インピーダンス整合(インピーダンスマッチング)のやり方
ホーム > 基礎知識 > インピーダンス整合(インピーダンスマッチング)のやり方 インピーダンス整合(インピーダンスマッチング)のやり方 基礎知識 2021年9月22日インピーダンス整合とは、入力側と出力側のインピーダンスを合わせることです。 インピーダンスマッチングとも呼ばれます。 低周波回路では、負荷に与える電力を最大化することが目的で、高周波回路では信号の反射によって生じるリンギング・ノイズを抑えることが目的です。
INDEX- 低周波回路のインピーダンス整合の考え方
- 高周波回路のインピーダンス整合の考え方
- 反射が起こる原因
- 反射を抑える方法
低周波回路のインピーダンス整合の考え方
ドライバ回路で負荷を駆動する場合を考えます。
ドライバ側の出力インピーダンスをRO、負荷のインピーダンスをRLとします。 低周波回路の場合リアクタンス部分は無視できるので、インピーダンスは単純に抵抗値と考えます。
インピーダンスとは?わかりやすく解説
負荷に与えられる電力は、
で計算できます。 VCC=5V、RO=50Ωとして、横軸をRL、縦軸に電力を取ったグラフを描くと以下のようになります。
RL=RO=50Ωで電力が最大になることが分かります。 つまり、低周波回路でインピーダンス整合の条件は、出力インピーダンスと負荷インピーダンスを一致させることになります。
高周波回路のインピーダンス整合の考え方
同軸ケーブルや伝送線路を通って出力された高周波信号には、反射によるリンギングノイズが重畳します。
反射とは、音が壁に当たって跳ね返ってくるように、電気信号が受け側の高いインピーダンスに跳ね返されて出力側に戻ってくることです。
反射が起こる原因なぜ反射が起こるのかを説明するために、同軸ケーブルの等価回路を示します。
配線は小さな静電容量やインダクタンスを持ちます。 上図の等価回路のイメージで、配線全体に一様に分布しています。
反射は、これらのLC成分の共振によって引き起こされます。
反射を抑える方法反射を抑えるには終端抵抗でLC共振のエネルギーを消費して減衰させる必要があります。 このとき、ケーブルの特性インピーダンスと終端抵抗:RLを一致させる(インピーダンス整合)と、反射がなくなり、かつ最も効率的に信号を伝えることができます。
特性インピーダンスは、伝送線路に交流信号が通った時に発生する電圧と電流の比です。 詳しくは下記の記事をご参照ください。
特性インピーダンスとは?導出・計算方法について解説
ケーブルの特性インピーダンスを50Ωとした場合のシミュレーション結果です。
RL=50Ωの時は反射が発生せず、信号の鈍りもありません。 50Ωより小さくすると、反射はありませんが信号が鈍り、電力損失も大きくなってしまいます。
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- コンデンサ・コイルとインピーダンス
- フィルタ回路
- 半導体部品の基礎
- オペアンプの基礎
- インピーダンス
- ノイズ対策