『夏の思い出-Memories of summer』について
歌詞
夏がくれば 思い出すはるかな尾瀬(おぜ) 遠い空霧のなかに うかびくるやさしい影 野の小径(こみち)水芭蕉(みずばしょう)の花が 咲いている夢見て咲いている水のほとり石楠花(しゃくなげ)色に たそがれるはるかな尾瀬 遠い空
夏がくれば 思い出すはるかな尾瀬 野の旅よ花のなかに そよそよとゆれゆれる 浮き島よ水芭蕉の花が 匂っている夢みて匂っている水のほとりまなこつぶれば なつかしいはるかな尾瀬 遠い空
作詞
江間章子 (1913年-2005年)新潟県出身で岩手県で育った作詞家、詩人。
代表作は「夏の思い出」、「花の街」など
作曲
中田喜直(1923年-2000年)東京都出身の生まれの作曲家、社会運動家。代表作は「夏の思い出」、「ちいさい秋みつけた」や「めだかの学校」など
音楽については兄から教わったそうです。ショパンに心酔しピアニストを志望し、東京音楽学校(現・東京芸術大学)ピアノ科に入学しました。
太平洋戦争のため繰り上げ卒業をした後、陸軍航空部隊の戦闘機操縦者となる。陸軍少尉に任官し、四式戦闘機「疾風」を装備する飛行第51戦隊附としてフィリピン戦線やインドネシアに赴き、本土で特攻隊要員として終戦を迎えたそうです。
終戦後、ジャズピアニスト志望であったが、手が小さいことから断念し、作曲家グループ「新声会」に入会。歌曲の伴奏をつとめるかたわら、作曲家としての活動を本格的にスタートさせました。NHKラジオ番組にも積極的にかかわり、「夏の思い出」や「かわいいかくれんぼ」「雪の降るまちを」などを生み出しました。
1969年に設立された日本童謡協会の会長となって童謡を排斥。対立ジャンルとして立ち上げた「新しい子どもの歌」を推して、最盛期にあった童謡を衰退に導いたそうです。
楽曲について
1962年(昭和37年)に、NHKの『みんなのうた』で紹介されました。音楽科の教科書にも掲載されることが多く、幅広い世代に親しまれています。
作詞者の江間さんは、幼少の頃にミズバショウの咲く地域に住んでいたそうです。それから時が経ち、たまたま尾瀬を訪れ、一面に咲き乱れるミズバショウを見た時の光景と感動を詩にしたのが「夏の思い出」だそうです。
作曲者の中田さんは、作曲を依頼された時、江間さんとの面識がなく、また尾瀬にも行ったことがなかったようです。曲が簡単にできたため、母親に聞かせたところ、作り直しを指示されます。そこで作り直したのが現在の形だそうです。
音楽制作の参考価格やご依頼までの流れについてこの記事を書いた人
金藏 直樹音楽家・ピアニスト/映像クリエイター/フォトグラファー 貧しい離婚家庭で育ち、独学で音楽活動を始め、今日に至っています。 【主な作品】舞台『鬼切丸伝(主題歌)』ミュージカル「星の王子さま」「銀河鉄道の夜」映画『それぞれのヒーローたち』
記事一覧- ウェブサイト
- YouTube