い料理店とテーマが似ているものの、こちらのほうが真面目な雰囲気です。
『なめとこ山の熊』あらすじとイラスト熊を捕まえる名人・淵沢小十郎。
しかし実際のところ、小十郎自身は熊を捕まえたくはありませんでした。(命を奪いたくありませんでした)
それを分かってか、熊たちも小十郎のことが大好きでした。
そんなある日、捕まえようとした熊が小十郎に言いました。
「殺すのは二年待ってくれ。」
ネタバレありのあらすじ・解説へ▶なめとこ山の熊|あらすじ解説!小十郎の死の意味についても考察
双子の星
有名度4.0読みやすさ3.0文字数・推定読書時間12641字・25分天の川の岸に住む双子の星、チュンセ童子&ポウセ童子の物語です。
ふたご座がモチーフとなっており、ちょっとファンタジー強めな、童話感・神話感が楽しいお話です。
「銀河鉄道の夜」にも登場する作中曲「星めぐりの歌」も有名です。
『双子の星』あらすじとイラスト天の川の岸に住む双子の星、チュンセ童子どうじとポウセ童子どうじ。
二人のお役目は、毎晩星巡りの歌に合わせて笛を吹くことです。
ある朝二人が空の泉に行くと、大烏おおがらすの星とサソリ星が喧嘩を始めました。
双子は喧嘩後ボロボロになった自分たちより大きい両者を、必死に介抱します。
ところがそんな自己犠牲を厭わない二人は、ある夜に彗星に騙され、海底に落とされてしまいます……
ネタバレありで最後まで▶『双子の星』簡単なあらすじをイラスト付きで。賢治が伝えたいことは?
オツベルと象
有名度3.0読みやすさ5.0文字数・推定読書時間6488字・13分賢治にしては珍しく、悪人主役の物語。
現れた白象をいいように利用して儲けようとする大地主・オツベルの悪人伝です。
善良な象、姑息なオツベル、それを見守る百姓たち……その衝撃の結末は?
『オツベルと象』あらすじとイラストこれは、ある牛飼いが物語る話です。
稲扱器械(いねこきき)と、十六人の百姓を使う大地主オツベルのもとにやってきた白象。オツベルはその白象を巧みに取り込み、働かせることに成功します。
最初は楽しそうに働いていた白象。しかし、与えられる食べ物は日に日に減り、ついにはふらふらの状態に。
耐えかねた白象は、月に向かって「サンタマリア」と呼びかけ、その使いである童子に助けを求めますが……
ネタバレありのあらすじ・解説へ▶オツベルと象|あらすじ解説!怖い?伝えたいことや最後の一文も考察
やまなし(個人的おすすめ!)
有名度3.0読みやすさ4.0文字数・推定読書時間3233文字・6分2匹の子蟹の、5月と12月の様子を幻燈で映している……という体の短編。
タイトルの「やまなし」より「クラムボン」という謎の言葉が有名かもしれません。この言葉は、バンド名やカフェ名など色々なものに使われています。
「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」など、耳に残るフレーズが盛沢山。
『やまなし』あらすじとイラストこれは5月と12月の谷川の底を映した、2本の映像です。
二匹の子供の蟹が、青白い川底で「クラムボン」について話しています。
クラムボンはぷかぷか笑っていましたが、頭上を魚が通り過ぎたことで殺されました。
なぜ殺されたのか?子蟹たちにはわかりませんでした。子蟹たちには、魚が悪いことをしているように見えています。
そして月日が経ち12月……
あらすじを最後まで▶意味不明?宮沢賢治『やまなし』を可能な限り分かりやすく解説!
まとめ
宮沢賢治代表作14作品のあらすじを、イラストで簡単に解説しました🔻
1 銀河鉄道の夜2 雨ニモマケズ3 風の又三郎4 注文の多い料理店5 セロ弾きのゴーシュ6 よだかの星7 どんぐりと山猫8 ひかりの素足9 グスコーブドリの伝記10 雪渡り11 なめとこ山の熊12 双子の星13 オツベルと象14 やまなし
宮沢賢治は生涯物凄い数の作品を残していますので、この作品以外にも貴方の心にぐっとくる作品が眠っているかもしれません。
他の作品についてもこのブログ「のみやすい読書」にてイラストたっぷりでご紹介していますので、是非のぞいてみてください▼
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